「潰瘍性大腸炎の手記」
匿名希望23歳2009年12月26日
匿名希望23歳2009年12月26日
私が潰瘍性大腸炎を発症したのは高校2年生(2003年2月頃)の冬のことでした。初めのうちはただの下痢だろう思っていたのですが、だんだんトイレの回数と血便がひどくなり病院を受診することにしました。その時診断されたのが「潰瘍性大腸炎」という病気でした。名前を聞いた時はビックリしたのですが、原因がわかったという面では少しだけホッとしていました。また、処方された薬を服用して2~3週間で治りその薬も3か月ほどで止めることができました。高校を卒業し就職してからは潰瘍性大腸炎を3度再発しました。
1度目(2004年12月頃)の再発はペンタサを服用しても効果がなく、ステロネマというステロイドの注腸薬を使用し1週間ほどで緩解期に持ち込みました。しかし2度目(2005年12月頃)の再発では、ペンタサはもちろん注腸薬を使用しても全く効き目がなく入院することになったのです。それまでは仕事を休みたくない、ステロイドを使いたくないという思いがあり先生には大丈夫と嘘をついてペンタサのみで1年半ほど我慢していました。
そのため入院直前(2007年6月頃)は食欲も落ち、内視鏡検査で私の大腸は潰瘍だらけで真っ赤になっていました。これではまずいと思いその時やっと入院を決意したのです。
入院中は39度を超える熱が毎日のように続き、症状を抑えるためにステロイドの服用(1日25mg)、白血球を除去する透析などを行いました。それでも効果が見られず1日60mgのステロイドを服用することになりました。ステロイドの副作用のことは医師からも説明があったので怖い薬だと思いましたが、これで潰瘍が治るなら・・・と思い抵抗せず服用しました。今思えばそれが全て間違った考えだったのです。
それでも2か月余り入院しステロイドの服用によって症状は抑えられ退院することができました。しかし、退院して半年経たないうちに右肘と左膝に痛みを感じるようになりました。その時期ステロイドを止め、免疫抑制剤を飲み始めていたこともあるのでしょう。免疫力が落ち痛みがだんだんひどく、肘や膝に関節液が溜まるようになりました。検査に行くと「ステロイド性の骨壊死」と診断されました。痛みを我慢し仕事に通っているとその痛みは悪化し、
ついには歩けなくなり1か月ほど入院することになりました。
私はこの時初めてステロイドの本当の怖さを知りました。
医師と相談し免疫抑制剤を止めると痛みも落ち着いて退院しましたが、医師は「もうステロイドを大量には使えないね」と言っていました。
潰瘍性大腸炎が緩解期に入り1年経つ頃(2008年8月)3度目の再発がありました。私はすぐ通院していた病院を受診しましたが、ステロイドの座薬をもらい帰ってきただけです。
その頃インターネットや本で潰瘍性大腸炎についていろいろ調べていました。初めは漢方という選択肢が頭になかったため松本漢方クリニックのホームページにたどり着くまで時間がかかりましたが、松本漢方クリニックのホームページを拝見し、さまざまな病気を持つ患者さんの手記を読むと「これなら私の病気も治せるかも」と希望を持つことができました。ホームページを読みステロイドが病気を悪化させているということも知り私はすぐステロイドの座薬の使用を止めました。
青森県から通うにはとても遠い大阪ということで初めは少しだけ迷いもありましたが、母も松本漢方クリニックの受診を賛成してくれ主治医に相談すると「漢方で治るのならそれに越したことはない」と快く紹介状を書いてくれました。
そして2008年10月4日ようやく松本先生のもとを訪れることができました。ちょうどステロイドを止めて1か月経っていたので、私の手の甲には細かい湿疹が出ていました。松本先生はそれを見て「この湿疹があなたの病気を治してくれるでぇ」とはっきり言い、他の患者さんの手記に書いていたとおり握手を何回もしてくれました。
処方してもらった煎じ薬を飲み始めてからは以前に飲んでいた薬のリバウンドが出て粘血便がだんだんひどくなりました。それでも止血効果のある煎じ薬を処方してもらい約2ヶ月我慢しました。本当に少しずつですが血便が少なくなってきた頃、両脚の踝と膝を中心に虫さされのような硬い湿疹がいくつか出ました。その頃から38度を超える熱が出るようになり、その湿疹はすぐに脚全体と肘や指の関節付近に広がりました。湿疹の痛みはひどくなり歩くのがやっとという状態でした。毎日のように先生に電話し何回も「治らない病気はない、頑張ってください」と励ましてもらいました。湿疹の症状は辛かったものの不思議と粘血便の方は日に日に少なくなっていきました。
湿疹が出て3週間経つ頃(2008年12月6日)、熱が少し落ち着いたので松本漢方クリニックを再び訪れました。青森から大阪までは寝台列車で14時間。乗り換えもあり脚はパンパンに腫れ体力も落ちていたので松本漢方クリニックにつくまでとても疲れました。しかし松本先生の顔を見てホッとし、
針とお灸の治療を受けると痛みと腫れは驚くほど引けていました。
自宅に帰ると何日もしないうちに熱も落ち着いてきてそれまで下痢だったのが少しずつ有形便になってきました。粘血便も驚くほど少なくなり脚の痛みも
痒みへと変わってきたので治ってきたという実感が湧きました。
今はまだほんの少しだけ薄い血液の付着がありますが、
ゴールは間近なのかなと思います。
いずれにしても気を抜かず「完治」と言えるまで治療に専念したいです。
そしてこれから松本先生のような本当の意味で「病気を治す」と言える先生が増えてくれたらいいのになと感じました。私の手記を読んで一人でも多く病気で悩んでいる患者さんが助かることを心から願っています。
私の心と体を元気にしてくれた松本先生、
松本漢方クリニックの皆様本当にありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。