「再燃7回、ステロイド治療を経て松本漢方クリニックへ」
41歳2015年9月18日
41歳2015年9月18日
松本漢方クリニックまでの経緯
平成17年当時私は、朝は早く夜は遅いというなかなか厳しい会社に勤務しており、そのストレス発散のために、しょっちゅう同期と朝方まで飲むという著しく不摂生な生活を送っておりました。私はその所為で腸が悪くなったのではないか?と思っています。
当初は朱色の血だったので、てっきり痔だと思っていましたが、だんだん腹痛も出血も酷くなり、会社の近くのクリニックで診てもらいました。診断は「腸の風邪だ」との事で、風邪薬と整腸剤をもらいましたが、一向に治らず、家の近くの総合病院へ行ったのですが、そこでもウイルス性の何かとの事で、抗生物質を処方されただけでした。やはり一向に治らず、それどころか、1日20回くらいトイレに駆け込むというような状態でした。おかげで通勤途中の駅のトイレがどこにあるか全て把握するまでに至りました(苦笑)
その後、腹痛も耐えがたく、目眩はするしという状態だったので、もう一度家の近くの総合病院に行きました。この時に直腸診をしてくれた先生の指にドロッーとした血が付いた事で「たぶん潰瘍性大腸炎やと思うわ~」と初めて指摘されまして、詳しく検査すると・・・。検査結果が出るまでに、自分でこの病気について調べたら、治らない病気で一生付き合って行かないといけない大変な病気である事がわかりました。正直、「潰瘍性大腸炎じゃないように」と祈りましたが、結果は潰瘍性大腸炎であり、入院という事になりました。
その当時、子供が2人いたので「うわっーどうしよう」「やばいなぁ」と気持ちが落ち込み、どうなっていくのかなぁと不安に思っていました。しかし、いざ入院して数週間の断食とステロイドの点滴から始め、途中から点滴を錠剤のプレドニンに変えるという治療を受けると、見事に薬が効いて下痢は止まり出血もなくなりました。そして、日に日に良くなり、退院する事が出来ました。退院してからもプレドニンを徐々に減らしていきながら、ペンタサを飲み続ける生活になっていき、だんだんと昔の食生活に戻り、お酒も全然大丈夫になっていき、「大した病気じゃないのかな?」と思った事もありましたが、ペンタサだけは先生の言われた通りに飲み続けました。
そして3年後、ちょっと下痢が続いているな~と思っていたら、拭いたトイレットペーパーに血が付いていました。この瞬間「ウワッー!」と「もしかしてまたか!!」とめちゃビビりました。やはりそこから下痢は続くし、出血はする状態だったので、定期的な診察を待たずに病院に行き、ペンタサの量を増やしてもらうとともに、お尻から入れるペンタサ注腸をもらい、毎日入れ続けました。この注腸薬、最初はなかなか、お腹が耐えきれず、すぐにトイレに駆け込んで、ビシャーッと出す感じでしたが、だんだん少し効いてきたようで出血も少し収まって来たのですが、それも束の間、また出血はするし、腹痛と下痢も続きました。それで今度はプレドネマ注腸に変えてもらい、その上サラゾフィリン座薬も入れて、頑張っていましたが、これもやはり徐々に効かなくなり、ついにまたプレドニンを飲むことになりました。先生も出来るだけ使わずに治療したいとの事だったのですが、やはりもう使わずにはおれないとの事で飲み始めました。
すると、また下痢が止まり、出血も収まっていくではないですか。「最初からコレを使えよ!」と思うほどでした。しかしやはり副作用があるからとの事でした。(私には毛深くなる以外の副作用はなかったのですが)ステロイドで良くなって来たものの、その間、ペンタサ、注腸薬、座薬は続けていたので、さすがにこのままではと思い、ネットで検索していると、広島の漢方のクリニックにヒットし、98%良くなると載っていたので一度そこへ行ってみようと考えました。
