依頼主・ガルシャ聖堂騎士団(ヴェルギナ・ノヴァ帝国) タイプ・戦闘 難易度・易しい
依頼主・トラペゾイド上王ピュロス(トラペゾイド連合王国) タイプ・軍団戦闘 難易度・普通
依頼主・セドート村の村長(フェニキシア王国) タイプ・戦闘 難易度・普通
依頼主・ゲイルスコグル戦祈団(ユグドヴァリア大公国) タイプ・戦闘 難易度・難しい
依頼主・ガルシャ聖堂騎士団(ヴェルギナ・ノヴァ帝国) タイプ・戦闘 難易度・普通
シナリオ参加条件・実績「聖堂騎士レシアの悩みを晴らした」をPCが所持
シナリオ中の確定世界線・ユグドヴァリアの交易路を脅かしてる盗賊団が討伐されていない世界
依頼主・聖堂騎士レシア・ケルテス(ヴェルギナ・ノヴァ帝国) タイプ・交易 難易度・普通
シナリオ参加条件・シナリオ「聖堂騎士団の輸送隊」を「成功」以上でクリアしたPCである事
シナリオ中の確定世界線・レシアが前線に戻っていない世界
依頼主・武装商人のズデンカ・ノヴァク(フェニキシア王国寄りの中立) タイプ・交渉or戦闘 難易度・普通
シナリオ参加条件・実績「セドート村を守った」をPCが所持
依頼主・ゲイルスコグル戦祈団(ユグドヴァリア大公国) タイプ・戦闘(一騎討ち) 難易度・非常に難しい
シナリオ参加条件・実績「五人の盗賊祈士達を返り討ちにした」をPCが所持
シナリオ中の確定世界線・レシアが前線に戻っていない世界
依頼主
帝国側・ボスキ公爵ルカ(ヴェルギナ・ノヴァ帝国) タイプ・戦闘(一騎討ち) 難易度・非常に難しい
王国側・フェニキシア女王ベルエーシュ(フェニキシア王国) タイプ・戦闘 難易度・易しい
依頼主・トラペゾイド上王ピュロス(トラペゾイド連合王国) タイプ・戦闘 難易度・難しい
シナリオ参加条件・実績「グルガルタ島の戦いを勝利した傭兵部隊長」をPCが所持
依頼主・ワスガンニ家当主シュッタルナ(フェニキシア王国) タイプ・特殊 難易度・無し
シナリオ参加条件・実績「ガラエキア山脈の戦い結果=王国の大勝利」をPCが所持。かつPCの設定としてフェニキシア王家に対して好意的である事。
シナリオ中の確定世界線・実績「セドート村を守った」が獲得されていない世界
依頼主・ワスガンニ家当主シュッタルナ(フェニキシア王国) タイプ・冒険 難易度・非常に難しい
シナリオ参加条件・実績「アンムラピ暗殺計画に参加を表明した」をPCが所持
依頼主・皇帝アテーナニカ(ヴェルギナ・ノヴァ帝国) タイプ・冒険 難易度・易しい
シナリオ参加条件・実績「ガラエキア山脈の戦い結果=帝国の勝利」をPCが所持
依頼主・トラペゾイド上王ピュロス(トラペゾイド連合王国) タイプ・空戦 難易度・普通
シナリオ参加条件・実績「火唱の四面神グラボルイノを迅速に討ち、グルガルタ島の港への被害を抑え、その建設を成功に導いた」をPCが所持
依頼主・フェニキシア女王ベルエーシュ(フェニキシア王国) タイプ・特殊 難易度・無し
シナリオ参加条件・PCがシラハ・フルーレンである事
依頼主・無し(フェニキシア王国) タイプ・内政 難易度・普通
シナリオ参加条件・PCがシラハ・フルーレンである事
依頼主・フェニキシア女王ベルエーシュ(フェニキシア王国) タイプ・戦闘 難易度・易しい
シナリオ参加条件・PCがケーナ・イリーネである事
シナリオ中の確定世界線・「ガラエキア山脈の戦い」にPCが参加していない。
並びに以下の実績をすべて獲得している。
「聖騎士団交易隊の利益を大幅に上昇させた」
「ダグヌ少年を助けた」
「プレイアーヒル封鎖大砦群の戦いの結果=大公国の勝利」
