「潰瘍性大腸炎は治る病気です」
35歳2016年11月30日
35歳2016年11月30日
下痢が止まらなくなって半年が過ぎた。そうしているうちに発熱や関節の痛みが生じ、体重も著しく減少、そして1日に20回ほどもトイレに駆け込む日々が続いた。これはやっぱ別の病気なんじゃないか?そう思い4つ目の医院でやっと潰瘍性大腸炎という今まで聞いたこともない病名を付けられた。今までの3つの医院、病院では出てこなかった病名だったのでそれだけ珍しい病気なのだろうか、え?難病?!一生つきあっていく病気?にわかには自分がそんな状況だとは信じることはできなかった。そしてペンタサとステロイドを処方された。
薬を服用して3日程でだいぶ楽になった。しかしステロイドを減らすとまた発熱等の症状が再燃して、その医院からは「私にはどうすることもできないので大学病院を紹介します。」と告げられ大学病院へ移ることになった。大学病院では「ステロイド依存による離脱症状が出ている。」と言われたものの、基本的にはペンタサを飲みながらプレドニンを減らすという治療に変わりなかった。
そうして3ヵ月が経ったある日の夜、みぞおちあたりに激痛が走り、40度近くの高熱が出たため妻を起こして病院に連れて行ってもらった。原因不明ということで緊急入院となった。精密検査の結果、ペンタサの副作用による膵炎と診断された。そして医師からは「あなたはペンタサ、アサコール等の5-ASA剤は耐えられない体なので次回はレミケードを試しましょう。」と告げられた。
家に帰ってレミケードについて調べた。数多くの副作用がありその副作用の中には致命的になる重篤な病気も含まれていた。そして免疫を急激に下げ感染症にかかりやすいため入院しながら点滴を打たなければならないとのこと。ペンタサですら副作用がでた私がレミケードなんていう強力な薬を使ってしまったらどうなるんだろうか。そもそも免疫を下げる治療ってゆくゆくは癌とかもっと大変な病気になるんじゃないの?そんな不安から次の診察までパソコンに張り付いて他の解決策を見つけ出そうとした。
すると松本漢方クリニックのページがヒットした。潰瘍性大腸炎は治る病気であるとし、理論的にその根拠が示されてあった。国が難病と認定しているものを治せると断言していて半信半疑ではあったが、快方に向かっている方の手記を読んで希望を見出した。また漢方という東洋医学のことは普通の医者ではわかるはずがないんだろう、私はこれから最新の治療を受けに行くんだと思い、その日に松本漢方クリニックに電話をして予約をとり、妻と二人分の飛行機を手配して大阪に向かうことになった。
松本漢方クリニックに着くと、手記で読んだ通り院内には漢方の匂いが充満していていた。そして松本先生の怒鳴り声が待合室まで響き渡ってきた。予約をした鍼灸をしてもらった後、いよいよ私の番となり松本先生との初対面となった。予想に反して優しい雰囲気の先生で、私が遠方から来たことをねぎらってくれた。そして「必ず治るよー。」と握手をしてくれて、「病気はあなたの免疫が治すんだよ。」と諭してもらった。
診察は資本主義社会の話、安倍政権の話、医師と製薬メーカーとの癒着等、スケールの大きい話から私の私生活の話であった。心療内科医のような心に寄り添ってくれるもので、これまでの医師とはまるで違う診察であった。そうしてヘルペス薬と漢方を処方していただき晴れやかな気持ちで大阪を後にした。
漢方はとても苦く飲みにくいものだったが、「良薬口に苦し!」と思って毎食毎食飲み続けた。2週間後、言われていた通りリバウンドがきた。下痢も相変わらずだし、トイレの回数も増え、発熱もあった。しかしそれは自分の体の中の免疫が上がってヘルペスと戦っている証拠なんだと信じ続け、飲み続けた。
そうして1ヵ月が経つとトイレの回数が徐々に減り約1年ぶりに固形便が出た。あまりの喜びから「固まったうんち出た!」と妻や親に子供のように言ったのを覚えている。
漢方を始めてから1ヵ月して血液検査をした。今までCRP(炎症の指標)の数値は1~4をうろうろしていたが、なんと0.15まで下がっていた。今日で漢方を始めてから約5ヵ月が経つが、発熱や関節の痛みもなくトイレの回数も2、3回だ(もちろん固形便!)。発症前の通常の生活を送れている。とはいうもののリンパ球の数値がまだまだのようなので、漢方を続けて免疫力を更に上げていきたいと思う。
松本先生とそれをブログや手記に書いてくれた方々に誠に感謝申し上げます。松本先生、引き続き宜しくお願いいたします。