あれは平成21年の3月でした。大阪から車で何度も高速のトイレに立寄りながら、やっとたどり着いたのが、ちょうど移転したてで綺麗な感じのクリニックでした。診察中にコーヒーが出てきてビックリしたのをよく憶えています。そこでは毎日の薬の状況とトイレの回数とかをメールで報告しながら漢方薬を送って貰うような診察方法で、これで俺も良くなるのだと思って広島から大阪へ帰りました。そして青黒い漢方薬を飲み始めましたが、飲んでも飲んでも腹痛は酷くなるし、下痢は酷くなる一方で、98%良くなると言う話だけど、俺はその残りの2%に入るのだと思って3ヶ月で飲む事を止めて諦めました。
今思うと、その時は完全に薬に頼り、リバウンドがあっても治すぞとの決意が全く足りなかったと思います。ただ、そうこうしているうちにプレドニンが効いてきて、プレドニンの量も減らして、ペンタサと注腸だけに落ち着き、またペンタサだけで生活出来るまでになりました。やっとです。
そして今度は2年後、またトイレットペーパーに血が付き、「うわぁーまたや!」と。徐々に出血が増えてしまい、自分で余っていた注腸などを入れてみたのですが、全然効果が出ませんでした。またプレドニンを処方され飲むことになりましたが、今度は飲んでもしばらくしたらすぐ出血し、トイレの回数も増え、効き目が悪くなって来ました。そして先生と相談の上、今度は免疫抑制3剤を処方され、なんと、これがよく効いてまたしても下痢、出血が収まりました。
しかし、今度は定期検査の血液検査で、白血球数が少なくなり過ぎているとの事で、免疫抑制剤をストップせざるをえないという事になり、何とか飲まずに再発させないように気をつけるしかないという状況になり、控え目に生活を続けて行きました。この間白血球が減少し過ぎた事で、旅行に行けなかったり、カゼを引きやすかったりとか生活に影響する小さな事が多々ありました。
そしてまた出血です!!(人生が)終わったかなという思いでした。今度はプレドニンと併用でL-Capという白血球除去療法で週二回、透析室で治療を受けることになり、この治療をしている間もトイレに行くときは針を外して、また付けて、また外してと看護師さんも大変そうでした。その甲斐あって3週目くらいから効果が出始めまして、トイレの回数も減り出血も少なくなり、5週で最後には結構よくなって治療を終了する事になりました。
そして、昨年(平成26年)の2月くらいからまたもや出血が!!座薬、注腸、またしても何をしても効かない状態で、主治医の先生と相談したところ、これ以上悪くなるのであれば、大腸を切除する方向で考えないといけないかもと言われました。さすがに大腸を切ったり、人工肛門にしたりはヤバいと本気で色々考え、調べ、そこで松本漢方クリニックのホームページを真剣に読むに至りました。以前からあるのはわかっていたのですが、広島の漢方が効かなかった事もあり、正直、漢方はちょっと・・・と思っていました。しかし、今回はすがりつく思いでホムページの皆さんの手記を読み、どんどん気持ちが入っていき、これはもしかしたらと思いました。
その中でもNaokiさんの手記を見て、さらにブログも読ませてもらい、何となく自分の中で理解でき、ものすごく共感でき、そして「ステロイドを飲むのをやめて、松本漢方クリニックに行こう」と決意しました。
ついに松本漢方クリニックへ
平成26年5月27日火曜日の夕方ついに松本漢方クリニックへ行きました。行くと決めてからステロイドを飲むのをやめていたので徐々にトイレの回数も増えていました。一日15回くらいトイレに行きましたが、ほとんどオナラと同時に血が出てきました。もよおしたら下痢なのか血なのかわからない感じで、ほとんど我慢できないので、子供のオムツをお尻にあてがっている状態でした。だから松本漢方クリニックに向かう途中でも何度もトイレに行きました。松本漢方クリニック最寄り駅の松坂屋のデパートでもトイレ・・・。そうしてやっと松本漢方クリニックにたどり着きました。
