ナルトはすっかり何もかも遣り遂げた気持ちになって眠りに身を委ねていた。しかし物事とはそう上手くいかないものである。ナルトは背後から伸し掛かる気配に気付き寝惚けた眼を開いた。
どうやら数分眠ってしまっていたらしい。さっきまで自分を受け止めていてくれたカカシの姿はなく、乱れ湿ったシーツの感触が頬に当たる。それに体のあちこちに噛まれているような痛みが走る。
「あ、れ・・・?」
まだ朦朧とする意識の中、振り返り仰げば不敵に笑う色違いの瞳があった。
「ま~だ、終わってナイよ?オレを好き勝手して悦ばせてくれた分、お返ししなきゃなあ?」
「う・・・あ・・・え?」
寝惚けた耳を素通りする言葉の断片を捕まえてナルトは徐々に目を覚ます。
「たーーーっぷり可愛がってやるよ」
「は!?」
人悪い笑みを浮かべる男の指につーっと頬をなぞられ、顎を掴まれ唇を奪われて漸く完全に目を開いた。
「んっんっやっ・・・・」
「オレはしつこいからな?」
明日は起きれないね、等と言うカカシにすっかり眠気を飛ばしたナルトは目を剥く。
「えっ!?いや・・オレはもういい・・・っつか、眠いしー」
ごにょごにょと言い訳してももう手遅れだった。抵抗する前に何処に温存していたのか分からない腕力で、両手首を頭上で一つに纏められ尻には熱い怒張が宛てがわれた。
カカシを下にしている時に目にして驚いたのだが、想像以上に大きいそれはやる気満々の様子でナルトは正直焦る。
「あ・・・っつ!オレはいいってばっ」
カカシ先生もうデカくなってるってばよ!あっ・・・駄目、だめだってばあー。突付かないでっ。
「えっ?何?イイッて?・・・・ナルトやる気だね~」
「やっだから、違っ・・・あんっ」
ナルトを抱いたカカシは獣のように長い手足で体を拘束し甘噛みと乳首責めで愛撫する。
「いやあ~っ」
捩った腰を跨いだカカシの太腿ががっしりと挟み、先刻ナルトが放ったものが体内から流れ出て股を伝い糸を引いて落ちた。
「あ~あ、出てきちゃった」
その楽しげな声は何か良からぬ事を思い付いた時のもので、ナルトは青ざめビクッと体を震わせた。
「んー、これで濡らせばいいかあ」
は?今、何とおっしゃいましたか?
ナルトは大層慌てた。しかしそれでどうにかなる訳でもなく―――。
手首の拘束は解かれたがその代わり腰を掴まれて強引に恥部を曝す形にされ、馬乗りになった男の股がぴったりと尻に付き其処から漏れた粘性の液がナルトの後孔に垂れた。
「天国イカせてあげる。何度でも、ネ」
カカシは両手で自身の尻を割り開いてとろりとした精液をたっぷりかけた。
「ひゃっ」
双丘の間から蟻の門渡りを伝うぬるりとした感触に首をすくめるが、恐れとは少し違う感覚が沸いてきてナルトは戸惑う。
「疼いちゃうでしょ?」
閉じている蕾とその周囲にいやらしい液を指で塗り広げ、試しに戸をクッと押すとナルトの口から嬌声が飛び出した。
「ああんっ」
「ククッ可愛い~ゾクゾクするよ」
ゆっくりと指を挿入して中を解してやり、本数を増やしていく。
「やっやだあっ」
「オレをやるとは言ったけど、ナルトを貰わないとは言ってないからな」
頃合を見てカカシは一気に指を引き抜いた。
「やあああんっ」
「可愛いお前をオレにちょーだい」
カカシは組み敷いた背にキスを落とし妖しく口角を吊り上げて、押し付けた熱の塊を狭い入り口からぐっと突き入れた。その瞬間ナルトの頭は真っ白になり、意識はあっという間に彼方へと飛んだ。