「感謝の手記(潰瘍性大腸炎中経過)」
38歳2015年12月27日
38歳2015年12月27日
私は潰瘍性大腸炎です。色々な困難がある私の人生、辛いけどなんとか乗り切って来ました。だから“私はストレスに強い、あんなに辛い日々を乗り越えられるから試練が沢山くるのだ”と思い込んでいました。今まで最も辛く悲しいストレスは、1人目の子供(娘)を難病で失ってしまったことです。そして、同じく難病のために、お腹の中にいた3人目の子供(娘)も7ヶ月で亡くなってしまいました。こうした大きなストレスを乗り越え、その後は喪失感や悲しみが襲ってきましたが、生きている長男のために元気なお母さんになる事を目標に、頑張ってきました。
3人目の子供が亡くなった一年後、数えあげればキリがないストレス(子供の幼稚園の親子関係、夫婦間、仕事、大人ニキビなど)がありましたが、毎日忙しくオーバーワーク気味な生活をしていました。大人ニキビについては自分なりに調べた結果、ホルモンのバランスが一番問題あるとわかり、ニキビ治療に自信がありそうな病院を見つけて受診しました。薬はピルと名前はわすれましたが、副腎系の薬で、6ヶ月を過ぎた頃からすっかり治りました。
気分は軽やかなり、日頃の嫌なことも乗り切れそうな高揚感を持てました。それまで数知れない病院にかかってきたので、「なんだ、こんなに簡単に治るならもっと早くここに来れば良かったなぁ」と思いました。そんな喜びも束の間となるのですが、その時の私は、これこそが私の体を蝕み始める引き金になるとは考えもしませんでした。時間をもどせるなら自分に忠告してやり直したいです。薬の恐ろしさを実感しました。また、私は低気圧になると頭痛が必ずあり、ロキソニンも常に飲んでいました。気軽に考えていた鎮痛剤も今となっては毒薬に感じます。
よく便意を催すようになったなあと思いながら過ごしていたある日のこと、私は便に血が混じっていることに気づきました。私は気にはなりましたが、「まあ痔かもしれない」と軽く考え、一ヶ月後に受診しました。
診て頂いたところ、「これは痔ではないようなので、大腸カメラをする必要がある」と言われ予約を取りました。人気がある病院だったので検査は一ヶ月先になりました。しかし、心配がつのってきたので翌週また受診し、なんとか検査日を早めてもらえました。検査までは特に変わった症状の進展はありませんでした。そして検査の結果、それまで聞いたこともなかった潰瘍性大腸炎という難病であることがわかりました。
先生からは、「ジャンクフードなどを避け、和食を食べなさい」と言われたので和食中心の食生活にしましたが、ごぼうや生野菜ハムなどは、摂っても大丈夫だと思い一週間経った朝、なんかお腹が痛いなぁ…。からの激しい腹痛で救急車を呼び一ヶ月弱の入院となりました。
とにかく痛みが激しく二週間は痛さと闘いました。薬はペンタサと痛み止めに点滴のブスコパンでした。胃の痛みを止めるために、潰瘍の時に使う薬を飲みました。入院中は痛みと戦いながら治療の説明など聞き、わからないときはネットで調べるということを繰り返す日々でした。食べるのが怖かったということもあり、二週間ちょっとは食事を摂りませんでした。
入院して痛みが少し和らいだ頃、ようやく潰瘍性大腸炎の恐ろしさに気付き、すがる思いでどんな治療法があるのか等を調べまくりました。私は幸運にも、ステロイド治療を医者から勧められる前にnaokiさんのブログで松本漢方クリニックの存在を知りました。このまま薬漬けになる選択肢しかなく、免疫を抑えられ、希望の無い日々を迎えないといけないのかという恐怖心と絶望感でいっぱいになり、今すぐ退院して大阪へ行きたいと毎日思っていました。
