モンゴル
自然豊かなモンゴル
世界旅行で最も写真を撮るのがモンゴル、他の国とは違い殆どテーマは自然である。
これは面白い!
平気で国道を渡る羊とヤギ。ヤギは頭が良い。美味しい草、雨が降ると避難場所を探す、夜になると我が家に帰る。
しかし、羊は頭がそれなりに。常にヤギの後をついて行くだけ。人間社会にもいますね~、この両者は。角があるのはヤギ。うろうろするのが羊。
野生の馬
宿はゲル
ゲルの周りには馬やら牛が遊びに来てくれる
ストーブは大学生のアルバイトが最初だけ火をつけてくれる。
ストーブ遊び 連日早く寝る。テレビもない、酒を飲むと眠くなる、話をしても疲れる。だから夜8時にはベッドへ。
すると、深夜3時頃には目が覚める。暗いので本も読めない。そこで退屈しのぎにストーで火遊び。火をつけるには持参した文芸春秋、読んだ所を破り、火をつける。これが面白いのだ。火を見ていると癒される。
さほど寒くはないのだが、余りにも薪を入れたせいかゴーゴー、部屋が暑くてたまらない。しょうがないからゲルの扉をあける。すると隣近所の煙突から同じように煙が出ている。な~んだ、皆同じ事をしているじゃないか。深夜、外へ出て大笑い。
モンゴル良いとこ、一度はおいで!!
モンゴルで製造されたウォッカ「チンギス・ハーン」を飲む。寒いのと退屈な為。
モンゴルは女の子達も乗馬は得意
男は相撲・競馬、女の子は弓射で参加
馬頭琴とホーミーのミニ演奏会
名物料理
伝統料理のホルホック(羊肉)は野外の焚火で作る。中に石を数個入れその熱で出来上がるが、実に美味しいのである。
野草のネギ(左)とニラ(右)は豊富に収穫できる
天然温泉
ツェンケル温泉へ は1日要する、小高い丘が続くが、全てが高山植物である。その規模は世界一と言えよう。
温泉施設の建物、後方にロッジ風
谷を挟んでツーリスト・キャンプが多数
この温泉は・・・ツェンケル温泉
この温泉はモンゴルの秘湯だ。それは交通の便が全く良くない。ツアーでもバスでは通れない草原や川もあるので、4WDを利用して行く。また、雨が降ると川も氾濫して行くことが出来ない。
今回は小型バスが動けなくなると困るので、救助の為4WDを後続させた。
車は文字通り、野を超え山を越え、そして川を越えて1日かかる。車酔いのある人は絶対に乗れないだろう。後部座席などに座ると頭を何度も天井に痛打する。
しかし、ルート上最高地点の1,815m付近の丘超え1時間は素晴らしい。高山植物の桃源郷と言える。スイスやヨーロッパのごときではない。一面が山、山、丘、丘で、花がびっしり。車はそんな花に躊躇していると前に進めない。まさしくフラワーハイキング。
もう一つ秘湯である理由は、実際にモンゴル帝国の創始者チンギス・ハーンの跡を継いだオゴデイが愛用した秘湯であったと言われるからだ。
源泉約90度の硫黄泉であるこの温泉の特徴はなんと言っても、今でも騎馬民族が走り抜けそうな草原に囲まれている事だ。そして肌がツルツルなのだ。効能書きがなかったのが残念である。
お湯に浸かりながら、史上最大の大帝国に思いを馳せると良いだろう。もちろん付近には何もない草原の中に位置しているので、夜は満点の星も堪能できる。
この施設の経営者は、日本にいた時の温泉体験をもとに作り上げたと言う。日本式温泉とほぼ一致している。今は電気もなく発電機だが、これが良いのだ。日中発電機を止めているので、ビール冷たさもそれなり・・・、しかしここでは許される。
北欧の スウェーデンから来ている男性3人が、スッポンポンで入ってきた。素晴らしい! JAPANと同じだ! とスウェーデン語で感動して私に言った。 スウェーデン語か何語だかは解らないが、身振り言語(ボディーランゲージ)でその後もお互い交流した。
ガイド
ガイド・・・
30代と思われる、モンゴル現地ガイドのムーンさん。
首都ウランバートルの国立大学(日本の東大と言われる)を卒業後、アルバイトで貯めたお金で、日本の大学の大学院を苦学して4年間で卒業。
この間、日本の伝統文化、歴史、生活風習、歴史建造物の見学等々をし、故郷モンゴルに帰る。日本の食事は大好き、刺身が特に好きです、と目を輝かせていう。
そう、モンゴルには海が無い、草原ばかりで肉食ばかり、野菜も乏しい。
帰国後、大学の先生をしているが、夏季の3ヶ月間は夏休み、旅行代理店のガイドや通訳の仕事で日本・モンゴルの懸け橋を担っている。
ゲルで働く大学生の男女は殆どが彼女の教え子である。
特に、彼女の笑顔が素晴らしい、優しさ・気配りも日本人と似ている、頭もさすがに良く何でも物知りだが出しゃばらない、一番は心美人であろう。 素敵な女性である。
馬乳酒、ガイドは大好きと言う。子供の頃から飲んでいるそうだ。参加したメンバーは一口飲んで、もう結構! ガイドは残念そうな顔・・・
高山植物
左からエーデルワイス、キンポウゲの密集地に一輪の吾亦紅、クルマユリ
左からマツムシソウ、レースフラワー、 ヤナギラン
この国ではエーデルワイスが良く見かける。 マーモットも始終見かける
英雄 チンギスハーン
英雄の定義:一人殺せば殺人、しかし何万人も殺せば英雄になるそう。
台座は24m、騎馬像が40m、合計64mの高さ。マンションなら、階高3Mとして、20階前後。
遥か彼方からも見える銅像 頭の上まで階段で登れる
チンギス・ハン - 人類史上最も多くの子孫を持つ蒼き狼
「Times」 この度行われた研究によると、人類史上、最も多く自らの遺伝子を広めることに成功した男性はチンギス・ハーンであることが明らかになったという。
チンギス・ハーンとは一代にしてアジアから中東、ロシアへとまたがる巨大なモンゴル帝国を作り上げた歴史上、最も広大な領土を手中に入れた人物である。チンギスは立志して死亡するまでの40年間、多くの国を滅ぼしてはその国の女性を組織的に犯しては、略奪を繰り返したと言われている。
そして今回の研究の結果、今日まで彼のY染色体を受け継いだ男性は少なくとも世界で1600万人に及ぶと積算されることが明らかになった。研究を行ったオクスフォード大学遺伝学者、オクスフォード・アンセスターズ(人間のDNAの解析を行うことでその人の地理的な起源を明らかにするサービスを行う会社)経営者のブライアン・サイクス氏によれば、このチンギスのY染色体はアジアのみならず、近代の移民活動によって遥かイギリスにまで届いている可能性があると話している。
チンギス・ハーンは今ではモンゴルの英雄として扱われているが、社会主義時代のソ連統治下では否定されており、銅像その他は禁止されていた。
【政府の指導者】
モンゴル編 終わり