「漢方で治すと決意した15歳(潰瘍性大腸炎)途中経過」
(お父様記述)16歳2016年9月16日
(お父様記述)16歳2016年9月16日
息子の症状の出始めは、小学生の高学年の頃だと思います。息子の性格は、家では明るくふざけた面が目立っていましたが、学校では先生からも信頼されて、責任感が強く、何事にも一生懸命取り組んでいたようでした。体調に少し異変を感じ病院にかかると、「精神的なことでしょう」と診断され、しばらくすると正常に戻りました。
中学生になると、サッカーのクラブチームに入り、厳しい練習に明け暮れました。ポジションはゴールキーパーで、一生懸命な性格から家でも自主トレに励み、3年生の春にはレギュラーになりましたが、その時下痢などの症状が現れ、病院へ行くと、潰瘍性大腸炎だという事がわかりました。ペンタサと注腸の治療を行い、学校へは休まず行けましたが、体育とサッカーは1ヶ月半ほど休みました。なんとか回復し、サッカーでは夏の全国大会の予選から出場し、本選まで行けました。
その後は薬を飲みながら症状もなくサッカーを続けていました。しかし10月に試合のスケジュールがタイトになり疲労がたまっていたためか、再発してしまいました。ここでサッカークラブチームはほぼ卒業し、治療と静養に専念しました。これも1ヶ月半ほどで回復しました。
高校はサッカーの強豪校に進学しました。入学後1ヶ月は休みがなく、練習と勉強と通学1時間で疲労困憊だったと思います。そのため再発し、入院になってしまいました。1ヶ月半の入院でペンタサやアサコールなど様々な治療を行いましたが効果は少なく、「最悪の場合、手術」と言われたので、手術だけは絶対ダメだと思い、強引に退院しました。そして、漢方を中心にネットや本、知人からの色々な情報を調べ、岐阜から大阪の松本先生の病院に伺いました。
『西洋薬ではなく漢方で治す』という思いは本人も私達もありましたが、松本先生に会って更にその思いが強くなりました。初診時は体重が激減しており、かなりの貧血状態でした。その日から毎日強烈に苦い漢方を飲み、お灸を毎晩やるようにしましたがなかなか改善しませんでした。自宅療養をしていましたが、約1ヵ月半経過後、少しずつ外に連れ出すようにしたり、半日位学校に行くように促しました。
すると徐々に改善されてきたようで、1日学校に行けるようなりました。そして今年の春からは学校でも通常に生活できるようになりました。サッカーは4月から復帰した後、2週間で休養しましたが、7月から再復帰しました。夏休みの試合、遠征、練習を全てこなしました。遠征にも漢方を持参し、お灸も毎日やっています。
これからなんとか高校生活を送っていけることが今の願いです。また、この病気で息子は一度も弱音を吐かず頑張っています。親の私たちも強い気持ちで取り組みます。先生にはいつも電話で失礼して本当に申し訳ありません。これからもどうかよろしくお願いいたします。