「病気を治すのは自分の免疫の遺伝子」(潰瘍性大腸炎手記)
56歳2015年10月22日
56歳2015年10月22日
横浜に住んでいた私は、内服薬と注腸(アサコールとペンタサ)で、潰瘍性大腸炎の症状を抑えてはいましたが、薬の副作用(主に湿疹)がひどく、当時の主治医にそのことを伝えました。
すると、「これ以外は強いステロイドを使うしかないのだよね。しばらく止めてみますか」と言われました。しかし、薬を止めるとまた下痢と下血を起こし、飲めば副作用が出る・・・、その繰り返しでした。そして他の治療はないものかとインターネットで検索した結果、2015年5月、松本先生のホームページに行き着きました。
初めて松本先生の文章を読んだときには、「これだ!」とピンと来るものがありました。特に『病気は自分の免疫でしか治せない』、これは大きな驚きでした。でも、落ち着いて考えると当然の事だと思いました。しかし、実はこのように書きながらも、心の底からそう思えるようになるまでには長い時間がかかりました。これからも更に深く理解する日が来るかもしれません。というのも、最初「そうだ、そうだ」と共感して、松本先生を訪ねたにもかかわらず、何かあるたびに先生に叱咤激励され、そのたびに「まだ理解できていなかった」と、どんどん目から鱗が落ちていったからです。先生の理論はシンプルに見えて、なかなか奥深く、哲学的にも感じました。これまで38億年もずっと、免疫の遺伝子が作るたんぱく質が病気を治して来たという事、それを助ける以外に病気を根本的に治すやり方は無いという事、とてもシンプルです。先生の何の曇りもなくシンプルに物事を見つめて本質を見抜くお力にはびっくりの連続でした。(医学的な事以外にも!)
この理論に基づく治療で、それこそ何百万人以上を助ける事ができるはずですから、ノーベル賞ものだと思いますが、そうすると何十万人の医者が廃業となるわけですね~。薬品業界も。本当に不思議な世の中だと、病気以外の気付きもたくさんありました。
話がそれましたので、戻ります。松本漢方クリニックで治療を始めるまでにアサコールとペンタサ注腸を9ヶ月ほど続けていたため、私のリンパ球は20%まで落ちていました。薬を飲む事で余計に治らない状態を作っていたのですね。
漢方薬を飲み始めるとまず数日後に今まで見た事もないほど真っ黒い便が出てびっくりしました。とても不安になりましたが、きっと変な物が出たのだと信じるしかありませんでした。先生にも「治したかったらこの道しかない」と言われ、信じました。でも、その後、便はだんだん茶色に近づいて、しばらくして『茶色のバナナ便』を見た時は、あまりに久しぶりだったので感動したくらいです。それ以来、下痢も下血もありません。長年悩まされた貧血もやっと落ち着きました。
その後は湿疹、今は肩こり(これもヘルペスと伺ってびっくり)に悩まされてはいますが、これも喜びのうちです。漢方薬を煎じる事は初めは面倒でしたが、煎じていると自然が治る手助けをしてくれるようで、嬉しい気持ちが大きくなりました。長期間、家にいない時も、煮詰めて持って行きました。漢方風呂も週に2回入りました(今は週に1回となりました)。始める前には無理かと思いましたが、だんだんとコツ(?)も覚え、楽しく入浴しています。毎日のお灸も、お腹にはお灸の跡が付いてしまいましたが、それも勲章と思っています。最近、色々な方に「肌がつやつやしている」と今まで言われた事のないような言葉をいただいたり、今までガサガサだった踵がきれいになったり、今では病気になる前よりも調子がいい感じです。
それまで飲んでいた薬に副作用が出た自分の身体にも万歳、自分の免疫の遺伝子にも感謝、そして、ここまで導いて下さった松本先生には心から感謝の気持ちでいっぱいです。半年前には「手記を書く日は来るのかしら」と思っていましたが、ここまで来られました。まだ途中経過ですが、これからも続けていきます。本当にありがとうございました。