ノヴァク商会の商会長ズデンカ「ケーナ、どうか無事で……!」
依頼主・ルアーナの魔女達の長ルルノリア(ガルシャ王国)
概要・異神将アルバディオとの戦闘
シナリオタイプ・戦闘(一騎討ち)
シナリオ難易度・非常に難しい
関連の深いNPC・異貌の神々の将軍アルバディオ
ステータス上限・無し
シナリオ参加条件・PCが「ケーナ・イリーネ」である事
シナリオ中の確定世界線・以下の称号・実績を獲得している。
「異神将アルバディオの撃退へと向かった」
次元回廊。
真っ暗な空間に輝く光の道が通されただけの異空間。
その中で激しい戦闘が行われていた。
樹木の幹のような円柱状の身を浮遊させ、四つの顔と二つの腕、三つの筒を生やした異貌の神グラボルイノ。左右の手に一本づつ持った肉厚の剣を振り回し、茶髪の青年――神将殺しのゲオルジオ――と目にも止まらぬ速度で斬り結んでいる。
暗黒の空には人型の異神が舞っていた。緑色の肌に緑色の長髪、白い四対の鳥翼を持った美しい顔立ちの女神だ。白い薄衣で均整の取れた豊満な長身を包んだ異貌の女神フテロギュネ。
高速で舞いながら両腕の肘より先の部分を樹木の根のように変化させると、射出される弩矢のごとく鋭い先端を伸ばす。
向かう先に飛行している赤毛の大男、大陸三勇者の一人ジャスティン・ザ・バーバリアンソードがその逞しい両腕で握る大剣を振り上げ打ち払った。
地上、光の道の端でもガルシャ王イスクラがまた別の異貌の神と激しく光波を撃ちあっている。
そして、光の道の中央、
「ぐはっ!!」
雷神ジシュカ亡き今、ゼフリール島最強とも一部では謳われている『アヴリオンの狂雷』市長ユナイト・ロックの赤帽子が苦悶の声と共に吹き飛んだ。
雷光にも似た速度で剣閃が走り、男の身が木の葉のように宙を舞い、光の道に叩きつけられる。恐るべき破壊力と速度を兼ね備えた剛剣。
ユナイトは光道の上に溢れ出る赤色を広げながら立ち上がろうともがくが、立ち上がれない。
<<なかなかの使い手だ。だが、私には及ばなかったな>>
緑の肌、四クビト(およそ2m程度)を超える長身を、白を基調とした甲冑に包んだ男が淡々とした念話を響き渡らせた。
真っ白い長髪を総髪にして背まで流し、右手には血に濡れた銀色の刃を持つ長剣を握っている。
彼こそがエスペランザ島の異貌の神々の長、異神将アルバディオである。
胸部の甲冑の一部がへこみ、装甲の隙間である関節部分、左肘の部分より赤い血が滴っていたが足取りはしっかりしている。
多少のダメージをユナイトは与える事に成功していたようだったが、それは致命傷には程遠かった。
アルバディオはユナイトにトドメを刺すべく長剣を振り上げ霊力を収束させつつ――首を巡らせて暗黒の空を見た。
そこには飛行して高速で進むケーナが、破神剣の間合いまで今まさに到達せんとしていたからである。
●状況
飛行の指輪を受け取ったケーナさんは森魔長ルルノリアと共に飛行してタラサリカより次元回廊を通ってケンヌリオス・ヘリオンへと到着。
森魔長ルルノリアは次元回廊の破壊の儀式を開始し、ケーナさんはケンヌリオス・ヘリオンからエスペランザ島へと向かう次元回廊へと突入しました。
しばらく飛行して進むと、戦闘を繰り広げている異貌の神々と祈士達の姿が見えてきました。
異神将アルバディオらしき異貌の神がアヴリオンの市長ユナイトへとトドメを刺そうとしたところで、ケーナさんはアルバディオに対し破神剣の間合いギリギリ(つまり50m程度)の距離まで接近しました。
リプレイの戦闘判定はこのタイミングからの開始となります。
なお飛行中は移動力が普段よりも倍に上昇しています(飛行術の詳細は後ほど記述)
現在、異神将アルバディオが自身の周囲に一定以上の実力を持たない者の身動きを封じるフィールドを展開しています。
このフィールドの効果は敵味方を選別しません。
その為、このフィールド効果により動ける者は限られる為、場に存在している敵味方は少数となっています。
そして他の異貌の神々はゲオルジオらの味方が抑えているので、ケーナさんはアルバディオのみと戦えばOKです。
アルバディオを倒す、または撃退すればシナリオ成功となります。
あるいは一定時間持ちこたえるとルルノリアから連絡がきますので、そこから退却を成功させられればそれも成功となります。
■飛行術についての詳細
このシナリオ中(飛行の指輪をはめている間中)ではPCは空中での移動が可能となり、空中では機動力1の消費で2メートル移動する事が可能です(つまり通常の倍の速度で移動可能)
ただし地面(光の道が見えている箇所以外は基本的に透明で真っ暗)から50メートルを超える高度には原則上昇できません(勢いをつけて上昇すると一時的には50メートルを超えるなどはありますが、すぐに50メートル以下まで落下する)
飛行中は、空中で落下せずの停止も可能です。
また空中では縮地は使用が不能になります。
代わりに『ブースト』という猟技が使用可能になります。基本効果や制限は縮地と同じですが移動可能距離が10メートル以内ではなく倍の20メートル以内となります。
また使用時、進行するのとは逆の方向へと霊光の噴出がエフェクトとして発生します。
色は基本的に蒼ですが、プレイングで「このキャラの場合はこの色」などと自由な色に指定する事もできます。
なお飛行の指輪は次元回廊内でも次元回廊内の作用によって砕かれる事はありません。また指輪の厚さはさほどないので指輪をはめた上からケーナさんが普段使用している手甲を装着できています。
■敵戦力
●異神将アルバディオ
白を基調とした甲冑を着込んだ身長2mを越える美丈夫。
白髪の長髪をオールバックにしている。
武器は刃渡り1m程度のサイズの長剣。
胸部の甲冑の一部がへこみ、装甲の隙間である関節部分、左肘の部分より赤い血が滴っている。
しかし足取りはしっかりしている。
○PL情報
アクセラレイター(1回のみ使用)、縮地、破神剣によく似た技を使います。
また力溜めや虚掛け、崩撃、大防御も状況を見て使用する。
基本的に地上での剣による接近戦を好みますが、飛行しての空中戦も難なくこなします。
攻防のレート共に0
■地形
次元回廊内には障害物はありません。
ただし地面に相当するものは存在していて、しっかりと硬度があります。
重力もきちんと存在しています。
中央には河のように巨大な光輝く道が地面のすぐ下を流れています。
光の道の幅は30m程度です。
道から外れると暗黒の空間となります。
多少なら光の道から外れても問題はありませんが、次元回廊内は歪曲された空間の為、あまりにも光の道から外れて暗黒領域を突き進んだ場合、非常に危険だと言われています(試して帰ってきた人がいない、忽然と消滅してしまうとか)
最終決戦の場へようこそ、望月誠司です。
異貌の神々の将軍アルバディオとの一騎討ちとなります。
ご興味惹かれましたらご発注いただけましたら幸いです。