依頼主・不老の賢者メティス(ヴェルギナ・ノヴァ帝国) タイプ・戦闘 難易度・非常に難しい
シナリオ参加条件・実績「メティスを守った」をPCが所持
シナリオ中の確定世界線・実績「ゲオルジオを討ち取った」が獲得されていない世界
依頼主・トラペゾイド上王ピュロス(トラペゾイド連合王国) タイプ・空戦(一騎討ち) 難易度・非常に難しい
シナリオ参加条件・実績「キンディネロス海の戦い=勝利」をPCが所持
依頼主・無し タイプ・特殊 難易度・無し
シナリオ参加条件・PCが「ケーナ・イリーネ」である事
依頼主・武装商人のズデンカ・ノヴァク(フェニキシア王国寄りの中立) タイプ・戦闘 難易度・難しい
シナリオ参加条件・PCが「ケーナ・イリーネ」である事
シナリオ中の確定世界線・実績「ケーナの選択(ズデンカからの依頼を受諾)」が獲得されている世界
依頼主・受付嬢ルルノリア(祈装傭兵組織アドホック) タイプ・特殊 難易度・無し
シナリオ参加条件・PCが「ハック=F・ドライメン」である事
依頼主・フェニキシア総督メティス(ヴェルギナ・ノヴァ帝国)
【皇の目】シリーズ参加条件・ヴェルギナ・ノヴァがフェニキシアを平定しかつベルエーシュが生存している世界線を作った経験を持つPCである事
依頼主・無し(ヴェルギナ・ノヴァ帝国) タイプ・戦闘 難易度・普通
依頼主・フェニキシア総督メティス(ヴェルギナ・ノヴァ帝国) タイプ・戦闘 難易度・難しい
依頼主・招風雷タオ・ジェン(アヴリオン共和国) or 狂雷ユナイト・ロック(アヴリオン共和国) タイプ・特殊 難易度・無し
シナリオ参加条件・PCが「ケーナ・イリーネ」である事
シナリオ中の確定世界線・以下の実績を獲得している。
アヴリオンの市長ユナイト・ロックと共に議長タオ・ジェン一派を襲撃し惑乱公主ホン・ファを討った
ノヴァク商隊の護衛につくと共に弟ユーニと一緒にその商売の手伝いを行った
依頼主・狂雷ユナイト・ロック(アヴリオン共和国) タイプ・戦闘 難易度・難しい
シナリオ参加条件・PCが「ケーナ・イリーネ」である事
シナリオ中の確定世界線・以下の実績を獲得している。
アヴリオン市長ユナイトからの売国奴タオ・ジェン討伐依頼を受諾した
依頼主・皇帝アテーナニカ(ヴェルギナ・ノヴァ帝国) タイプ・戦闘 難易度・普通
シナリオ参加条件・PCが「ハック=F・ドライメン」である事
依頼主・武装商人のズデンカ・ノヴァク(フェニキシア王国に友好的な独立勢力) タイプ・特殊 難易度・無し
シナリオ参加条件・PCが「ケーナ・イリーネ」である事
シナリオ中の確定世界線・以下の実績を獲得している。
アヴリオンの市長ユナイト・ロックと共に議長タオ・ジェン一派を襲撃し惑乱公主ホン・ファを討った
ノヴァク商隊の護衛につくと共に弟ユーニと一緒にその商売の手伝いを行った
依頼主・ノヴァク商会の商会長ズデンカ(フェニキシア王国に友好的な独立勢力) タイプ・交易と冒険 難易度・難しい
シナリオ参加条件・PCが「ケーナ・イリーネ」である事
シナリオ中の確定世界線・以下の実績を獲得している。
ノヴァク商会の一員となり相談役の役職となった
依頼主・ルアーナの魔女達の長ルルノリア(ガルシャ王国) タイプ・特殊 難易度・無し
シナリオ参加条件・PCが「ケーナ・イリーネ」である事
シナリオ中の確定世界線・以下の称号・実績を獲得している。
「アナトの魔剣士」「黄金の暁航路」
依頼主・ルアーナの魔女達の長ルルノリア(ガルシャ王国) タイプ・戦闘(一騎討ち) 難易度・非常に難しい
