「潰瘍性大腸炎(途中経過)息子20歳の発症から1年たちました」
(お母様記述)21歳2016年4月25日
(お母様記述)21歳2016年4月25日
松本先生、松本漢方クリニックの皆様、お世話になっております。院長先生から何回も『手記を書くように』と言われておりましたが、遅くなりすみませんでした。息子が潰瘍性大腸炎と診断されたのは2015年4月のことです。転職して2ヶ月たったころでした。先生からのコラムにもあるとおり、今の時代、若者にはとても生きにくい時代で、高校卒業し就職した息子にとってもその通りでした。
大きなストレスから解放され、やっと落ち着き始めた頃に下痢をするようになり、初めは『ウィルス性腸炎』と診断され、整腸剤などを飲んでおりましたが、良くならず血便となり大病院で検査し、全腸型の潰瘍性大腸炎と診断されました。その時のショックは計り知れませんでした。
私はその日からネットの情報を読みあさりましたが、息子の将来を考えると涙することしかできませんでした。難病であることはどこにも書いてありましたが、何が良くて何が悪いと言う情報はさまざまでした。そんな中、完治された方のブログに出会え、次の日に松本漢方クリニックへ行くことを決意しました。診断から3日後のことです。ほぼ寝ずにネットばかり読んでいたので、松本理論もザックリとしか読めていないままでした。本当にすみませんでした。
初めての松本漢方クリニックは、待合室に入ると松本先生の大きな声が診察室からもれて聞こえてきていました。いよいよ診察の時には、私が病状のことばかり言うので叱られました。息子にもとばっちりで、診察室から追い出されちゃいました。今、思えば、潰瘍性大腸炎とはそんな病気ではなかったのです。メンタルが何より大事で、そこからのストレスで人間の体はSOSを出すのですね。「ホッとしたときに出るんやで」松本先生がおっしゃっていました。その通りで驚きました。
それから漢方生活が始まりました。それから、ゆっくり先生のコラムや患者さんの手記を読ませていただきました。目からウロコ・・・今までの常識がよくわからなくなってきました。真実は何なのか、免疫の力、ヘルペスのことを読めば読むほど納得できるようになりました。
漢方を飲み始めてすぐ、便秘になり、すぐ治るのかなと期待しましたがそんなに簡単ではありませんでした。1ヶ月後、リバウンドがきました。覚悟はしていましたが、腹痛と下痢、血便で辛そうでした。ベッドとトイレを往復する息子を見ている怖さと心配の日々でした。10日くらいで、ずいぶん落ち着き始めました。それからはひどいリバウンドはありませんが、腹痛が続いたり、血便が出たり、好調の時期と不調の時期を繰り返しながら1年たちました。
抗ヘルペス薬と煎じ薬二種類(三種類のときもありました)お灸と、週1回の漢方風呂、これを続けています。煎じ薬は本当に苦いらしく最初はすぐに飴を舐めたりしていましたが、今では平気みたいです。お灸も熱さと煙に耐えています。クラススイッチしてアトピーを待っていますが、まだその様子はないようです。でもきっと解毒は進んでいると思います。
1年経ったので、大病院で「一度内視鏡検査しますか?」と言われ、先日受けてきました。結果は盲腸、上行結腸、横行結腸は血管透見像消失。下行結腸、S状結腸、直腸は正常でした。「右側半分は悪くはなってないけどあまり変わらずで、左側半分は良くなりましたね」と言われました。これからも免疫の働きを信じて、漢方の力を借りて、息子を応援していきたいと思います。松本先生、松本漢方クリニックの皆様、これからもよろしくお願いします。