「自分が病気を作った、だから自分の免疫の力で治したい
(潰瘍性大腸炎途中経過報告)」
32歳2016年11月15日
32歳2016年11月15日
松本漢方クリニックへの通院を迷っている方へ
私は7月下旬に潰瘍性大腸炎を発症し、比較的早期の段階で松本漢方クリニックの治療を受ける事が出来ました。松本漢方クリニックで、「免疫を抑えない正しい治療法」を受ける事が出来、11月現在、体調は順調に良くなっています。
今現在、松本漢方クリニックで受けている潰瘍性大腸炎の治療は、私の場合、鍼灸(鍼を打ち、お灸をすえる)と漢方薬(漢方煎剤と言われる草木や根等を、鍋で煮出してそれを飲む)と抗ヘルペス薬です。この抗ヘルペス薬が無くては、きっと治療は難航してしまう事でしょう。今、松本漢方クリニックで治療を受けようか迷っている方、この手記が、あなたが松本漢方クリニックであなた自身の免疫の力でこの病気を克服する助けになればと、強く願います。
松本漢方クリニックHPの手記は、みんな血の通った各々難病と言われる病気と戦っている人たち自ら書かれたものです。私の手記も嘘ではありません。サクラではありません。確かにインターネットで潰瘍性大腸炎を検索すれば、怪しげなサプリやエセ健康食品、メールを要求してくるような業者のページが多々あります。私も松本漢方クリニックに行き着くまでは、そのようなページばかりに行き当たって、落胆しました。でも、この手記だけでなく、他の多くの手記を見ればきっと、この治療に賭けてみたくなる筈です。
私は潰瘍性大腸炎になるべくしてなった
私が2016年8月の初頭、発症するまでの直近を振り返ります。
・心配性で消極的、訳もなく将来を悲観しストレスを溜めやすい性格
・出産の際体力を著しく消耗、以降あまり回復せず
・産後直後の身内の不幸
・同じく産後直後に引っ越しとその準備等のストレス
・慣れない育児、睡眠の質の低下から来るストレス
・忙しさを言い訳に乱れた食生活
ストレスにより自分のステロイドホルモンの分泌が途切れない日々でした。これでは免疫は下がる一方です。免疫の下がった私の体の全ての神経内にヘルペスウイルスが増殖し、少しでも休んだりして免疫が上がると、ありとあらゆる不快感を発現させていきます。私は妊娠中にも頭痛、嘔吐、倦怠感、寝汗等、そしてつわりに苦しみ、その当時からストレスを溜めがちであった事が分かります。妊娠前は生理痛と片頭痛が酷く、よく市販の鎮痛剤を服用していました。私はその時、「なぜ生理痛になったのか?」「なぜ頭痛になったのか?」という疑問すら持たず、ただ痛みのみを抑えて、その場しのぎをしていました。「即座に、素早く効いて痛みや痒みを取り去ってくれる」というアレです。
そして更に遡って小学生4年生、吹奏楽を始めた頃、初めて手から水泡が出来、痒みが出始めました。アトピーの発症です。何も知らない母は、私にステロイド入り軟膏を使っていました。当時から現在まで、軽いながらも20年近くステロイド性手荒れに悩まされ続ける事になったのです。もし訴える事が出来るのなら、私は長らく通った皮膚科を訴えたい思いでいっぱいです。私は詐欺にかかったのですから。しかしその皮膚科を裁く法律はありません。とても悔しいです。
そしてまた更に遡ると、私の幼年期です。小児喘息になり、耳鼻咽喉科で何かを吸引していた所まで記憶しています。恐らく免疫抑制系の何かでしょう。私は幼い頃から、様々な化学物質や、ストレスに触れた事で色々な免疫反応を示していたのでしょう。何度抑えつけられても、健気に私に信号を送ってくれていたのです。そんな身体からの知らせを無知な私は無視し、見ないふりをし続けて来た結果が、潰瘍性大腸炎だったのです。でも一つだけ最高に良いことがありました。松本漢方クリニックで真実を知る事が出来たのです。
免疫が下がる(疲れや強いストレスがかかる)とヘルペスウイルスが白血球等の免疫細胞の働きから免れ増殖し、免疫が上がる(休養やストレスからの解放)と増殖したヘルペスウイルスを免疫細胞が駆除する戦いが始まり、その戦いで生じる炎症反応等が不定愁訴(頭痛、吐き気、体の痛み、抑うつ感、倦怠感、腹痛、耳鳴り、その他あらゆる不快感覚)として脳が知覚し、「身体の調子が悪い」と感じるのです。いや、「免疫が回復し、正しく働きだすとそれを病気だとようやく知覚出来る」の方が正しいのかもしれません。
