Lecolier2009

Lecolier A, Besse P, Charrier A, Tchakaloff TN, Noirot M

Unraveling the origin of Coffea arabica 'Bourbon pointu' from La Reunion: a historical and scientific perspective.

Euphytica: 168 1-10 (2009)

レユニオン島における、ブルボンポワントゥの起源についての総説。ブルボンポワントゥの起源については、これまで4つの仮説が提唱されていた。(1)レユニオン島でブルボンが変異して生じた。(2)東アフリカからの二次的な移入による。(3)ブルボンとC. mauritaniaのハイブリッドに由来。(4)レユニオン島の自生種に由来。本総説では、文献的な調査と、遺伝子解析の結果から、このうち(1)の仮説が有力であることを示したものである。

ブルボンポワントゥは、「コーヒーハンター」川島氏がレユニオン島で「再発掘」したことで国内でも近年有名になった品種であるが、「クリスマスツリー型」とも呼ばれる矮性でピラミッド型の樹形と、小さな葉、そして"pointu"という名が示すように、尖った豆の形が特徴的な品種である。本総説では、遺伝子解析の結果についてはAFLP解析の結果について軽く触れられるに留まっている。