ストロンチウム

ストロンチウムはアルカリ土類金属の一つで、やや硬く、切断にはちょっと難儀する金属です。

空気中では酸素および湿気により酸化されやすく、酸化物もしくは水酸化物で灰色になってしまいます。

高知のストロンチアン石です。石灰岩の隙間に生えた毛状のストロンチウム炭酸塩の鉱物です。

これも高知のストロンチウムの鉱物です。赤い針状の部分がストロンチウムを含んだ紅簾石-(Sr)と緑簾石-(Sr)という、珍しい鉱物です。 後者は日本で初めて見出されました。

いずれも成因は大きく異なるのですが、高知県は日本の中では珍しいストロンチウム鉱物が多く産する傾向がありますね。

花火の赤は、主にストロンチウムの炎色反応による赤です。

ルビジウムも似た赤色を出すのですが、ルビジウム塩は高価ですので、より安いストロンチウム塩が好まれるようですね。