イノベーションの機会は七つある。
最初の四つは、組織の内部の事象である。したがって内部にいる人たちにはよく見えるものである。
第一が予期せぬことの生起である。第二がギャップの存在である。第三がニーズの存在である。第四が産業構造の変化である。
残りの三つの機会は、企業や産業の外部における事象である。
第五が人口構造の変化である。第六が認識の変化である。第七が、新しい知識の出現である。
これら七つの機会の順番には意味がある。信頼性と確実性の大きい順に並べてある。(p16)
ドラッカーはさまざまなイノベーションの事例から、何をきっかけにイノベーションを成し遂げたのかを研究し、七つに分類したわけです。
上記最後の段落のように順番については意味があると言っていますが、どれが大きなイノベーションにつながるかはわからないとも記されています。
例えば、革新的な発明によるイノベーションを、既存製品の価格改定で生じた変化から起きるイノベーションが上回ることもあるということです。
第3章から第9章まで、これら七つの機会について順番に解説されていきます。
1 The unexpected
2 The incongruity
3 Innovation based on process need
4 Changes in industry structure or market structure that catch everyone unawares
5 Demographics (population changes)
6 Changes in perception,mood,and meaning
7 New knowledge,both scientific and nonscientific
2014/2/21