ジョゼフ・シュンペーターはその古典的名著「経済発展の理論」(1912年)において、それまでの伝統的な経済学とたもとを分かった。彼は、最適配分や均衡よりも、企業家によるイノベーションがもたらす動的な不均衡こそが経済の正常な姿であり、経済理論と経済活動の中心に位置づけるべき現実であるとした。
企業家精神という言葉は経済の世界で生まれはしたものの、経済の領域に限定されるものではない。
教育界、医療界における企業家も、経済界や労働界における企業家とほとんど同じ資源を使い、ほとんど同じことを行い、ほとんど同じ問題に直面する。そして同じように成果をあげる。
企業家は変化を当然かつ健全なものとする。彼ら自身は、それらの変化を引き起こさないかもしれない。しかし、変化を探し、変化に対応し、変化を機会として利用する。これが企業家および企業家精神の定義である。(p4)
「[英和対訳]ドラッカー名言集」に最後の段落の原文が載っていたので紹介します。
Entrepreneurs see change as the norm and as healthy.Usually,they do not bring about the change themselves.But - and this defines entrepreneur and entrepreneurship - the entrepreneur always searches for change,responds do it,and exploits it as an opportunity.
2014/2/16