「自分の免疫で絶対に治す!!(潰瘍性大腸炎治療経過)」
33歳2017年6月28日
33歳2017年6月28日
【発症~診断まで】
2006年5月、ちょうど就職活動が終了した直後、下痢で1日5回ほどトイレに行くようになりました。おかしいなぁと思いつつもあまり気にせずいたのですが、下痢がずっと続き、数カ月経ってから病院に行きました。病院では「お腹が緩くなっているだけでは?」とのことでビオフェルミンをもらいましたが、飲んでも状態は改善しませんでした。トイレに間に合わないことも多々あり、漏らしてしまったときは本当に情けなく、つらかったです。今考えてみると、当時就職活動で友人が続々と内定をもらう中、自分はすぐに内定が取れず、毎日、会社説明会、面接を入れ続け、かなりのストレスがあったことが原因だと思います。
そんな状態が1年ほど続き、さすがに母が大きな病院で検査をしてもらおうと言い、大学病院で内視鏡の検査をして、やっと潰瘍性大腸炎の診断がつきました。2007年4月のGW直前のことでした。「この病気は一生治らず、うまく付き合い続けていく必要がある」と言われた時は、さすがにショックを受けました。
当時の症状は、1日5~6回ほどの下痢のみで、軽症~中等症レベルと言われました。先生からペンタサ飲み薬とペンタサ注腸をもらいましたが、飲み薬はちゃんと飲みましたが、注腸はめんどうくさく、やりませんでした。この状態で3年ほど様子を見ましたが、特に症状は改善されませんでした。
そこで2010年10月に今度は薬をかえてみようということになり、サラゾピリンに変更になりました。この時から、少しでも症状を改善したいと前向2きに思うようになり、一緒にもらっていたサラゾピリン注腸も真面目にやり、寛解となりました。そこから4年ほど病気のことは気にせず、日々を過ごすことができていました。(排便回数1日2回、下痢はあり。)
【再燃~ステロイド地獄】
サラゾピリンに変更してから、特に症状もなく生活していましたが、2014年2月に結婚し、その年の6月に妊娠が判明しました。大学病院の先生からは、「サラゾピリンは妊娠中でも飲める薬なので、母体の安定のためにも飲み続けてください」と言われましたが、やはりお腹に赤ちゃんがいる中で、薬を飲むことにかなりの抵抗があり、先生と相談したうえで、薬をやめました。妊娠中は、薬をやめても全く症状がなく、便は何年かぶりの普通便となり、むしろ自分は完治したのだと思うくらいでした。
ですが2015年3月、出産後2ヶ月ほど経ったころから、トイレに行くことが多くなっていきました。ついに下血もし始め、最後は1日20回ほどトイレに行き、出すものがなく、血だけ出るようになりました。体も38度の熱でフラフラでした。なんとか病院に行き、即日入院が決まりました。
そしてステロイドの投与が始まりました。このとき、ステロイドがよくない薬だと漠然とは知っていましたが、フラフラで、1日も早く子供のもとに戻らねばと思っていた私は、ステロイド治療を受けました。その日の夜には症状が落ち着き、そのときは“なんてすばらしい薬なんだ”と思うくらいでした。(このときの自分をぶん殴りたいです。)
10日ほどで退院し、ステロイドの減量が開始されました。ところが、ステロイド20mgに減量になったころ、また悪夢のような症状が現れ始めました。トイレは1日10回超、下血ありで、そんな中、育児もあるので、フラフラでした。もうだめだと思った時に再度入院し、今度はレミケードやプログラフを試しましたが効かず、またステロイドを使うことになってしまいました。
ステロイドで症状が落ち着き、退院後は前回よりも慎重に減量したのですが、ステロイドをやめた1週間後、また症状が現れました。このときは、まず手足の関節痛や腰痛(仙腸関節炎)が出ました。その後、頻回の下痢が出始め、またフラフラの状態に戻ってしまいました。先生からは「またステロイドを」と言われましたが、同じことの繰り返しだと思い、ステロイドは断固拒否しました。
それでヒュミラを投与した結果、すべての症状が消え、2015年10月に寛解となりました。この時は、ヒュミラ様様と思っていました。今考えると馬鹿すぎます。
【流産~松本漢方クリニックへ】
寛解後、1年ほどヒュミラを投与していましたが、2016年10月、2人目の妊娠が判明しました。そして、それとともに、体調も悪化しました。先生と相談し、ヒュミラの本数を一時的に増やしたりして、なんとかこれ以上の悪化を食い止めていましたが、流産をしてしまいました。(流産と潰瘍性大腸炎の悪化は関係なしと先生に言われました。)
流産後、皮肉にも体調は安定し始めていたのですが、胞状奇胎の疑いで、再手術をした後、また症状が悪化しました。2016年12月のことです。年末で、病院が閉まってしまうこともあり、予約なしで大学病院の主治医のところへ行きました。しかし、主治医は忙しかったようで、外来担当の若い医師に診察を受けました。以前もヒュミラを一時的に多く投与して体調が安定したので、そうしたいというと、その医師に、そっけなく、「そういう風に使う薬じゃないんですけどねー」と言われました。確かにそうだとは知っていましたが、そのときの若い医師のどうでもいいと思われている顔を今でも鮮明に覚えています。そして、その一言で私はやっと大学病院の医師や薬に踊らされているモルモットなんだと気づきました。そもそも免疫力をあげて病気を防ぐのが一般的なのに、なぜ免疫を抑える必要があるのかと今更ながら思い始めました。遅すぎますが。