シナリオ参加条件・PCが「ケーナ・イリーネ」である事
シナリオ中の確定世界線・以下の称号・実績を獲得している。
「異神将アルバディオの撃退へと向かった」
依頼主・皇帝アテーナニカ(ヴェルギナ・ノヴァ帝国) タイプ・特殊 難易度・普通
シナリオ参加条件・PCが「ハック=F・ドライメン」である事
◆チャプター11 1207年 夏
依頼主・無し タイプ・特殊 難易度・無し
シナリオ参加条件・PCが「ハック=F・ドライメン」である事
依頼主・皇帝アテーナニカ(ヴェルギナ・ノヴァ帝国) タイプ・軍団戦 難易度・非常に難しい
シナリオ参加条件・PCが「ハック=F・ドライメン」である事
シナリオ中の確定世界線・実績「レシアへの宣言『皇帝個人の盾』」が獲得されている世界
◆チャプター12 1207年 秋
依頼主・皇帝アテーナニカ(ヴェルギナ・ノヴァ帝国) タイプ・特殊 難易度・難しい
シナリオ参加条件・PCが「ハック=F・ドライメン」である事
シナリオ中の確定世界線・実績「第二次プレイアーヒルの戦いを勝利へと導き戦功第一と認められる」が獲得されている世界
◆チャプター14 1208年 年明け~
依頼主・皇帝アテーナニカ(ヴェルギナ・ノヴァ帝国) タイプ・特殊 難易度・無し
シナリオ参加条件・PCが「ハック=F・ドライメン」である事
シナリオ中の確定世界線・実績「ガルドゥルヴォルグ副伯」が獲得されている世界
◆チャプター43 1215年 春~
依頼主・ノヴァク商会の商会長ズデンカ(フェニキシア王国に友好的な独立勢力) タイプ・特殊 難易度・無し
シナリオ参加条件・PCが「ケーナ・イリーネ」である事
シナリオ中の確定世界線・以下の称号・実績を獲得している。
「大陸の列強ルビトメゴル派の怨敵、月下の暗殺姫」「ズデンカと共に新大陸を目指す夢を追い始めた」「黄金の暁航路」「異神将アルバディオの撃退に成功した」「ゼフリール島の守護英雄」
●2022/06/30
シナリオ参加条件に関して表示方式がややこしいと思われましたので、新たに「シナリオ中の確定世界線」という項目を新設し、参加条件から『世界線』に関する部分をそちらへと分離しました。
詳しくは「シナリオ中の確定世界線」のページをご参照ください。
(これにともない世界線に関する記述があったシナリオ「暗殺計画への誘い」と「滅びをも滅ぼす神火の神滅剣」の2つのシナリオの参加条件が修正されています)
●2022/06/23
トップページの項目に「■シナリオに関する更新履歴■」を追加しました。
今後新しいオープニングが出現したりやリプレイが納品されるとこちらに記述されます。
(最新10件まで)
●2022/06/18
「祈装傭兵組織アドホック」のページを更新しました。
アドホック傭兵の身分証についての他、ギルドの金融機関的機能(預金や出金)、物品の運送依頼やギルドの配送受取代行などに関する説明が追加されています。
●2022/03/28
長さの単位紹介にパルムス(約10cm)、スパン(約25cm)、ロッド(約5m)を追加しました。
●2021/10/01
βテスト中のチャプター1半額期間を終了いたしました。
テストにご協力くださった方々におかれましては誠に有難うございました。
スローペースではありますが、引き続き調整と開発を行ってゆきます。
●2021/9/21
クリティカル率、ジャストディフェンス率が上昇しました。
・旧ルール
99%以上、1D100以上のダイスのみ。
・新ルール
90%以上、1D100だけでなく1D50などすべての値のダイスで発生する。
●2021/8/17