松本漢方クリニックでは手記でのうわさ通り、漢方の匂いがし、ものすごく患者さんが多く、働いている人も多く、活気がありました。そして待合室で今まで飲んでいた薬・その量などを細かく記入しました。その後、待合室にある皆さんの手記を読んでいると、診察に呼ばれました。(^^)先生はうわさ通りで、「絶対に治る」「1、2ヶ月で治るかもなっ~」と握手して頂きました。正直心強かったです。
その日から漢方を2種類飲み始めました。この2種類を鍋で煮るので、家の中に匂いが充満して家族からも非難ブーブーでした。味は非常に苦く、まずく、もどしそうでした。そのうち慣れましたが、最初飲み出して、3、4日、何も変わらずトイレも一日10~15回でした。そのうちだんだん良くなるどころか、どんどん悪くなってきて、トイレの回数も20回以上。夜中も起きてトイレに行くようになりました。さらに徐々に腹痛がどんどん酷くなって行き、その間で痛み止めだとか、フロモックス、フラジール、ベルスクロンなどの薬も処方してもらい飲んでいました。そのころは10年近く飲んでいたペンタサや、かなりの量のステロイド、注腸などを一切やめていましたので、これがいわゆるリバウンドの始まりだと思いました。
Naokiさんのブログに「多くの方は、リバウンドが始まった途端に治療をやめてしまう。リバウンドなしの完治はあり得ません」、「現実は完治するまでに、自分自身のストレスで免疫を抑制した期間やステロイド、免疫抑制剤、抗体製剤による免疫抑制の総量に比例した辛さのリバウンドが生じるのはさけられない」と書かれているのを読んで私は決断していたので、腹痛とかしんどさにも耐えられると思っていましたが、それはもう、かなり自分の中では辛かったです。
腹痛は日に日に増し、トイレの壁に自分の手形が付くくらい、両壁を押して耐えていましたし、食べたら腹痛が起こるので、何も食べられず、エンシュアHという病院でもらうカロリージュースみたいなものしか飲めないので、72Kgあった体重が57Kgまで落ちてガリガリになり、横になっても腹が痛いし、お灸をしてもすぐトイレなので、すぐ外さないといけないですし、しまいには精神的にも病んできて、嫁に対しても周りの人に対しても苛立たしく、「なんやねん」という感じになっていき、嫁ともかなり険悪なムードになっていきました。
あまりにも腹痛が続くので、「もうダメかなぁ、あきらめようかな、大腸切除の手術受けようかな」と何度も何度も思いました。その時はいつも松本漢方クリニックの手記を読んで粘り続けました。しかし、もうあまりにも痛い時は先生に何とかしてもらおうと思って、松本漢方クリニックに電話して先生と話しました。
てっきり、「頑張れ」とか、「違う痛み止めの薬出すから頑張り」とか言われるかと思っていましたが、逆に先生にすごく怒られ、最後に「病気を治すのはあんた自身やで、俺は逃げも隠れもせんで!!」って電話切られました。一瞬「何やねん!!」って思ったのですが、確かに「治してもらおう、何とかしてもらおう」って思っていたらだめだ、「自分で何とかしなければだめだ」とそこから本気で思い、会社も完全に休んで治療だけに専念しようと決意しました。
そこからネットやら本を買ってきてもらって、潰瘍性大腸炎に効く方法、炎症を抑える方法、飲み物、サプリなどを調べ、最初に近くのクリニックで炎症を抑えると言われているビタミン点滴を打ちに行きました。するとちょっと体が元気になり、これを期に、日光浴をしたり、オゾン療法でお尻から注腸したり、色々な鍼治療に行き、マッサージに行ったり、中国から座薬を取り寄せたり、あらゆるサプリを飲んだりと、松本漢方クリニックの漢方煎じ薬と漢方風呂をメインに、良いと言われる治療を試している間に徐々に気持ちが前向きになり、体が元気になっていき、少しずつ普通の食事ができるようになり、会社にもオムツをしながらですが行けるようになり、漢方と鍼治療だけでいけるようになるほど良くなって行きました。
