「潰瘍性大腸炎手記途中経過」
45歳2017年3月3日
45歳2017年3月3日
私が潰瘍性大腸炎と診断されたのは今から10年前のことです。急な引越しで環境が変わったことなどストレスが原因だったと思います。直腸型でアサコル6錠と悪化するとペンタサ坐薬を使いながら仕事も普通にできました。2ヵ月ほど薬を服用していると症状もなくなりました。それから3年おきに寛解→再燃を繰り返すのですが少しの下血と腹痛くらいなのであまり病気のことは気にしていませんでした。
ところが2015年10月、薬が効かなくなったようで下血も止まらずお腹も痛くて仕事も出来なくなり、医師からは「入院してステロイドの治療を。」と言われました。最後には大腸摘出の話まで出ました。勉強不足で自分の病気のことや薬のこともあまり良くわかっていませんでしたが、ステロイドがいい薬ではないことは知っていました。潰瘍性大腸炎は一生治らないと言う医師の説明にも納得できませんでした。入院も断りきちんと服用しているのに悪化するなら意味がないと薬もやめてしまいました。自己判断でとんでもない事をしたと思います。当然症状は悪化して一日30回のトイレは毎回真っ赤で熱は下がらないし水も飲めなくなりました。
そんな時、何とか潰瘍性大腸炎が完治する方法はないかと検索していて見つけたのが松本漢方クリニックでした。たくさんの手記を読みました。難病を克服している方がいる、潰瘍性大腸炎が治るって言う先生がいる。「病気を治すのは自分の免疫だ。」と書いてある・・・。私も治るかもしれない。実家からなら近いしこの病院に行くしかない。母に相談するとその日のうちに弟が車で迎えに来てくれました。名古屋から実家の京都まで全てのパーキングエリアのトイレに寄りながら帰りました。
松本漢方クリニックの様子は皆さんがお書きになっている通りで待合室はとても混んでいました。その頃の私は座っているのも辛く小さなお子さんを連れたお母様に「良かったらここで横になってください。」と席を譲っていただくほどでした。診察もベッドに横になった状態で受けました。診察が始まり、勝手に薬を止めたことを話すと「おまえは死にたいんかっ?!」と怒られました。血液検査の結果CRPは33もありました。何度も握手して「自分の病気を治すは自分の免疫だけやで。」と励ましていただきました。今までほかの病院で「潰瘍性大腸炎は一生治らない。漢方なんかで絶対に治らない。」と言われていたのでとても嬉しかったです。
漢方を処方していただいたもののそれを煎じる元気もなく、全て母にお願いしました。飲み始めてすぐにお粥が一口食べられるようになりましたが、なかなか思うようには効いてきませんでした。体重は5キロ減りました。信頼できる先生と出会えて治ることしか考えていなかったので不安になることはありませんでしたが、激痛と1日30回くらいのトイレで熟睡できず辛かったです。3ヵ月程経ってやっとトイレの回数が少し減ったくらいです。下血もあるので貧血もひどくずっと寝て過ごしました。
ゆっくり時間をかけて少しずついろんなことが出来るようになりました。座ってテレビを見ることが出来たり、買い物に行くことが出来るようになりました。半年経ってやっと週2回のパートができました。CRPも正常範囲内で安定しています。1年経った今ではフルタイムで仕事もしています。外食もしています。お腹はたまに痛くなりますがトイレで困ることはありません。貧血でクラクラするようなこともなくなりました。
ここまでくればもうあと少しだったのですが、今悩みながら手記を書いています。このまま完治すると思っていましたが現在辛いリバウンドの真最中です(笑)ストレスが原因だと思います。仕事が忙しく先生には頑張るなと言われていたのに頑張りました。頑張らなきゃいけない事情もありましたが、自分の体を大切に出来なかったことを反省しています。
下血や腹痛、下痢などの症状は免疫が戦ってくれているのだから私も自分の免疫を信じて耐えるしかありません。先生に電話をするとアシクロビルをもっと飲むように言われ増やしました。するとそれまでの頭痛、胃痛、関節の痛みが嘘みたいになくなりました。やっぱりヘルペスのせいなのですね。アシクロビルは保険が利かないのがほんとに残念です。
私はTwitterで同じ病気の方と交流を持っています。松本漢方クリニックや漢方のことをよく質問されます。私の経験したことを正直に話すのですが、みなさん標準治療から抜け出せない理由のひとつに「保険が利かない」というのがあるように思います。みんな病気を治したくて病院へ行くのに医師からは一生治らないと言われてステロイドや免疫抑制剤を投与されます。それじゃ本当に一生治らないよ・・・と悲しくなります。
今は外出することも出来ずひとりで耐えるのは辛いですがTwitterを通して松本漢方クリニックへ通院されている方と情報交換したり、もう完治された方などに励ましていただいたりしながら頑張っています。今度こそ完治できるように松本先生、もう少しよろしくお願いいたします。