祈刃の形状設定条件が一部緩和となります。
・条件緩和前
最も長い辺を縦とした時、最も広い横幅部分が50cm以下におさまる事。
→
・条件緩和後
無し(この条件部分は削除)
●2021/8/12
「パラレルワールドとキャラクター達の魂の記憶」という項目を「プレイヤーキャラクターに関して」のページの末尾に追加しました。
PCの世界線ごとの記憶の持ち越しと、持ち越せる記憶の条件について記述されています。
8/12 14:34追記)条件の部分を詳しく書き直しました。
〇修正前
なおプレイングに「前回はこうだった」などと明記が無い限りは別の世界線での記憶は覚えていないものとして扱われます。
→
〇修正後
なおプレイングに以前の事を覚えているという事の明記(仔細に書きだす必要はありません「〇〇(シナリオ名)での出来事は覚えている」程度のざっくりした記述でOK)が無い限りは別の世界線での記憶は覚えていないものとして扱われます。
~ヴェルギナ帝国の諺~
ルルノリア「ゼフリールの世界へようこそ!」
ゼフリールは『テルス・マーテル』という名の世界を舞台にしたソロプレイ用PBWです。
この世に侵攻してきた『異貌の神々』の皇を討ち果たした英雄皇帝及び戦いで活躍した数々の英雄達が、呪いによって軒並み死に絶え、人類同士で同士討ちをし始めた『大暗黒時代』を駆け抜ける物語となります。
アテーナニカ「私と共に天下万民を救ってみないか?」
と皇女様は言いますが救わなくても構いません!
勿論、救っても構いません!
光ルート進むも闇ルート進むもその他ルートへ進むもPCの選択・行動は自由です!
覇権を巡る人類国家間の争いに介入し世界情勢を決定づけるも良し、それには構わずに、ひたすら異界勢力の侵攻を防ぎ続けて人類世界全体を守り続けるも良し、大きな戦いには関わらず地元民の生活に密着した依頼をこなし続けるも良しです。
無論、様々な方向性の事をバランス良くこなしてゆく事も可能です。
基本的にはギルドに出ている依頼(オープニング)のいずれか一つを選び、その状況設定を基点に小説形式の物語(リプレイ)を描いてゆく形式になりますが、PCの行動結果によって世界は大きく異なった様子に変化してゆきます。
またモードを選べば、ギルド依頼を基点とせず、独自の発想で物語を高い自由度で描いてゆく事も出来ます。
ユナイト「貴方こそが物語の主人公だ。そしてその冒険は自由であるべきだ。そうでしょう?」
『この世界(テルス・マーテル)』には可能性の数だけ無数の平行世界が存在する――
自PCこそが主人公であれるよう、世界の歴史を紡げるよう、パラレルワールド式を採用しております。
いずれの平行世界も基本的な世界設定やスタート時点で並んでいる依頼は同じなのですが、AさんがいるのはA世界、BさんがいるのはB世界、とあくまで別物になります。
なので例えばAさんは帝国からの依頼を引き受ける事を選択し、皇女アテーナニカの味方について依頼を成功させ皇女の命を救った、という結果を達成したとします。
するとAさんの世界線では当然、皇女が生きている世界が描かれます。
皇女が存在している内容で次の依頼が出現します。
しかしBさんの場合は王国や公国側からの依頼を引き受ける事を選択し、皇女殺害を達成したとします。
するとBさんの世界線では皇女が死んだ世界が描かれ、皇女が存在していない内容で次の依頼が出現します。
そのようにスタート時点ではまったく同じでも、行動次第でどんどんと世界が別物になってゆきます。
そして原則、別の平行世界は別の平行世界に影響を与える事はありません。