発症の兆しから、松本漢方クリニックを訪れるまで
<2016年6月>
子供が1歳4ヵ月になり、引っ越し先での暮らしと子育ても少し落ち着き始めました。ようやくホッとしたのか、免疫が戻り始めます。この頃から37度前半の微熱とそれに伴う倦怠感が始まりました。始めは「もしかしたらおめでたの高温期かも?」という勘違いと、少し嫌な予感がしながらも、子育てで忙しいからと誤魔化しながら過ごしていました。しかし6月中頃には胃痛が始まり、市販の胃薬や陀羅尼助等を飲む日々でした。
<7月初旬、T病院へ>
相変わらず熱も下がらず、新たに腹痛と下痢が始まり、日々の暮らしに影響が出始めました。堪らず近所の内科へ行ったものの、単なる食あたり、食中毒扱いをされました。そして当時の私も「とりあえず病院に来たから大丈夫だろう。」という意識だったので、どこか釈然としないながらも、めぼしい細菌にあたりを付けた抗生物質と胃薬を処方されました。しかし1週間飲んでも変化はなく、別の病院へ行く事にしました。
<7月中旬、K病院>
ここでは便の細菌培養の検査をされ、結果に伴い新たに別の抗生物質と胃薬を処方され、前のT病院と同じく、細菌性の下痢と診断され2週間程薬を飲み続けました。しかし、依然として症状が回復せず、粘血便が出始めた事から内視鏡検査をする事になりました。この時期私は、「私の体はどうなってしまったのだろう。」と不安に苛まれました。また体力の低下と体重の減少も始まり、日中は水分補給の為に点滴に通い始めました。
<7月下旬>
強い腹痛と下痢、粘血便と軽い下血が始まりました。毎朝起きると突然お腹がグルグルと鳴りだし、即座にトイレに駆け込み、ひとまずお腹の中をすべて出し切らなければ何も出来ない状態になりました。午前中はトイレから離れられず、午後はなんとか生活できる状態でした。この辺りから、私は自分の症状をインターネットで検索し、潰瘍性大腸炎を意識し始めました。
この時期私は「これが夢だったらいいのに、もし将来大腸摘出になったらどうしよう。」と夜眠る毎に1人泣いていました。ネガティブが過ぎていました。それでも諦めきれず、潰瘍性大腸炎が完治した人の情報は無いかとインターネット上で個人のブログやHP、交流掲示板や最新治験の記事など、読める部分は手あたり次第読んでいました。そんな中で松本漢方クリニックのHPを見つけ、潰瘍性大腸炎の理論と手記を全部読んだのです。(理解出来たかどうかはまた別の話ですが。)
<8月初旬>
K病院で受けた内視鏡検査の結果、潰瘍性大腸炎の疑いと所見が出されました。ほぼ予想した通りの通知で、担当の医師は声のトーンを落として「難病指定されていて、薬で症状を抑えられるので、長く付き合っていくしかない。」と言いました。事前にインターネットで調べていた定型文通りの説明をされ、ペンタサを処方されました。そして、「K病院には潰瘍性大腸炎を担当できる医師がいないので、N病院に紹介状を書きます。」と、また転院になりました。この時点で、私は何か不測の事態があった時の為にN病院に通院実績を作り、保険をかけておく事にし、詳しい血液検査をしてもらい、検査結果を持って松本漢方クリニックへ行こう、と考えていました。
<8月中旬N病院と近所の漢方医へ>
血液検査をしてもらい、エコーで腸の腫れを診察しました。そして医師曰く、潰瘍性大腸炎の所見を固めたい、との事なので、半ば無理やり内視鏡と胃カメラ検査の予約を取らされました。今思えば、クローン病も疑われていたのでしょう。予約は後日、キャンセルしました。受ける必要が無いですから。その時私の症状は少しおさまり、粘血便は視認する限りは少なく、下血はおさまっていました。しかし、体調は依然として最悪と言って良く、頭痛や腹痛、肩こり腰痛背中痛、強い倦怠感に寝汗が酷く、目の渇きや口の渇き、書き切れない不定愁訴のオンパレードでした。
