バチカン

【MAP】

ワンポイント情報
・人口 615

    バチカンを支える数千人の職員の大半はイタリア国内に居住しており、体裁上国外から通勤する形となっている。

・面積 日本の皇居の1/3 (日本の皇居は約

    1.15平方キロメートル)

・軍事 軍は存在せず、スイス衛兵が教皇身辺と教皇宮殿を、市国警察がその他の警備に当たる(いわゆる軍隊は存在しない)。

・経済 主な産業として出版業、モザイク製作、世界中のカトリック信徒からの募金切手の販売、バチカン美術館の入場料収入など。

・約13億人とも言われる信者を擁するカトリ

 ック教会の最高機関

・元首 教皇フランシスコ(第266代、2013

 313日就任、アルゼンチン出身)

【教皇と衛兵】

   教皇フランシスコ

サン・マルタ館に入る教皇フランシスコと同館を警護するスイス衛兵。

スイス人衛兵

 110 - 1中隊

スイス人衛兵が常駐しているのは、ローマがカール5神聖ローマ皇帝軍に侵攻された際

ローマ略奪)、その身を犠牲にしてクレメンス7の避難を助けたこと以来衛兵となっている。

衛兵はスイスでカトリック教会からの推薦を受けた、カトリック信徒男性が選ばれている。危

険な時は、一応武器は所持しているが、スイス人衛兵たちは催涙スプレーを常時携行している。

パウロ6世記念ホールでの入隊式で宣誓をするスイス衛兵

バラク・オバマアメリカ合衆国大統領夫妻の警護をするスイス衛兵

【世界最大の教会】

                サン・ピエトロ広場と大聖堂

                    バチカン市国 

【キリスト教三大聖地】


 バチカン市国はイタリアのローマにある世界最小の独立国で国自体が世界遺産に登録されてい る。

また、全世界に約13億人の信者を持つカトリックの総本山でもある。16~17世紀にミケランジェロなどの設計により再建されたサン・ピエトロ大聖堂、バチカン宮殿などがあり、宗教的にだけではなく、芸術的にも価値のある場所である。


エルサレムは、紀元前1,000年頃に建国された古代イスラエル王国の都。旧市街地はイスラム教徒、ユダヤ教徒、キリスト教徒、アルメニア人の地区の4つに分割されている。この世界遺産はエルサレムにあることで、非常にデリケートな問題を抱えている。様々な宗教にとって意味のある聖地だからである。

ユダヤ教徒にとっての神殿の丘と嘆きの壁、キリスト教徒にとっての聖墳墓教会、イスラム教徒にとっての岩のドームなどが当てはまる。


サンティアゴ・デ・コンポステーラはスペイン北部のガリシア州の州都で、その旧市街が世界遺産に登録されている。ヨーロッパ各地からの巡礼路の終着点で、エルサレムバチカンと並ぶキリスト教三大巡礼地の1つでもある。

ここへの巡礼路はサンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼路として世界遺産に登録されている。

9世紀に、ここでキリストの12使徒のひとり聖ヤコブの墓が見つかった。当時スペイン地方はイスラム教勢力からの領土回復(レコンキスタ)の真っ最中で、このことはキリスト教勢力を非常に勢いづけたという。

【システィーナ礼拝堂

システィーナ礼拝堂

天地創造(ミケランジェロ作)

   『最後の晩餐』 ロッセリーニ

【バチカン美術館

    バチカン美術館

  聖母の戴冠(ラファエロ作)

    キリストの変容

【バチカンの秘密】

 教皇庁の秘密文書保管所

バチカンの秘密

 教皇庁の秘密文書保管所には、古いものでは1000年以上前までにさかのぼる大量の文書が保管されている。

1. 13世紀にチンギス・カンの孫グユクが教皇に服従を求めた書簡。

2.    16世紀のスコットランド女王メアリーの嘆願書。

3.    サン・ピエトロ大聖堂を設計したミケランジェロが教皇庁に支払いを督促する手紙。

4.    アドルフ・ヒトラーにあてられた複数の手紙。

5.    昭和天皇から受け取った手紙。

6  .バチカンには、約3万点のポルノ書籍、版画などのポルノグラフィック約11万点が所蔵されており、バチカンは世界最大のポルノ集団だった!? とも言われている。


【共産国とイスラム国

バチカンと外交関係が樹立されていない国は16カ国

 共産国とイスラム国が殆ど。

  中華人民共和国、北朝鮮、ベトナムラオスサウジアラビアオマーンアフガニスタン

ソマリアモーリタニアブルネイなど。

【最高責任者】

教皇フランシスコ 1936年生まれ 85

 ・教皇就任 2013

 ・アルゼンチン出身 父母ともにイタリア系移民

 ・父親は鉄道職員

 ・質素な生活を好むベルゴリオは、普段の移動の際にも地下鉄バスといった公共交通機関を利用し、バチカンへ向かう飛行機エコノミークラスを利用していた。

バチカン編  終わり