(次元を超えて他世界のPCがやってくる、他世界へ自PCが行く、などの特別シナリオの案などもありますが、基本的には他世界は他世界に干渉しません)
BさんがBさんの世界でCというNPCを殺してもAさんの世界のCがそれによって死亡する事はありませんし、AさんがAさんの世界でCを助けたからといって、Bさんの世界のCが生き返る事もありません。
そのように世界とその歴史はPCの数だけ存在する、という形になります。
よってPCさん一人一人が、世界において名実ともに真に主人公となりえるのです。
プレイヤーキャラクター達は『祈刃(オラシオン・アルマ)』という名の特殊兵装を使用可能な非常に強力な存在です。
一般に『祈士(カサドール・デ・ラ・オラシオン )』と呼称されています。
『祈士(カサドール)』は常人よりも遥かに強大な存在であり『祈刃(オラシオン)』以外では破る事が出来ない障壁を展開し身に纏う事が可能です。
その為『祈士』は『祈士』でしか打ち倒す事が出来ません。(人外も含める場合は『異貌の神々』と『その眷属達』も倒せる)
その為、トラシア文化圏における人類国家間の正規の戦争は例外状況を除いて『祈士』達の勝敗を以って決着がつけられる形になっています。
『祈士』の数はそれほど多いものではない(適正が無い者は祈刃を効果的に扱えない)為、『祈士』一人一人が国家間のパワーバランスに与える影響力が強くなっています。
例えば中世の地球でなら万対万で争われるような規模の国家間戦争でも、テルス・マーテルの前線においては、祈士百対祈士百程度の頭数での争いとなる事が多いです。
しかし、そうであるならば、一般人にとって戦争は自分とはまったく関係のない遠い場所での出来事になるのか?
というとまったくそんな事は無く、祈刃は人々の精神エネルギーを動力源としており、より強大な力を発揮する為にはより膨大な量の精神エネルギーが必要となっています。
その為、自国の祈士達をバックアップする為に民のほとんどが働く事になります。
なので、日々の精神エネルギー産出量が多い=人口が多い大国である程、強力な祈士を数多く運用可能に、原則的には、なっています。
ゲオルジオ「世界の秘密を探ってみよう」
環境的には地球に良く似た一つの太陽と一つの月が登る世界テルス・マーテル。
このテルス・マーテル世界には巨大な大陸と幾つかの島から成る『トラシア文化圏』と呼ばれる地域があります。
トラシア文化圏ではおよそ360年毎の周期で、10年間、北の空に毎夜連続して、燃えるように赤く輝き続ける星を見る事が出来ます。
この星は「朱き大星(メガリ・コキノス)」という名で凶星として大昔から人々より恐れられてきました。
というのも、メガリ・コキノスを空に見る事の出来る時期は、惑星の軌道周期により、世界全体の気温が慢性的に冷え込み、凶作やそれに伴う戦乱が頻繁に起こってきた為です。
故に、古の時代より、空に赤い星が輝く時「世界に良く無い事が起こる」と知られ、信じられてきました。
さらには嘘か真か、赤い星が空に輝いている間は、この世ならざる者達が異世から現世へと迷い込み、災いを引き起こすとも言われていました。
これは長らく伝説の類に過ぎないと世間一般では扱われてきましたが、およそ720年前、異界より『異貌の神々』すなわち『異神』の軍勢の大侵攻を受けた事により、その存在が広く現実のものとして周知されます。
トラシア大陸の国々の大半は異神の軍勢の侵略により焦土と化し、大勢の人々が惨殺されました。
