dePaulis2002

de Paulis T, Schmidt DE, Bruchey AK, Kirby MT, McDonald MP, Commers P, Lovinger DM, Martin PR.

Dicinnamoylquinides in roasted coffee inhibit the human adenosine transporter.

Eur J Pharmacol.: 442(3):215-223(2002 May)

焙煎豆に含まれるフェルロイルキナ酸ラクトン類の3,4-diferuloyl-1,5-quinolactone (DIFEQ)が、ヒトのアデノシン輸送タンパクの働きを阻害することを報告したもの.

カフェインの中枢興奮作用機作の一つにアデノシン受容体との結合が知られているが、DIFEQとその類縁化合物は細胞内へのアデノシン取り込みを阻害して細胞外アデノシン濃度を上げることで逆に鎮静作用を促した.

コーヒーによるリラクシゼーションの解明に繋がるかもしれない.

医学・薬学/中枢神経系:細胞生物学(in vitro)動物行動(in vivo):中枢作用メカニズム解明の一部(重要度★★★)