サルオガセを食べてみる

サルオガセ(ナガサルオガセ)を、ちょこっと採ってきました。

別名、霧藻というらしいです。

いちおう葉緑素を持っていて、光合成をします。

霧の多い深山の木に付き、体で霧中の水分を捕集するから、霧藻。

霞を食って生きている奴ら。まさに仙人。

これを食べてしまいます。

地衣って、あまり食べられているものはありません。例外はイワタケです。

イワタケはオヤジとよく採りに行きましたが、酢の物にして独特のシコシコ感を味わうものです。

ただし、山の埃が50年分ぐらいくっついているので、洗浄がひと手間です。

サルオガセは煎じて薬用に用いると図鑑にあるので、食っても死にはしないでしょう。

すごくうまかったらどうしよう。

大多数の地衣類と同様に、カサカサのバサバサです。

煮りゃ何とかなるだろうと思い、スープにします。

昆布ダシ取って、こいつらを洗って投入。玉葱も放り込んで、岩塩で味を調えてコトコト煮込みます。

しなしなになったぞ♪

だいぶやわらかくはなりましたが、まだボソボソ言ってます。

新鮮なフノリみたいな食感ですね。

味は、あるんです。何ともいえない地衣類味が。

しかし、旨いのか不味いのかよくわかりません。そういう味です。

それと、ダシが出ます。

海草的なダシで、若干の酸味がありますが昆布ダシより強いです。

(結論)

サルオガセは食べられます。煮ると若干やわらかくなります。しかし喜んで食べるようなものではありません。

美味しかったらみんなごっそり採るでしょう。

いっぱい生えているということは、美味しくはないということです。以上。