異貌の神々の力は強大でしたが、しかし生き残りの人々は総力を結集して反撃し、異神達の軍勢を撃退、その神皇を次元の狭間へと押し返して、世界の裂け目『次元瘴穴』を塞ぐ事に成功します。
この大戦時に活躍した神官戦士が建てた国が『ヴェルギナ』であり、ヴェルギナはその後、長い時の中でトラシア大陸の八割以上を制覇し、さらに海の向こうまでも影響力を及ぼす世界帝国へと成長します。
コンドッティエーレ「等しく風の前の塵だ 」
前回の侵攻から720年後、再び異界の存在が空を割り『次元瘴穴』をこじ開けて、この世界へと雪崩れ込んで来ました。
帝国の諸民族はその利害関係や歴史から伝統的にまとまりに欠け、内輪揉めを頻繁に起こしていましたが、時のヴェルギナ帝国の皇帝は英傑と名高く、優れた能力と高いカリスマ性から、諸民族を奇跡的に一つに纏め上げ、トラシア文化圏の総力を結集させる事に成功します。
各国の英雄達も皇帝の下に集い進撃、決戦して見事、トラシア諸民族連合は異神皇を討ち取り、異貌の神々の軍勢を撃退して次元の狭間へと押し返し『次元瘴穴』を塞ぐ事に成功します。
快挙でした。
大勝利です。
こうして一旦はめでたしめでたしとなったのですが、皇帝が死にました。
死因は彼が討ち取った異貌の神皇による『呪い』だと言われています。
他の英雄達も軒並み激戦によって討ち死にしていたり『呪い』によって死亡してしまっていました。
最悪だったのが、皇帝の後継者と目されていた長男やそれに次ぐ次男以下の兄弟姉妹達も多くが戦死、あるいは『呪い』によって死亡していた事です。
英雄達が軒並み死に絶えた後に、最も権力に近い場所に立っていたのは、ただの人間達でした。
皇帝の死後、権力者達は世界帝国の後継者の座を巡り激しい争いを開始しました。
皇帝の血を引く『第二皇女』はまだ一人存命だったのですが、彼女は色々と大陸の権力者達にとって都合が悪かったので消されそうになり、第二皇女は帝都から逃げ出しました。
邪魔者を追い払った各有力者達は、自ら皇帝を名乗るか、あるいは、皇家の血を引く者のうち自らにとって都合の良い存在に皇帝を名乗らせて担ぎ上げ、大陸の各地に割拠しました。
こうして巨大な内乱へと帝国は突入してゆきます。
人の世は麻のように乱れ、農地は荒れ果て、民衆は塗炭の苦しみの中へと放り込まれました。
そうしてかつて栄華を誇った黄金の世界帝国は実質的に崩壊してしまったのです。
英雄達が異貌の神々の皇とその軍勢と華々しく激闘を繰り広げた神話のような時代が終わり、凡人達による暗黒時代の幕開けです。
ジャスティン「闇の世にこそ理想の火を灯さねばならん」
神皇が討ち取られ次元の狭間へと720年前のようにまたも追い返されてしまった異界勢でしたが、彼等はテルス・マーテルへの侵攻をまだ諦めていませんでした。
神皇の死後、異界勢力は分裂しますが、とりわけ能力的に優れた『将軍』が一人いて、彼はテルス・マーテルの様子を探り、トラシア大陸の人々が同士討ちを始めたのを見て、大陸はしばし放置するのが良いと判断しました。
そうして狙いを大陸の西、ゼフリール島との中継点であるエスペランザ島へと定めました。
彼は『次元瘴穴』をエスペランザ島に開く事に成功し、異貌の軍勢を率いて同島を鮮やかに制圧します。
エスペランザ島が陥落しゼフリール島との連絡線が寸断された事は大陸にも一応伝わるのですが、内乱を繰り広げている彼等は『将軍』の軍勢が以前の『神皇』のものよりも遥かに小規模なものであった事からこれを軽視。
放置して、むしろこれ幸いと眼前のライバル達との闘争をここぞとばかりに激化させました。
というのも、エスペランザ島を中継にしたゼフリール島との交易は、一部の君主に莫大な利益を与えていた為です。
