「潰瘍性大腸炎10年間の西洋治療後、
松本漢方クリニックの治療で快方へ(中間報告)」
36歳2015年10月13日
36歳2015年10月13日
私は36歳、男性、消防署に勤務しています。消防署の仕事は、いつ、どこで、何が起こるか分からない仕事です。それに対応するために、日夜24時間体制で頑張っています。20歳で採用後、「1日でも1秒でも早く一人前になれ」と先輩からの期待を一身に浴びて、知識、体力、人間関係と日々ストレスがあったのだと思います。さらに26歳で結婚、27歳で1人目の子ども、30歳には2人目の子どもに恵まれ、社会人として、夫として、父として、より一層頑張らなければと思うようになりました。
発症のきっかけは28歳のとき、国家資格を取得するため、約7カ月間の単身、長期研修に行くことになった矢先です。普通の便だったのに回数が増え、水便や漏便が増えました。おならと便の区別がつかず、不安からトイレに駆け込むことが多くなっていました。次第に便やおならの臭いがしなくなり、白い粘液も出るようになりました。ついには鮮血の混じった便(軽度の痔あり)が出るようになりました。深酒をした後や、睡眠不足のときにそのような症状が出ていたような気がします。時期を同じくして、時折、急に左わき腹がチクチクと針を刺すような痛みが起こる事がありました。そのような症状が続くようになり、妻も心配していたので、隣町の胃腸外科専門の病院を受診しました。
内視鏡で組織を取り、病理検査をした結果、「潰瘍性大腸炎」と診断をされました。医師からは「これは難治性の病気で、一生付き合わなければいけない。一生服薬しなければいけないけれど、あなたは炎症部位が少なくてよかったね。」と言われました。病名は仕事柄聞いたことがあり、難治性だとは分かっていたものの、いざ自分の前に降りかかってきたら、これからの不安やいら立ちが一気に押し寄せてきました。大好きだったサーフィンにも行く気力がなくなり、全てにおいてやる気がなくなりました。思考が停止し、何も考えずに処方されるがまま、ペンタサとブスコパンを服薬していました。
調子が悪くなると、ペンタサ注腸を入れるようになり、経過を見ていましたが、一向に改善せず、良くなったり、悪くなったりを繰り返しました。また、風邪や花粉症、疥癬、帯状疱疹などを発症しながら、1年に1回の内視鏡検査を受けましたが、炎症部位と治療内容も変わらず、入院歴もなく、約10年間、胃腸外科を受診し続けました。
2人目が小学校に上がる今年の春頃、妻が「薬を一生、飲み続けるなんておかしい」と言い出しました。妻はインターネットで潰瘍性大腸炎を完治する方法を模索していました。私はいつの間にか、「この治療が当たり前で、完治することはないがこのまま飲み続ければこの状態で死ぬまでいける、大丈夫」と思っており、薬物依存状態で、妻の提案に疑問を覚えました。そう思う反面、自分でもこのまま薬を一生飲んでいくのは嫌だと思ってはいたし、でも、止めるとひどくなったり、将来大腸がんになるのでは…などと考え、複雑な心境でした。
あるとき、妻が松本漢方クリニックのホームページに載っている潰瘍性大腸炎が完治した人の手記を見つけ、印刷し、私に読ませてくれました。読んでいくうちに、「医者は一生付き合わなければいけないと言っていたのに、完治している人がいる。私も治るのかも。」と思い、手記だけでなく先生の理論を読みあさりました。「病気は自分の力で治す、薬が免疫を下げる」という先生の理論を理解し、怖かったけれど、思い切って薬を飲むのを止めてみました。薬を飲むのを止めて2週間、良くも悪くもない日が続き、「先生に会い話してみたい」と思い、車で片道7時間の道のりを妻と走りました。
松本漢方クリニックに足を踏み入れた瞬間、強烈な薬草の匂いがありました。待っている間は落ち着かず「先生はどんな方で、どんな治療をするのだろう」と思っていました。看護婦さんに10年通った胃腸外科での治療経緯の分かる資料や人間ドックの検査結果を見せました。すると、「治療履歴の資料はこれだけ?少ないね」と言われました。「え?少ないんだ…」と思いました。少し心配になりましたが、「仕方がない」と思い受診を待ちました。
ようやく診察室へ招かれ、松本先生に会いました。開口一番、先生は、「あんた、何しに来たんや。10年も薬飲んできて、なんで今さら、うちへ来たんや!!!!」とすごまれ、妻と二人、唖然としました。正直、先生の迫力にびっくりしたけれど、先生を信じ、大阪まで受診しに来たので、しっかり受診したいと思い直し、今までの経緯を話しました。
先生は、「10年治療してきてその程度の薬量で病状が安定しているんやったら、もしかしたらもともと潰瘍性大腸炎になってないかもしれんな…」と言われました。この言葉には現代医療に対する不信感とともに強い衝撃を受けました。そして、「あんたの病気は治る。僕は手助けするだけや。自分の免疫で治すんやで。」と力強く言いながら握手をしてくれました。その時、「この先生を信じて、自分の免疫で治す漢方治療をやってみよう」と思いました。
松本漢方クリニックの治療は遠距離でも電話受診ができるので、続けることができると思いました。松本先生の受診後、鍼灸を受けて漢方薬をもらい、その日は帰路につきました。
帰宅した後は、先生に教えていただいた通り、食前食後の煎じ薬2種類と漢方風呂、3箇所(足とおなかと腰)にお灸の治療を行いました。そして1週間後、受診時に行った血液検査の結果の報告がありました。松本先生は電話で「治す力は十分にあるで。治るで。」と励ましてくれました。漢方治療を行っていくと、次第にトイレに行く回数が減り、便臭がし始め、トイレへ駆け込むこともなくなりました。おならもできるようになりました。腹痛、血便もなくなりました。
3カ月後ぐらいに2回目の外来受診を行いました。便にも形が出来始め、背中やふくらはぎ付近がかゆくなり始めたことを伝えると、「それがクラススイッチや」と言われ、もう1種類の食間の煎じ薬が処方されました。この頃になると、仕事中や仕事中以外でも最もストレスになっていた漏便の不安がなくなり、気持ちが前向きになったことで、趣味のサーフィンやバイクなど楽しめるようになりました。
初めての受診から6カ月後には、3回目の外来受診を行いました。「炎症反応もない。治す力も十分あるで。」と引き続き温かく励ましてくれました。今年の春頃から松本漢方クリニックに通院し始めて現在で7カ月目になります。先生からは「あとは便秘にならないと、いかんなあ」と言われています。一生薬を飲み続けても治らないと言われたこの病気が、7カ月間でもう少しで治るところまできたのだと思うと、松本先生にお会いできて本当によかったと思っています。完治報告ができるように治療を続けていきます。