そこからインターネットで「潰瘍性大腸炎完治」で調べ、松本漢方クリニックを見つけました。先生の理論と沢山の人の手記を読み、ここならいける!!と思いました。先生のHPは様々な情報があり、そのひとつひとつが私にとって、とても大切なものでしたが、一番心に刺さったのはHPにデカデカと書いてある「ステロイドは麻薬です!」の一言です。2回の離脱に失敗し、離脱症状に苦しんだ身としては、この言葉は本当にその通りだなと思いました。正しいことを伝えてくれていると確信もしました。
そして、2016年12月28日の最終営業日に主人と一緒に大阪に行きました。年末のかなり忙しい時期なのに、松本漢方クリニックの話をしてすぐに仕事の調整に動き、翌日大阪に一緒に行ってくれた主人には感謝の気持ちしかありません。当日13時に大阪に到着し、松本漢方クリニックへ向かいました。みなさんの手記の通り、漢方薬の匂いが充満していましたが、不思議と落ち着きました。
先に鍼をやり、ついに先生の診察です。先生から開口一番「東京から遠いところ、ご苦労さん!」と言っていただき、手記の通りでとてもうれしかったです。「なんで10年も経ってから今更うちにきたんや?」とも言われましたが、「大学病院でバカみたいに薬を飲み続け、これ以上彼らのモルモットになるのは嫌なんです!免疫力を上げて、自分で治したい」というと先生は、「そうや!病院は製薬会社と組んで、いらない薬を患者に出して、儲けているだけや!」と言い、握手をしてくれました。とてもうれしかったです。
診察の際、「頭痛や肩こりあるやろ?」と言われ、その通りで、びっくりしたことを覚えています。「自分の免疫で治すんやで」と再度言われ、最後のもう一度握手をして、帰りました。体は疲れていましたが、気持ちは充実していたことを今でも覚えています。当日、帰宅したのは21時を過ぎていましたが、そこから主人と一緒に漢方を煮出しました。
翌日から下痢止めと止血の漢方を飲み始めました。下痢止めの漢方は手記に書かれていた通り、かなりのまずさでこれを毎日飲み続けることができるか不安でしたが、3日で慣れました。止血の漢方は全く問題ありませんでした。アシクロビルも6錠×4/日でスタートしました。当時1日の排便回数は5回ほどでしたが、1週間で2~3回に減り、1カ月後の2017年1月末には排便回数1~2回で、下血もなくなりました。本当にうれしかったです。それと同時にリバウンドがいつ来るのかいつ来るのかとドキドキしていました。
【第一次リバウンド】
2017年3月末にだんだんと体が痛くなってきました。合わせてお腹も下痢が4~5回に増えていきました。ついにリバウンドが来るなと思いました。絶対乗り越えてやるとも思いました。この時は、リバウンドがもう来そうだなと確信していたので、会社もよくなるまで休職させていただくことにしました。子供の保育園の送り迎えや食事も近くに住んでいる実家の母にお願いしました。
2017年4月に入り、まずは、肩に尋常じゃない痛みが出ました。肩こりと呼べるようなものではなく、肩に鉛がのっているような感じです。それが2週間ほど続き、今度は両足首、両手首、両膝肘に痛みが出ました。手足首の骨が見えないくらいむくみ、激痛により、歩行も困難で、お腹の調子もよくなかったため(1日10回超の下痢下血)、家の中でも1日1回はトイレに間に合わず、漏らしてしまうような状態が続きました。
リバウンドが来たときに絶対乗り越える!と思っていましたが、本当に心が折れそうになる時も多々ありました。漏らしてしまった後、お風呂場で体をきれいにしているときは泣けてきました。でも、そんなときは、同じように苦しんだ人の手記を見つけて、励みにしていました。1ヵ月ほどこのような状態が続き、寝たきりのような生活で、ごはんもあまり食べられず、体重は5kg痩せ、生理も止まってしまいました。2週間に一度先生に電話診察をしてもらい、「水分摂っているか?」や、漢方風呂に入った直後に電話したときは「湯冷めするなよ~。」等心配していただいき、活も入れてもらっていました。
2017年5月のGWに入り、手足首等の痛みはまだまだありましたが、主人の提案で、気分転換に車で少しドライブに行きました(といってもほぼ歩けないので、近くのドライブスルーのスターバックスにですが)。3週間ぶりに外に出て、とても気持ちがよかったことを覚えています。
そのころから、体の痛みはまだまだありましたが、お腹のほうは1日2回の下痢のみ下血なしに収まりつつありました。私の免疫が勝ち始めたんだ!とすごくうれしかったです。また、GW明けから、鍼灸に行くようになりました。お灸は家でもやっていたのですが、鍼もやりたいなぁと思い、1週間に一度行くようになりました。それにより、だんだんと体の痛みも少なくなっていきました。最初は家から10分の最寄駅まで行くのに10歩歩いては休むという感じで30分弱かかっていましたが、2017年6月に入る頃には、まだ痛むところもありますが、通常の生活ができるレベルにまで、体が戻っていました。
【第二次リバウンド】
このままリバウンドも終わりかなぁと思っていた2017年6月初旬に今度は激しい腰痛が出始めました。この腰痛により、よくなっていた膝にも負担がかかり、また2週間ほど寝たきりになりました。ちょうどこのとき、落ち着いていたお腹も一緒に悪くなり、下血をし、排便回数1日4回ほどになったので、これは第二次リバウンドだなと思いました。でも、「前回のリバウンドに比べたら、全然マシじゃん」と主人にも言われ、私も同じ気持ちで、現在に至っています。まだもう少しリバウンド期のようですが、絶対乗り越えてやります!
以上が私の症状の経過です。まだ完治には至っていないですが、ヒュミラをやめて半年になりました。もっと早く自分の病気とちゃんと向き合っていればとも思うこともありましたが、今は自分の免疫力を信じて、このリバウンドに勝ち、絶対に完治してやる!!と闘志に燃えております。