これが封じられたという事は強大なライバルの力が今は削がれている、攻め時である、そのように考えたのです。
交易を握っている君主は当然、エスペランザ島を奪還したかったのですが、海の彼方へと兵団を繰り出してしまうとその隙を他の君主達に突かれるのが明白でしたので、動くに動けない状態となってしまいます。
こうして大陸の実力者達が覇を巡って互いに争ったが為に、将軍は着々と力を蓄えてエスペランザ島の支配を固め、その矛先をゼフリール島へと向けたのでした。
メティス「トラシア大陸より西に広がるオーケアノスの大海原を越え、エスペランザ島を越えてさらに西、キンディネロス海の西方に浮かぶ大島です。
大陸人は『西の最果て(デュシス・トゥーレ)』あるいは『光の終わる所(フォス・テロス)』とも渾名します」
ゼフリール島はトラシア文化圏において最も西方に位置する大島です。
大陸と呼称するには少し大きさが足りませんが、それでもかなりの面積を誇ります。
大陸人達からは「人類の最果ての辺境の地」として一段下げて見られている地域です。
皇帝の実子の生き残りである「第二皇女」が逃げ込んだ先でもあります。
この大島にはゲームスタート時点で主に五つの勢力が割拠しています。
5.中央の『アヴリオン共和国』
プレイヤーキャラクターの初期の所属はこのアヴリオン共和国の傭兵的な性格を持つギルドとなります。
島のほぼ中央に位置し永世中立を宣言している都市国家です。元はトラペゾイド連合王国の一部でしたが独立しました。
死の商人とも渾名されています。
この商人都市国家のギルドを通し、島の覇権を巡って争う各国からの依頼を受けるなどして世界情勢を左右してゆきます。
人間同士の戦いに興味が無い場合は異界勢力に支配されている対エスペランザ島戦線に専念する事も可能です。
また、そういった大きな流れとは関係が無い、島に生きる一般の人々からの生活に密着した依頼もギルドには並び、これを受ける事が出来ます。
1.西の『ヴェルギナ・ノヴァ帝国』
亡命した第二皇女を担ぎ上げて帝国の後継者を号し、島内統一戦争に乗り出した新小帝国です。
ヴェルギナを名乗っていますが、現時点での実態はほぼゼフリール島の地元民族国家『ガルシャ王国』に過ぎません。
近年は統治が良好で戦の無い平穏な地域だった為、領内は(スタート時点では)とても豊かです。
2.東の『トラペゾイド連合王国』
数百年前にトラシア大陸からの移民達が建てた国です。
世界帝国ヴェルギナの権威と力を後ろ盾に長らくゼフリール島の諸国の利害と足並みを調整し島内の平和を保ってきました。(抑えつけていたとも言う)
現在は島内統一戦争に対し中立を宣言、エスペランザ島に出現した異界勢力をなんとかするべく、そちらへ注力しています。
総合力・軍事力共に島内最強国家です。
3.北の『ユグドヴァリア大公国』
ゼフリール島の地元民族国家その2。軍事力に優れてします。
強大無比だった世界帝国は滅びたのだから今こそゼフリール島は大陸の支配・影響下から脱却して完全独立すべき、と主張しています。
亡命皇女を担ぎ上げ世界帝国の後継を名乗り、その正当性を以って傘下に入れと要求するヴェルギナ・ノヴァ帝国の主張は絶対に認める訳にはいかないので当然の如く交戦中です。
世界帝国の後ろ盾を得て、長らく島を統制していたトラペゾイド連合王国の事は敵視しており、開戦はまだしていませんが、ヴァルギナ・ノヴァ帝国に勝利した次はトラペゾイドだというのは公然の秘密です。
4.南の『フェニキシア王国』
ゼフリール島内で最も古い地元民による国家です。
