Maia2002

Maia L, De Mendonca A.

Does caffeine intake protect from Alzheimer's disease?

Eur J Neurol: 9(4):377-382(2002 Jul)

アルツハイマーの発症に関わるリスク因子の解析から、カフェイン摂取量の多い人でアルツハイマー発生リスクが低下することを見い出した報告.アルコールや他の要因では有意な相関が見られなかった.こういった疫学調査の結果は必ずしも正しい知見に結びつくものではなく、著者自身も prospective studyを含めたさらなる検討の必要性を訴えている.ただし、アルツハイマーと類似の発症メカニズムがある(蛋白のmisfoldingから始まる神経変性疾患)と考えられているパーキンソン病でもカフェインの有効性が議論されており、こちらは(カフェインが作用する)アデノシンレセプターを介するシグナル伝達が(パーキンソン病で機能異常になる)ドパミン神経系へ与える影響が考えられているため、必ずしも荒唐無稽な話とも言えないだろう.

医学/アルツハイマー(神経変性疾患):疫学(retrospective, case-control study):カフェインがアルツハイマーを予防???(重要度★★★★★)