「潰瘍性大腸炎になったことで変われた私」
48歳2017年4月17日
48歳2017年4月17日
出血が始まったのは平成26年7月のことでした。痔かしらと思いつつも痛くも痒くもないので放置しておきましたら、11月に職場の健診で要再検査との結果が出たことと、おならの臭いが強くなったことからようやく受診してみようかと思いました。12月中頃内視鏡検査を受けてその場で潰瘍性大腸炎ですね。と医師に告げられ、病気と治療についての説明を受けました。検査結果が出る年明けにまた来てくださいと、ビオフェルミンRを処方されて帰りました。原因も完治も不明な難病・・・その時感じたのは、「またか!」です。今まで、急に呼吸困難になった時も、めまいが止まらなくなった時も、検査は山ほどした挙句に「原因はわかりません。ストレスでしょう。」と言われてしまう病院というところ。いつも納得がいかないまま医師の処方薬を飲んでいました。
しかし、今回は一生薬を飲み続けなくてはいけないと聞かされ、帰宅後すぐにネットで病気のことを調べ始めました。そして見つけたのが松本漢方クリニックです。HPには、膨大な松本先生の理論と患者さんの手記が載っており、なかなか読み進めるには苦しい内容でした。ですが、その内容は私が求めていたことそのものでした。しかも、無知な私でも納得のいく理論です。自分で病気を作ったのに自分で治せるなんて!自分の体を信じてここで治療をしようと思い、希望が見えました。
仕事の関係で、高槻へ行けたのは4月でした。それまでに症状は悪化していましたが、検査を受けた医師からは、治療についてはじっくりと考えてご自身で決めていいと言われていたので、ビオフェルミンRだけをもらい飲んでおりました。夫と8歳の娘に同行してもらい、松本漢方クリニックを初めて受診しました。受付を済ませると、これを読んでお待ちくださいと渡されたのがヘルペスについてのファイルでした。読んでいくうちに、私自身にも頭痛、肩こり、関節痛など思い当たる症状がたくさんありました。その場で、「ヘルペスの治療もしなくては!」と直感して松本先生に話しました。先生は、HPの文章そのままのお人柄でした。裏表のない、いつも全力で医師をやっておられる方なんだと感じました。幼い娘は、先生の大きな声にも驚かずに「大阪の先生は面白い先生だったね~。きっと治るよ!」と言って、その後苦い漢方薬にもがく私を何度も励ましてくれました。
いよいよ治療開始です。潰瘍性大腸炎とヘルペスと花粉症を同時に治療するのです。漢方薬、鍼灸(自宅では灸のみ)、フラジール、アシクロビル、漢方風呂(仕事をしているので週1回)で私の体はどんなふうに変化していくのだろうとワクワクしながら、日記をつけることにしました。治療開始前の潰瘍性大腸炎症状は、ガスと粘血便、排便時の出血(毎日玄米食で普通便)くらいでした。
2日目:全身倦怠感、眠気、軽いめまいと頭の違和感で翌日まで外出できず。
4日目:下痢が始まり腹痛も。下痢便は1日5回ほど。おなかが鳴る。
5日目:出血と粘血便が止まった。
6日目:下痢が止まった。
8日目:松本先生へお電話し、ガスが出なくなったのでフラジールの処方がなくなった。
9日目:漢方風呂後は非常にだるくて、再び下痢になり夜中に2回トイレに行った。舌が白くなって、何を食べても不味い。頭の違和感がなくなった。
11日目:鼻の奥の粘膜が乾いて痛い。イライラしたら排便時少し出血あり。
17日目:夜明けから左側頭痛が1日中続く。肩と首も痛い。体がすぐに冷える。便の臭いが変わった。久しぶりに臭い。息も臭い。
20日目:松本先生へお電話し、下痢、鼻の奥が乾く、息が臭い旨伝え、花粉症の漢方薬の処方がなくなった。
21日目:肩、首、頭が痛い。頭痛は少しで治まり、息の臭さがなくなった。鼻の奥も楽になってきた。
22日目:肩、首が痛くて上を向けない。
23日目:首の痛みはなくなったが、体が怠く漢方風呂に1時間も浸かっていられなかった。起きているのが辛い。
