「潰瘍性大腸炎手記」
27歳2013年10月1日
27歳2013年10月1日
「潰瘍性大腸炎中間報告」
一人暮らしを始め歯科技工士1年目で、毎日朝早くから深夜まで休憩時間もほぼない状態で働いていました。不規則な生活の上に、会社でのストレスで暴飲暴食をずっと続けていました。たまに様子を見に来てくれる母からは「いつか体壊すから、無理はしないようにね」とずっと心配をかけていたのを覚えています。私の体調がおかしくなったのは2007年8月頃です。
私はいつも便秘ぎみで困っていたのですが、日に日に下痢の回数が増え、仕事中もトイレに駆け込む事が多くなり、これは変だと思い病院で見てもらうことにしました。内科で症状を話すと過敏性腸症候群と診断されました。先生は「この症状は几帳面で神経質な人、ストレスを抱えやすい人がなるのだよ」と言いました。当時の私の性格や考え方が当てはまっていたのです。ラックビーやトランコロンなどの整腸剤をもらい飲んでいました。
しかし、症状はいっこうによくならず血便が出るようになり、トイレの回数も増え体調も悪化してきたので内視鏡検査を受けました。結果は潰瘍性大腸炎と診断されました。コンビニのお弁当など偏った食事に不規則な生活やストレスなど、体に負担をかけすぎたのが原因でこの様な症状がでるのは当然の事だと思いました。
入院した方がいいよと先生からずっと言われ続けていたのですが、仕事で私が抜けた分、周りの人に負担がかかりすぎ迷惑になると思いなかなか入院することが出来なかったのです。でも自分の体をこれ以上いじめるのは辞めようと思い入院しました。入院時先生は「副作用も出るけどステロイドを使う方法が治りやすいんだよ」と言われ、その頃無知だった私は言われるがままに、その治療を始めました。退院後もプレドニン5錠とペンタサを飲み続け徐々に減らし普通の生活ができるようになりました。しかしムーンフェイス、太る、ニキビが出る、多毛といった症状が1ヶ月~数ヶ月で徐々に現れたのです。
診察の際に症状を言うと、人によって違うがステロイドは炎症などの緩和には即効性がある反面、副作用が抜けるまで数ヶ月掛かると言われました。更に先生に言われた言葉がずっと心に引っ掛かっていました「治る人もいるけど一生付き合っていく病気だからね」と。
3年働いていた会社を辞め、実家に戻り別の仕事につきました。職場環境や人間関係にも恵まれストレスなく毎日楽しく充実した日々を過ごしました。2011年5月再燃、ふとしたきっかけでまた下痢が続く様になり「またか…」とショックを受けました。
診察で先生に症状を話すと、今回も「ステロイドやった方がいいよ」と言われ、この時はステロイドについていろいろ調べていたので「どうせまた再燃するのですよね?」と質問しました。先生は「今の体調を治す方が大事だよ」と言い濁した返事が返ってくるので治療を断り続けました。
一日に30回以上トイレに行くこともあり、寝返りをするだけで目が覚めトイレに駆け込む事が多くなっていきました。深い眠りにもつけず寝不足と体力もなくなり体重も5㎏以上落ちていきました。姉が心配し、治す方法がないかとずっとネットで調べてくれて松本漢方クリニックのHPを見つけたのです。姉に言われ私も先生の論文を何回も読んで、少しずつ理解することができました。でも全てを把握するのは難しくてわからなかったのですが同じ病気で完治した患者さんの手記を読み希望が見えました。
2012年10月松本漢方クリニック
松本先生に今までの経緯をお話しするとストレスをためるなと言われました。精神が病んでしまう事によって免疫が落ちてしまうために良くなる病気も良くならないと説明して下さいました。潰瘍性大腸炎でがんになることはないということ。病気由来でがんになるのではなく、薬でそうなってしまうのだということ。そして化学物質とストレスによって、IgEをIgGに変えてしまい病気の原因になることを教えてもらいました。診察の最後に先生から「絶対治るから治すのは自分やで」とおっしゃって力強い握手をして下さいました。
家に帰ってから早速漢方を煎じて飲み始めました。すごく苦くて飲むのに時間がかかったのですが、この苦さが体に良いし悪いものを外に出すのだと納得しました。次の日から若干体が楽になって感動したのを覚えています。毎日飲み続けていると、お腹の中がチクチクザラザラしているのが分かり、これがヘルペスだと言うことを教えてもらいました。その症状が出たときはベルクスロンを飲んで症状が治まっての繰り返しをしました。
漢方で自己免疫力を高め漢方風呂で芯から体をあたため、お灸で自然治癒力を高めることをずっと続けました。大きな変化が出たのが2013年6月8日です。便が固まってきた事を先生に伝えるとフラジールを処方して下さいました。6月14日風邪の様な症状が出てきて体調を崩しました。
熱、腹痛、関節痛、下痢が続く様になり、その事を21日に先生に伝えるとフラジールをやめベルクスロンを飲むように言われました。その後徐々に体調もよくなりお腹も今までで一番ましになりました。これもリバウンド現象なのだなと。湿疹も少し出ていたのですがお灸をサボっていたこともありすぐになくなりました。松本先生に病気をあなどったらあかんって言われてから毎日お灸もしました。体重も健康な時の重さに戻り、完治までもう少しだと思うので漢方とお灸をしっかり続けて早く治そうと思います。