ネットにある沢山の情報の中には嘘が多いのも事実なので、いつも都合の良いことばかり書いているサイトは信用していませんでしたが、松本漢方クリニックの患者さん達の体験を見てこれは絶対間違いない!と確信していました。この体験記が、なければ只々お医者さんの言う通り、ステロイドを使っていたことでしょう。先生が良くならない私に「ステロイドしかない」と言われる度に、毎回必死で「使いたくない」と言い続けるのは、正直しんどかったですが、今思うと、「お前は偉い!よくぞ『使わない』と言い続けた」と、心の底から自分を褒めてあげたいです。
やっと退院することになり、しばらくしたら血液の治療法をやると約束し、家路につきました。そして、ようやく“いざ松本漢方クリニックへ!”となりました。退院したばかりで向かう道中ふらつき、不安を抱えながら、朝9時過ぎに松本医院に着きました。朝5時過ぎに家を出て、新幹線で早めに行ったはずでしたが、待合室の席は、ほぼ全て埋め尽くされており、驚きと確信とで胸がざわつきました。
3時間以上待った頃、名前が呼ばれました。先生は物凄いキャラクターでした。大阪弁で話されましたが聞き取れず、圧倒されて思ったことも言えず、あっという間に診察が終わってしまいました。話が行き違い、初っ端から怒らせてしまい(先生にとっては、怒っているうちに入らないと思いますが・・・笑)打たれ弱い私は意気消沈しました。とりあえず先生を信じて頑張って自分の免疫を上げるしかないと誓った初診でした。
お薬は、漢方煎じ薬2種類とアシクロビルとフラジールをもらいました。毎日毎日慣れない漢方作りをしながら過ごしていましたが、物凄いリバウンドらしきものはありませんでした。初めの二週間くらいに、だるさ、吐き気、頭痛があったくらいで、それ以降、血便も腹痛もなかったのです。食事はきっちり潰瘍性大腸炎の食事を守りました(今でも続けています)。先生は何を食べても大丈夫と言われていましたが、小心者の私は、消化の良いコシあんだけ食べるのではなく、粒あんも食べてみる程度の小さい挑戦だけにしています。※ネットの潰瘍性大腸炎の食べても良いリストの中では、粒あんは控えるように書かれてありました。
食事に関してはとでも悩みます。松本漢方クリニックへ通っておられる方もきっと悩まれているような気がします。これからリバウンドはくるのか?アトピーとはどの程度のアトピーがくるのか?など、まだ様子を見ているところです。飲み始めて現在まで3カ月ちょっと、最近はまた少し出血がありますが、アトピーは出ていません。早くアトピーが出てクラススイッチしたいです。naokiさんのブログでは、クラススイッチするまでの過程をわかりやすく漫画風に描いてくれています。飲み込みの悪い私には難しい文よりもわかりやすかったので、是非この手記を読まれた方の中で気になる方は検索してみてください。“naoki潰瘍性大腸炎”とかの検索ワードでヒットすると思います。絶対オススメです。
今まで飲んだ薬、食事、環境によってリバウンドの強さは変わるはずですし、長引く人がいる一方、早く結果が出る人もいると思います。リバウンドの強い方の体験談を聞くと、怖くて立ち向かう勇気が萎えてしまいます。しかし、必ずやリバウンドを乗り越え、松本漢方クリニックを選択して本当に良かったかという実感を、私と同じように潰瘍性大腸炎のために悩み、今この手記を読んでおられる皆さんと共有したいと思います。まずは自分の身体を理解して、病気の事も理解して、初めて病気に立ち向かう勇気が湧いてくる気がします。まだ完治していない途中経過ですので、1日も早くクラススイッチして、その報告をこの体験記に追記したいと思います。
最後に松本先生には感謝しかありません。全国の中でただ一人、医学会を敵に回してでも信念を貫く、その強さを激しく尊敬致します。御自身のとても辛い過去も乗り越え、人の為に尽くされ、辛い症状を抱える患者さん達を救い、私からすれば神様の様な存在です(笑)
松本先生の志を、全国の漢方医の方々にも、どうか理解していただき、各地に拡げて下さる事を、心より願っております。