「潰瘍性大腸炎完治へ向けて-
光明を見出させてくれた松本先生に感謝」
54歳2017年10月5日
54歳2017年10月5日
私は潰瘍性大腸炎との診断を受け、実際に下血と強烈な腹痛、そして一度便意を催すと5秒も我慢できないような切迫便の症状に非常に悩まされていたこともあったのですが、他の手記を書いておられる患者さんの方々と異なるのは、松本漢方クリニックへたどり着いた時には自己判断で西洋医学の薬(ステロイド、免疫抑制剤、ペンタサ等)を断ち、漢方薬や小食を実践することで下血・腹痛・切迫便等の症状は治まっておりました。しかしながら、この潰瘍性大腸炎という病気が、「難病」「原因不明」「現代医学では治らない」と言われていることから、いつも言い様の無い不安に付き纏われており、暗闇の中に突き落とされているような感覚を味わっていました。
そんな中で見つけた松本漢方クリニックのホームページには、この病気の原因と完治するための理論が記載されており、暗闇の中に一筋の光明を見つけ出したように感じました。ここに書かれている理論と患者の皆様方の手記を読み漁り、潰瘍性大腸炎が完治できるかもしれないとの希望を持てるようになりました。
私のような膠原病と診断された患者にとって、「原因が分からない難病である」「だから完璧に効く薬も無いし完治しない」「対症療法しか存在しない」という巷の西洋医学の医師の言葉は、絶望の淵に追い詰めるに十分に足るものでしたが、松本理論によりそこから助け出してもらえたことは、何よりも嬉しく、何にも代え難い喜びでありました。松本先生に感謝申し上げると共に、このような素晴らしい理論・治療を、私と同じ膠原病で苦しんでいらっしゃる患者の方々に是非とも知って頂きたいと願います。
前置きが長くなりましたが、以下に私の場合の潰瘍性大腸炎の発症から下血等が収まるまでの経緯、そして松本漢方クリニックで行なっている治療内容について記載致します。
潰瘍性大腸炎と診断
潰瘍性大腸炎との診断を受けたのは、2015年5月に行なった人間ドックでの大腸内視鏡検査を行なった時でした。直腸のみにポツポツと数点の白い潰瘍と血のにじみがあるだけで自覚症状は何も無かったのですが、それよりもこの病気についての医師の説明(難病、原因不明、現代医学では治らない)に目の前が真っ暗になるような感覚を覚え、非常にショックを受けたことを覚えております。
IS大学附属病院への紹介状をもらい受診。改めて潰瘍性大腸炎であるとの所見を受け、ペンタサ坐薬の投薬を開始しました。
その後、2015年8月から便に血と粘膜の粒が混ざるようになり、次第に下痢の状態が続き排便の回数も一日10回程度に増えていきました。病院からステロイド(一日30mg)とアサコール(一日3600mg)が処方されましたが、何の疑いも持たずに服用していました。下血は止まったためステロイドを減量しようと半量程度まで落としたところで再度下血。ステロイドを元の量に戻し下血が止まったため減量したところ再度下血。再々度ステロイドを元の量に戻したものの、ここからは下血が止まることはありませんでした。お腹を押さえながら床を転げまわるような激しい腹痛に、日に何度も襲われることがありました。
そのため、2016年1月からは免疫抑制剤(イムラン一日50mg)を服用するよう指示されました。自分の免疫を抑える薬との説明に若干の違和感を覚えつつも、仕事が忙しかったこともあり自らがこの薬について調べることもせずに医師の指示に従っておりました。
症状は更にひどく
通院開始から1年が経過したということで2016年6月に大腸内視鏡検査を受けたところ、潰瘍の範囲が大きく広がっており、直腸から大腸にまで達していました。直腸の潰瘍の状態はかなりひどくなっており、全体が白くただれて各所で出血している状態。医師によると重症との所見で、ヒュミラという注射薬も追加すると言い出しました。
この時になってやっと、この病院・医師に任せておいてもこの病気は良くならないのではないか、という疑問が頭の中に浮かびました。インターネットで調べてみたところ、免疫抑制剤についてA4ペーパーで4枚以上もの副作用の記述があることに非常に驚きました。次回の受診時に、この免疫抑制剤の服用を止めたい旨、医師に申し出たところ、私の指示に従えないのであれば大腸を切り取ってしまえば良いなどと暴論を吐くため、この医師にはこれ以上任せて置けないと、転院先も決めぬままに紹介状を書いてもらいました。
自己流の治療へ