伝統はありますが軍事力は最弱です。
新帝国に従うも死、従わぬも死、座して死ぬくらいならば、と半ば自棄っぱちから新帝国へと宣戦布告し、ユグドヴァリアと同盟しました。
順当にいった場合、真っ先に滅びる国です。
崩壊した世界帝国ヴェルギナの死した皇帝の実娘。
祖国を追われ流浪の逃亡生活を送っていたが、戦乱に苦しむ人々の願いを聞き、ガルシャ王イスクラに乞われ立ち上がる。
世界帝国の再興を掲げ、ガルシャ王国にて皇帝位に即位、ヴェルギナ・ノヴァ帝国を号する。
しかし彼女の帝国の実態はガルシャ王国であり、臣民は王イスクラに従っているのであって、彼女に従っているのではない。
諸国を敵に回し、皇帝の前途は多難。
東のトラペゾイド連合王国の上王にしてゼフリール島の『ハイロード』。
旧ヴェルギナ帝国の信任と支援を受け、王達を従える王『覇王』として諸王国間の利害調整に腐心してきた。
しかし世界帝国は崩壊。西のガルシャは亡命皇女を担ぎあげ新帝国を名乗り、北と南の二国が新帝国へと宣戦を布告するに至って、島内の平和秩序は完全に崩壊してしまった。
ピュロスは世界帝国の後継の正統性について言及を控えている。
争う諸国に対し中立を宣言、島内最精鋭の鋼の軍団を島と大陸との連絡を寸断している次元瘴穴の封滅へと注ぐ。
北の雷狼、ユグドヴァリア大公国の若き大公。
世界帝国亡き今こそゼフリール島はゼフリール島民の手によって治められるべきと民族自決権の行使を叫ぶ。
再統一を掲げる新帝国に対し「ガルシャはたぶらかされている」と真っ向から反発、宣戦を布告。
北国の大軍を率いて果敢に攻めかかる。
最終的に倒すべきはピュロス、かの覇王が率いる島内最強王国トラペゾイド、新帝国の打倒は通過点に過ぎない。
しかし寡兵ながらに要害を守る『ガルシャの雷神』老将ジシュカの巧みな用兵の前に屍の山を築いてしまう。
だが自立を求める誇り高き狼の牙はまだ折れてはいない。
彼の志に賛同する臣民達と共にゼフリール島の覇者を目指す。
父亡き後、若くしてフェニキシア王国の王位を継ぐ。
しかし女王へと襲い掛かった事態は即位したばかりの少女が乗り越えるべき試練としてはあまりにも過酷だった。
新帝国に従って大陸進出を目指すは死。
新帝国に逆らって島内で争うも死。
状況のすべてが彼女と祖国に対し
「死ね」
と言っていた。
彼女達の運命は滅亡に定められている。
「こいよ運命! くたばれ神よッ!! 貴様と決闘だッ!!!!」
苦悩と絶望の狭間で恐怖が突き抜けた女王ベルエーシュは、祖国の存亡を賭けヴェルギナ・ノヴァ帝国へと一大侵攻を開始する。
「ただ座して待つならば、この島の諸国はいずれもルビトメゴルによって滅ぼされるだろう」
昼行灯と呼ばれガルシャ国民からは空気のように存在感が薄かった同国の王。
しかし一部からは賢君であると讃えられてきた。
彼は亡命してきた皇女の扱いを定めるガルシャ王侯の会議にて述べた。
「戦は極力行なうべきではない。
しかし不可避であるなら、せめて国土の外でおこなうべきだ」
と。
かくてガルシャ王は、自ら流浪の皇女を主君に推戴し、長年治めてきた自国の名をヴェルギナ・ノヴァと改め捧げ、黄金の世界帝国再興の旗を掲げた。
東の覇王とその側近達から西の古狸と危険視される男は、主家再興を大義名分として、ゼフリール島統一及び大陸西海岸域の緩衝地帯化を目指す。
表向きは。
稲妻は風を呼ぶ。
島を戦火に投げ込みその炎が燃え尽きぬよう巨大な風を送り続ける者。嵐の首魁。
旧ヴェルギナ帝国亡き後の大陸の一大強国ルビトメゴルとの繋がりがあると囁かれるが詳細不明。