松本漢方クリニックにかかる直前、私は「せめて症状を取れないまでも、どうにか体を元気にしたい。」と考え、近所の漢方医にかかり、胃腸の炎症を取るものや、身体を元気にするという内容で、補中益気湯等やその他漢方薬を2週間分処方してもらい、ペンタサと並行して飲んでいました。今思うと、なぜ免疫関連の漢方まで辿り着いていながら、抑制する方向のペンタサを飲んでいたのか不思議です。無駄なことをしていました。ペンタサを飲んでも、私の下痢と粘血便は全く良くならず、38度近い熱を出しては寝込むこともありました。
<8月下旬松本漢方クリニックへ>
私が潰瘍性大腸炎の所見を受ける前から、アレコレと治療に手を出していたので、周囲の家族は「一か所で腰を据えて治療してみたら?」と助言をしてくれていましたが、どうにも現代治療のガイドライン等が腑に落ちないことが多すぎて、様々な治療法を何もせずに見ている事が出来ませんでした。これが最後だと言い、お姑さんに頼み込んで松本漢方クリニックに同行してもらいました。
松本漢方クリニック初診
何度読んでも松本理論は難しく、頭に残るのは漠然としたイメージとしての「免疫を抑えなければ、死なない限りすべて免疫が解決してくれる。」「病気を治すのは薬ではなくて正常に働いてくれる自分の免疫の力のみ。」という事だけでした。免疫の反応に際する各細胞の働きなんてものは、到底細かすぎて、理解が追い付かなかったのです。もし怒られたらどうしよう、ちゃんと理解できてないと追い返されるだろうか、と戦々恐々としながら、そわそわと待合室で過ごしていました。
ところで皆さん手記の中で松本漢方クリニック来院時の漢方の香りについて触れますが、私もやはり、とても印象強いものでした。私の場合は、趣味で香を嗜んでいた事もあり、漢方の生薬から練って作る古いタイプの物を好んでいたのでとても心地よく、久しいお香の香りの一部分でもありました。歴史は古く、平安時代から残っている物も多くあります。松本先生は私に「平安貴族」と仰ったので、正直ギクっとしてしまいました。私は親の前でも絶対に泣くまいとする性格なのですが、問診の際、松本先生に「治る、治るよ、この世に怖い病気なんて無いよ。」と言われると、何故かボロボロと涙が止まらなくなってしまいました。何度も何度も強く握手して下さり、その手がなんとも温かく、この上ない安心感を与えてくれました。
そしてやはり何故松本漢方クリニックへ来たのかと聞かれ、私は「自分で作ってしまった病気なので、自分の力で治したい。」と答えました。すると先生は嬉しそうにまたガッチリと握手をして下さったのです。その時私は心から「ああ、ここでならちゃんと治療が出来るんだ。」と安心したのです。事前に行った血液検査のリンパ球の数値を提出すると、先生は「十分治す力がある!」との事でした。そして松本先生の熱い問診の後、血液検査の採血をし、鍼灸の指導と施術を受けました。
初めての鍼灸は、物凄い効き方でした。鍼を刺す事や、チリっとしたお灸の感覚は寧ろ、イメージよりずっと低刺激だったのですが、いざ施術が終わって身体を起こそうとすると、視界がお酒に酔ったようにフワフワとして、体が重くて重くて仕方がなかったのです。その日は帰宅して、泥のように眠るのかと思いきや、私は変に興奮してしまい、他の方の手記や、他の理論を眠くなる限界まで黙々と読み続けました。私が当日処方された漢方は「免疫を上げるもの」と「下痢を止めるもの」と抗ヘルペス薬でした。
以降は私の治療経過の身体の変化や薬の箇条書きになります。日替わりで多くの症状が出ては消えを繰り返すので、書ききれないものもあります。
治療1週間目
・朝の便は3~4回、やや固まってきた(しかし下痢状)
・目視で粘血便は見られなくなる・くしゃみが突発的に激しく出る(半日程度)
・体中の異常な凝りに気が付く(今まで気が付かなかった)
・顔が少し痒くなる、目頭が痒くなる
・寝汗が無くなる
治療2週間目
・朝の便はほぼ3回(下痢状)
・漢方に、粉薬の補中益気湯と十味敗毒湯が加わる、フラジール(抗生物質)が加わる
・手に痒みを帯びた水泡が出来るが、半日で枯れる
・顔が赤くなりかなり痒くなる・夜中驚くほど左目頭が痒くなり、飛び起きる(15分程度でおさまる)
・目の乾燥感が少しおさまる・足がむくむ感じが強くなる
