デンマーク

【MAP】

   デンマークMAP

   首都コペンハーゲンMAP

・面積 九州とほぼ同じ  ・人口 約581万人   ・首都 コペンハーゲン(人口52万人)

・略史 1397年北欧三国によるカルマル連合成立(デンマーク・ノルウェー・スウェーデンの

    3王国間で締結された同盟)~第二次世界大戦終了によりドイツの占領から解放

    ~NATO加盟、EC加盟

産業 流通・小売り,医薬品,畜産・農業,運輸,エネルギー

首都コペンハーゲン】

              コペンハーゲンの街

      市庁舎105.6m

       ストロイエ
長さ1.1kmの歩行者専用道路百貨店などの商店やレストラン、カフェなど約2000軒があり、北欧最大の繁華街 。

        デンマークの首都コペンハーゲン

 コペンハーゲンは、デンマーク語で「商人の港」という意味で、市庁舎の塔(約105.6m)より高い建物を建ててはいけないという市の徹底した政策により、街はいつまでも華麗なたたずまいを保ち続けている。運河沿いにはお洒落なカフェが店が立ち並び、モダンなデザインと古い街並みが融合した華やかな街である 

                【自転車道路】

        自転車専用道路

   自転車専用の橋「スネーク」

            世界一の自転車都市コペンハーゲン
 街の至る所に自転車専用道路と自転車専用信号機がある。 自転車のルールも徹底しており、右側通行、追い抜きは左から、止まるときは手を上げる、曲がるときは手でその方向を指す、暗い時間帯はライトをつける(正面に白ライト・後方に赤ライト)など、様々なルールが定められている。
 歩行者と自転車のための橋の建設、自転車専用の橋「スネーク」の建設、ラッシュ時に時速20キロで走り続ければ赤信号で止まらずに走れるシステム「グリーンウェーブ」の導入

                【人形姫の像】

「世界三大がっかりスポット」の一つ ブリュッセルの小便小僧、コペンハーゲンの人魚姫、シンガポールのマーライオンと言われている。
しかし、世界で一番多く写真を撮られる女性でもあるそうな。

                【ニューハウン地区

ニューハウンとは「新港」という意味であり、国王クリスチャン5によって建設された。観光地として知られ、飲食店やアンティークショップなどのカラフルな建物が軒を連ねている。コペンハーゲンで最も活気のある町といわれている。 

                 【水上生活

コペンハーゲンには年をとり、子供が成長すると自宅を売り、運河のところに船を買い水上生活を優雅に過ごす市民が多い。 

                 【ライフサイクル


 デンマーク人のライフサイクル。結婚すると共稼ぎで郊外に家を求める。平均二人の子供。子供が18才で独立すると、親は便利な町の中心の共同住宅に戻る。老後はボランテアの若者と共同生活をして助けてもらうために、寂しさはない。動けなく不自由になると、毎日ホームヘルパーが来てくれる。 

 子供は18才で親元から独立して、国の援助で大学に通う。

子供が生れると、結婚していなくても、国の援助がある。認知は関係なく、子供の籍は子供個人として役所に届けられる。一人の人格として尊重される。母でも父でもシングルであっても国の援助として子供に出されるシステム。

                 【農業】

農業輸出国としても有名であり、日本との貿易では日本の輸入の約半分を豚肉が占める。
デンマークは国土が狭く、資源も無いので加工技術が世界一である。農場の代わりに畜舎を作り、 
 豚肉の品質を上げて世界に輸出している。
豚肉とチーズの国デンマーク。チーズの消費量は人口一人当たり年間17kg、フランス、ドイツについで世界3番目。

  世界有数の農畜産物大国として、世界各国から研修に来る。

                【福祉】

育児休暇は1年あり、育児を終えて戻ると職場から大歓迎される。 

デンマークでは幼稚園は朝食も出る。学校は7・8月は休みで、宿題もない。 

              【統計でみる幸せ度】

ノルディックモデルの高福祉高負担国家であり、OECD各国中で最も個人所得税の高い国である。

市民の生活満足度は世界最高クラスで、2014年の国連世界幸福度報告では幸福度第1位であった。
世界で最も腐敗が少なく男女の賃金差OECD中最小であった。

・日本の教育費は、小学~大学までおよそ1,000万円。北欧は全て無料。

北欧4カ国は高福祉・高負担。消費税は25㌫だが国民は高い給料をもらっているので、高いとは思わないという。

・男も育児休暇1ヵ月半取得できる。
・医療費無料、出産費無料、育児制度も充実、無料の教育費、充実した年金制度と高齢者福祉 

            【不思議な教育制度


不思議な教育制度 職業の一つひとつに資格が存在するのだ。そして、その資格が高ければ高いほど給料が高かったり、いい役職に就けるような仕組みになっている。ただし、資格を取るための入学試験はなく、授業料もかからないので、どんな人にも平等にチャンスがあるのがこの国の特長である。