この頃から、以前本で読んだことがある西式甲田療法を試してみようと思うに至りました。かといって、実際に当該療法の医師の方に見て頂いた訳ではなく、完璧に真似してみようと思った訳でもありません。食事の回数を少なくすれば大腸を休ませることが出来るため、この病気に良いのではないかと考え、あくまで自己流の治療法として一日に食べるのは夕食のみという生活を始めました。朝食は緑汁やココア等の飲み物だけ、昼食はリンゴやヨーグルト、夕食は玄米のお粥、生野菜、豆腐、シラス大根おろし、青汁、その他妻が子供達のために作ったおかずを少々、という生活を半年以上続けました。
また、インターネットで調べ(この時はまだ松本漢方クリニックのホームページまでたどり着くことが出来ていません)、青黛という生薬が潰瘍性大腸炎の出血を止めるのに効果があるとの記事をみつけ、SHクリニックで漢方の煎じ薬と一緒に処方してもらいました。この青黛の服用を2016年6月から始めたところ、半年もの間続いていた下血が3日目に止まりました。この時には、以前大学病院でもらっていた免疫抑制剤とアサコールの服用はすっぱり止めていますし、ステロイドの服用を徐々に期間をかけて減量した後に止めています。この後、下血や粘血便が出ることがたまに(一月に5~7日程度)ありましたが、2016年10月からは全く出なくなりました。また、排便回数は、2016年6月まで1日十数回だったものが徐々に減って行き、2017年1月以降は1日1-2回となりました。
松本漢方クリニックへ
しかし、このSHクリニックが2017年1月に突然閉院してしまったため、再度インターネットで色々調べ、ここでやっと松本漢方クリニックのホームページを見つけ出しました。上述したような希望を胸に、2017年3月下旬に妻を伴い松本漢方クリニックを訪ねました。
松本先生の診察では、一年前に下血があった時の血液検査結果でリンパ球が正常値以上あったことから、そもそもの原因は潰瘍性大腸炎ではなく、腸管の内細胞にヘルペス(サイトメガロウイルス等)がいたためIgGが戦って出血があったのではないかと診断頂きました。
この時に行なった血液検査結果では、サイトメガロウイルスが127.4AU/ml、EBウイルスの抗体指数5.2、水痘帯状ヘルペスのEIA価が6.6とそれぞれが高値を示していたため、アシクロビルを処方して頂きこれらヘルペスの働きを抑えて自分の免疫の余力を稼ぎ出してヘルペスを殺す、ということをこれから目指していくことになりました。
一つ自分が勘違いしていた事として、潰瘍性大腸炎の完治のためには、「IgGからIgEのクラススイッチによりアトピーが必ず出なければならない」と思い込んでいたことです。自分のように子供の時からアトピーになったことが無いような人間は、必ずしもアトピーになる訳ではなく、IgEの影響が他の4症状として出る、ということが理解できておりませんでした。自分の場合は、鼻水、くしゃみ、鼻のかゆみという所謂アレルギー性鼻炎の症状が強く出ていると言うことです。今後は、アレグラ等の抗ヒスタミン剤を用いることなく松本理論でいうところの自然後天的免疫寛容が起きるのを待ちたいと思います。
また、松本漢方クリニックでの血液検査結果では、血沈が13mm(正常値は5mm以下)でしたが、血液の中に含まれるIgGが多いほど沈殿する速度が速くなるとのご説明でした。松本漢方クリニックを始めて受診してから2ヵ月後の検査結果では8mmと良化していましたので、今後はこの値が正常値になることも目指すことになります。そのためには、これからも処方頂いている薬(アシクロビル、免疫を上げるための煎じ薬)を続けて免疫を上げ、ヘルペスを殺すか神経節の奥深くに押し込むよう努力したいと思います。
最後に
子供の時から今まで、お医者さんの言うことは正しいと信じて疑うことを知りませんでした。風邪薬は、風邪のウイルスを殺す薬であると思っておりました。免疫抑制剤は自分の免疫を抑える薬との説明をされて、自分の免疫を抑えて良いはずが無いとの考えが頭をよぎっても尚、服用することを拒むことが出来ずにいました。
松本先生のおかげで、免疫について学び完璧とは言えないまでも理解出来たことは、今後何が正しいのかを考えてそれを知る上で、とても有り難いことだと思っております。病を治すのは自分自身の免疫でしかない。原因の無い病など無い。正にその通りであると思います。このことが、当たり前のこととしてもっと世の中に浸透し、病に苦しんでいる方々に共有され、金儲け主義の医療・製薬会社の世界にくさびを打ちこむことが出来ることを願います。
最後の最後に、松本先生、どうかこれからもお元気で、私のような「難病」と言われている病に苦しんでいる患者を救って頂ける様お願い申し上げます。