5月27日から松本漢方クリニックへ行って、6月の半ばくらいからリバウンドが始まって、苦しい時期が7月の半ばくらいまで続いて、依然トイレの回数は多かったが痛みがなくなって来ている事でだいぶ楽になり、そして9月くらいから右のお腹の辺りにアトピーが出てきました。「本当に松本理論で言われていた通りにアトピーが出てきた!」と思いました。そしたら今度は首に結構なアトピーが出始めて、徐々にトイレの回数も減っていき、年末ぐらいには普通の食事、お酒も飲めるようになってきました。
この頃は、松本漢方クリニックの漢方と、週2回の鍼治療、それと6月頃から腹巻きをしてカイロを2つ付けての生活でした。真夏にもカイロを買い続けていたので近くのドラッグストアではずっとカイロを置いてくれていました(笑)そして今年に入り去年身内の不幸があった関係で、広島で仕事をする事になりました。もともと大阪で最低でも月1回は通っていた松本漢方クリニックですが、広島からということと日々忙しいという事が重なり、通えないようになりました。
いや、本当はその頃には、「お酒も飲めるし、焼肉も食べられるようになっているし、出血もほとんどなく、もうほぼ治っているから大丈夫だ」という調子に乗った甘い気持ちで、先生の完治の言葉を貰わずに漢方をやめてしまっていました。一応それでも広島では最低週1回の針治療は通っていたのですが、そしてその間仕事も普通にでき、お酒も夜遅くまで飲めるようになり、完全復活かと思っていた矢先に下痢が何回か続くようになり、ついには血までまた出るようになりました。「うわ~またか」と思いましたが、昔と違って気分が落ちることはなかったです。自分の体、免疫が治すと思ったからです。でも徐々にまた出血とトイレの数が増えて来ました。以前と違って広島で仕事している事と、途中で通うのを止めてしまったことで、正直松本漢方クリニックに行きづらかったのですが、大阪に何日間かだけ戻った時に、松本漢方クリニックで漢方を頂こうと行きました。
そうしたら、松本先生は快く診察して漢方を処方してくださいました。そして、今現在は、漢方を2種類飲んで、再び完治に向けて頑張っています。今回の診察で先生に、「自分が治ればそれで良いのか、俺が言っている事は本当だっただろ。お前は自分さえ金もうけしたらそれで良いのか!手記を書け!!」と正直に言われました。
その時、元々は「松本漢方クリニックで治療して治ったら手記を書こう」、「私もNaokiさんの手記やその他ブログを読んで勝負してみようと思ったから、絶対自分も同じように思ってもらえるように手記を書こう」と決めていたのに、いざ自分がもう完全に良くなったと思ったら、調子に乗り、忙しさにかまけてさぼっていたことに気がつきました。
今、この手記を書きながら、当初のそういう気持ちを忘れていた事、先生への感謝の気持ち、辛かった時期に支えてくれた周りの家族や、会社の仲間に感謝の気持ちを改めて思い出しています。
もし今、私のように松本漢方クリニックのホームページから、私の手記を読んでくれる方がおられるのなら、「本当にステロイドとかペンタサとか使わずに、一日2、3回のきれいな便が出るまでに回復するぞ」と伝えたいです。先生の理論通りに、最初はリバウンドと苦しい思いをすると思いますが、それを乗り越えるとアトピーが出てきて、症状が本当に収まってくる、これは私自身本当に実証済みです。
最初に手記を読んだ時は、「看護師さんとか従業員の方が書いているだけじゃないのか?」って思ったりした事もありましたが、この手記は私自身で書いたものです。だらだらとした内容で申し訳ないのですが、もし同じように苦しんだり、悩んだりしている方がおられたら、参考にしてもらえたらと思います。
ちなみに私は、潰瘍性大腸炎と10年前に言われ、7回の再燃、ステロイド、免疫抑制剤、注腸薬、L-Gapとあらゆる治療をしてきました。その私が今、漢方だけで生活しております。これから先生に終了と言われるまで頑張ります。
今後とも、宜しくお願い致します!!