・体全体が痒い(湿疹は見られない)
・4日間38度越えの熱が出る(恐らく免疫が上がる事によるリバウンド熱)
・上記の熱に合わせて節々の痛み(ヘルペス交戦痛)
・体の皮膚表面がピリピリと神経痛のような痛み(ヘルペス交戦痛)
・頭痛が無くなる・激しいくしゃみ、鼻水に見舞われる
・鼻が利くようになり、漢方を飲むのが改めて辛くなる(鈍っていた嗅覚が戻った)
治療3週間目
・朝の便が2回前後になる(下痢状)
・3週間目初日の夜中に突然の下痢・目が更に痒くなる
・呼吸の息苦しさに気が付く(ここ数ヵ月呼吸が浅かった)
・高い熱がひいて微熱に戻る
・食べ物によっては胃痛と下痢を起こす
・食後に吐き気が起こる・両膝が痛む、昔右足の怪我をした部分が痛む
・弱っていた握力が少し回復する(体力が低下していた)
・顔に痒みのない発疹が現れる・体中が常にうっすらと痒い(湿疹は見られない)
・激しいくしゃみ、鼻水
治療1ヵ月目
・漢方が「免疫を上げるもの」と「下痢を止めるもの」の2種と抗ヘルペス薬に減り、前回の粉漢方の2種、フラジール(抗生物質)が無くなる。
・朝の便が1回~2回になる(下痢状)
・倦怠感が少し和らぐ
・全身の凝りが少し和らぐ
・吐き気がおさまる
・日中の活動が出来るようになるが、すぐにバテて熱が上がる・夜間の鼻づまりに悩むようになる
・微熱が出たり引いたりを繰り返すようになる
・鼻の中が頻繁にムズムズと痒くなる
治療2ヵ月目
・朝の便がほぼ1回になる(軟便状に変化)
・更に倦怠感が抜け、体の凝りもやわらぐ
・疲れると翌日寝汗が再度見られる
・突発的な激しいくしゃみ、鼻水が稀に起こる
・体中が痒くなるが、すぐにおさまる(湿疹は見られない)
・夜間、特に就寝前に必ず鼻詰まりを起こし、鼻呼吸が出来なくなる
・微熱は落ち着き気味だが、相変わらず疲れると熱が上がる
治療2ヵ月半(現在)
・漢方が変化し、「出血を抑えるもの」の1種と、抗ヘルペス薬のみになる
・朝の便が1回になり、固形化する
・場合によっては少々便秘気味と言っていい程硬くなる
・ここ数年決して消えなかった顔中の細かい吹き出物が消え始める
・倦怠感、身体の凝りが更に軽くなる(疲労度に左右される)
・就寝前の鼻詰まりが依然続く
・日中無理をするとやはり微熱が上がる
・手が温まると痒い(特に就寝時)
手探りの日々
3ヵ月未満の治療で、これだけ盛り沢山な変化がありましたが、多くの方が完治前に経験するアトピーがまだ出ていません。恐らくこれ以後出るのでしょうか。目立つ症状があったとすれば、顔が痒くなり、鼻炎気味でよく鼻が詰まり、くしゃみが出ていた事です。鼻詰まりは現行でありますが、くしゃみも最近は出なくなりました。手荒れが出る際、必ず伴っていた水泡が出ずに、今は痒みだけになっています。程度も肌が肌色をしていて、乾燥するもののかなり軽い状態です。
冒頭で述べた通り、潰瘍性大腸炎は私が作り出した症状(病気)です。なので、過去の私は自分の身体に意識を向けて必要な処置ををする必要がありました。例えば、気を楽に持つ。バランスよく食べる。食べ過ぎない。早寝早起きをする。疲れ過ぎない。ごく身近で普通のことですが、なかなか難しいことです。特に仕事があったり、育児中であったりすると、自分の時間すら持てなくなる事も多々あります。
これからは出来る限り自分自身を大事にしようと思います。現在私は漢方治療をより効率よく出来ないかと考え、糖尿病患者の食生活を参考に、糖質(主食の白米やパン・お菓子や砂糖類)を控えた生活に取り組んでいます。30代に入り、そろそろ生活習慣病も意識した生活をしなければと感じているこの頃です。
どうにも纏まりのない乱文ではございますが、以上を手記とさせて頂きます。松本先生、手記の提出が遅れてしまって申し訳ございません。そして本当に、本当にありがとうございます。実の親以上に先生程真摯に、真面目に、真正面から叱って下さる方は、恐らく私の今後の人生でお目にかかることは厳しいでしょう。常にお忙しい松本先生を怒らせては、貴重な労力と時間を使わせてしまう無知な私ではありますが、どうぞ完治までご指導をよろしくお願いいたします。