             【人気の食べ物】

デンマークで人気のオープンサンド、彩り豊かな料理である。それは、少々酸味の効いたライ麦スライスパンに、たっぷりの具材をのせて食べるスモーブロー。 

              【お城】

    ローゼンボー城
デンマークの王様が1600年代にプライベートな時間を家族と過ごすために建てた離宮 

     クロンボー城
シェイクスピアの「ハムレット」の舞台でも知られている古城 

   フレデリクスボー城
国王一家が集めた芸術コレクションの保管庫としても使用され ている

              アマリエンボー宮殿 首都コペンハーゲンにある冬の王宮 

       動画   アマリエンボー宮殿、衛兵交代式

           【コペンハーゲンの居酒屋】

 コペンハーゲンの熟年者は幸せである。税金も高いが年収も高い。しかし医療費・教育費・福祉施設が無料なので必要なのは飲み物と食べ物そして住宅だけである。
 熟年者は若い時は郊外で暮らしていたが、子供の成長を見届けるとコペンハーゲンの船上生活や元のマンションに戻り、仲間たちと居酒屋でワイワイと楽しむ。
 現地のガイドは日本人、現役の頃は日航の現地事務所に勤務していたが、ここが気に入り早期退職し人生をエンジョイしている。よそものだが、福祉制度は自国民と同じだという。

            【チボリ公園】

世界で3番目に歴史のあるテーマパークである。 ウォルト・ディズニーディズニーランドの構想を練る際にここを再三訪れ、様々な点で参考にしている。 

            【オアスン海峡大橋】

 デンマークスウェーデンとの間のエーレスンド海峡(オーレスン海峡)を結ぶ鉄道道路併用橋および併用海底トンネルである。 

 1995年に建設を始め、20007月、全長16キロメートルのリンクが開通した。ヨーロッパ最長の鉄道、道路の横断距離となっている。

 デンマークとスウェーデンとの間の海峡は、すぐ側に見え手が届きそうな距離。昔、デンマークの女王はこのバルト海を通る船に通行税を掛けて、デンマークは裕福になったと言う。北欧3国(フインランド・スウェーデン・ノルウエー)は特に物価が高いので、デンマークに近いスウェーデンはフエリーに乗って対岸のデンマークに酒を買いに来ている。

              【原子力】

      北海油田

          風車

 北海油田の石油自給率は100%を超えており、デンマークの輸出額のうち10.7%を原油、精製燃料、天然ガスが占める。
 デンマークは環境の国。風車で電力を賄っている。スウェーデンの原子力を抗議して中止させた。隣国のドイツにも20年以内に中止させようとしている。

原子力は使わない

・デンマークには風力発電が多い、主流とはなっていないけれど。でもエコに関する意識はかなり高い。

・だからテレビは昼間は基本的に放送していない、お昼のニュースが終わったら夕方まで休み。

・コカコーラのペットボトルも何度も洗って使ってるから傷だらけ。溶かして造り直す日本とは大違い。

・スーパーでは袋もっていかないと行けないし、遠隔地の農産物には税金をかける(輸送に化石燃料を使うから)

・国会議員は自転車通勤、エコに徹底している。

【政府の責任者】

フレデリクセン デンマーク首相 1977年生 43才 

2019年首相就任。

女性としてデンマーク史上2人目の首相で、かつ最年少で就任した首相でもある。

・労働組合職員を経て、2001年の総選挙で国会議員に初当選。

・父は植字工、母は教師であった。

・オールボー大学で行政学・社会科学を学び、2000年に卒業。デンマーク労働総同盟に青年コンサルタントとして勤務した。

2002年には、政治に対する熱意と勇敢さが評価され、ニーナ・バング賞を受賞。2012年にはティング賞も受賞している。

・「デンマークの司法制度を尊重しない」ムスリムや、宗教上の理由で就業を拒む女性、ムスリムの女子が「社会にがんじがらめに」されやすいことなどを引き合いにだして、イスラームが移民受け入れの障害になっているとたびたび述べている。

売春に厳しい姿勢を取ることで知られる。アイスランドノルウェースウェーデンにおけるのと同様に、デンマークにおいても売春を禁止するよう長年にわたり強く主張してきた。

デンマーク編  終わり