ノルレボ アフターピル 相互作用 薬剤師による対面販売
ノルレボ(Norlevo)は、避妊に失敗した性交後72時間以内に1回1.5mgを服用する緊急避妊薬(アフターピル)です。2026年2月より、処方箋なしで薬局・ドラッグストア(厚生労働省HPで公開)にて購入可能となり、価格は1錠約7,480円(税込)である。
特徴と注意点:
有効成分と作用: 第2世代合成黄体ホルモン(レボノルゲストレル)。排卵を抑制・遅延させ、受精卵の着床を防ぐ。
作用メカニズム: 排卵抑制や子宮頸管粘液の粘度上昇による精子通過阻害、子宮内膜の変化による受精卵着床阻害
効果: 主に排卵を遅らせ、約8割の確率で妊娠を回避するが、100%ではない。
服用: 性交後72時間以内に1錠(1.5mg)を服用。早ければ早いほど効果が高い。24時間以内の服用で約95%の高い避妊効果が期待できる。薬剤師の目の前での服用が必須。年齢制限なし、親の同意不要。
副作用: 比較的少ないが、頭痛、悪心(吐き気)、倦怠感、不正出血などが起こる場合がある。
安全性・注意事項: 10代を含む全年齢で使用可能(薬剤師による対面販売)。服用の3週間後に妊娠検査薬で確認、または医療機関を受診する必要がある。
本剤はあくまで緊急時の対応であり、計画的な避妊には低用量ピルが推奨されている。
注意事項
セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)との相互作用が報告さrている。セイヨウオトギリソウは、気分の落ち込みやリラックス目的で利用されるハーブ(健康食品・サプリメント)であり、軽度~中等度のうつに効果がある一方、肝臓の薬物代謝酵素を活性化し、医薬品の作用を大幅に弱めるため、服用中は注意が必要である。
レボノルゲストレルの構造を以下に示した。A環はTestosteron、D環はEthinylestradiolに類似、C, D環間メチルがエチル基になっている。
Norlevo
Ethinylestradiol
Testosteron
最も電子供給能力に富むHOMO、mっとも電子を受け入れやすいLUMOを以下に示した。
NorlevoのHOMO
NorlevoのLUMO
EthinylestradiolのHOMO
EthinylestradiolのLUMO
TestosteronのHOMO
TestosteronのLUMO
レボノルゲストレルは女性ホルモンの1種である「黄体ホルモン」であるが、服用するタイミングによって作用する働きが変わる。
排卵前にレボノルゲストレル錠を服用することで、排卵が抑制される。その結果、精子が子宮内に存在していても受精せず、妊娠に至る可能性が低下する。排卵後にレボノルゲストレル錠を服用することで、子宮内膜の増殖が抑制され、着床に適した十分な厚みが形成されにくくなる。
その結果、仮に受精が成立していても、受精卵が着床しにくくなり、妊娠を防ぐことができる。
低用量ピル
低用量ピルとは、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の2種類の女性ホルモンを配合した経口避妊薬である。「低用量」とはホルモン量のことを指し、具体的にはエストロゲン量が0.05mg未満のピルが該当する。エストロゲン量が0.03mg未満のピルは「超低用量ピル」という。
例 フリウェル配合錠には、エチニルエストラジオール(卵胞ホルモン)0.035mg とノルエチステロン(黄体ホルモン)1mg が配合されている。
Ethinylestradiol
Norethisterone
低用量ピルに配合されているノルエチステロンの分子構造は、アフターピル’(ノルレボ)のエチル基(C,D環間)がメチル基に代わっただけである。そのようなわけで、低用量ピルも市販薬(制限付)扱いになると思っている人もいるようだが、我が国では無理のようである。
低用量ピルは、女性の体内で分泌されているエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)という2つの女性ホルモンが配合され、毎日決まった時間に1錠ずつ正しく服用することで、体内の女性ホルモンのバランスを一定にコントロールしてくれる。健康状態、喫煙歴、病歴は人によって異なり、血栓症の副作用(確率は低い)もあるため、服用中は医師の観察が必要であり、アフタービルのように市販薬(制限付)扱いにはならないというのが理由の一つである。
参考資料
緊急避妊剤 レボノルゲストレル錠
レボノルゲストレル添付文書ウィメンズヘルスケアオンラインhttps://womens.jp › levonorgestrel-explanation