24日目:右側頭痛があり体調が悪い。頭痛は夜には治まったが怠さは抜けない。
25日目:鼻の奥は大分治まり、体も軽くなってきた。今日は軟便だが下痢ではない。
26日目:肩こりがまだ少し残っている。軟便には変わりないが、今週は出血らしいものがない。
35日目:連休後のせいかとても疲れていてめまいがする。顔や手がカサカサで皺が白く、皮も剥けてきた。
36日目:松本先生へお電話し、顔と手がカサカサなことを伝えたら、アトピが出てきたとのこと。夜の灸の時に、胸下や背中にプツプツや赤いところがあると夫に言われ、入浴後に痒くなった。
37日目:1日中倦怠感で辛い。入浴すると体が痒くなるが、湯上りに紫雲膏を体中に塗っているのでカサカサしない。
38日目:漢方風呂に浸かると体中が痒くなって長くは入っていられない。出ていたプツプツは消えたが、まだ体が痒い。
39日目:今日は普通便2回。排便時の待てない感じはまだある。入浴時、太ももと腕が痒くなる。
48日目:朝は普通便、夜は軟便が続いている。頭痛も度々出る。
55日目:腕、腹、頭、喉元に赤いプツプツが出て痒い。
62日目:松本先生へお電話し、普通便に戻ったこと、倦怠感、全身の痒みを伝えると、アトピーの漢方薬を出してくださることになり、漢方風呂もあと2回入りなさいとのこと。
64日目:腰痛がひどい。
66日目:めまいで起きていられず。
67日目:体が痒くなくなった。
69日目:肩が軽くなり、腰痛もなくなった。入浴中に足裏が痒くなった。
72日目:漢方風呂に入っても気持ち悪くならず、たっぷりと汗をかいて気持ちよく上がれた。
80日目:頭痛が相変わらず頻発する。軟便から下痢になった。
82日目:受診して血液検査をする。再度下痢になったことについて、松本先生からIgGの下痢とIgEの下痢2種類あることを教えてもらった。
92日目:普通便に戻った。
97日目:灸の痕が赤く痒くなった。
98日目:灸の痕がすべて水ぶくれになった。
111日目:松本先生へお電話し、検査結果からヘルペスの治療に切り替えることになった。
118日目:昨日から便が出ない。いよいよ便秘か!
この後、漢方薬とアシクロビルを飲み続けた結果、頭痛も消えて体が数十年前の頃のように軽やかになりました。治療を始めてから起こった、頭痛、肩こり、腰痛、めまいなど、今までに患ったことを体が思い出しているようにリバウンドしたので、すべてヘルペスの仕業だったことを思い知らされました。
免疫を上げている間中、仕事をしていても全身倦怠感と眠気に付きまとわれることが一番辛かったことですが、私の心の問題が一向に改善しなかったために、イライラしては出血したり下痢したりを繰り返してしまいました。それでも、松本先生が仰る通り、そして患者さんの手記に書いてあったことも含めて経過して便秘までたどり着いたのです。松本先生、医院のスタッフのみなさま、本当にありがとうございました。
ここで、一抹の不安が残りました。私は、心の問題が全く解決できておらず、どうやって解決していいかわからない状態でした。このままでは、きっとまた自分で病気を作ってしまうのではないか・・・と思っていました。その後1年半が経過しました。ようやく自分の気持ちを整理できてきた矢先のことです。腰痛、肩こり、頭痛が激しくなり、身に覚えのある腹部の痛みと血便が出ました。やはり再び作ってしまったのです。これまた、松本先生が仰る通りでした。しかし、「1年半前の私からは変わったんだ。今度こそ完治する。自分でも心から実感できるはず。だから、もう1度松本先生にお願いしよう。」と受診しました。治療開始してもうすぐ1週間です。以前の経過と似たように体が反応しています。これからも、どうぞよろしくお願い申し上げます。
先生の理論は間違いないと再度実感していますし、このような治療を認めない医師たちを不信に思います。どうか、1日も早く松本先生の理論と治療方法が世の中に浸透しますように。