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日本初のスクランブル交差点
日本初のスクランブル交差点
今年,熊本市電が100周年を迎えたことは10月2日のブログで紹介した.その際,昭和40年代後半までは子飼まで市電が走っていたことを紹介した.
2024年11月7日の朝日新聞熊本版に,昭和43年に子飼交差点に誕生したスクランブル交差点の話が掲載されていた.
当時,市電の終点を中心に不規則な角度で複数の道路が交差するため,通勤,通学,買い物客でごった返していた.熊本県警は,ニューヨークを参考にスクランブル交差点を導入した.時間が経ち,そのことを知る人も次第に少なくなってきたため,地元自治会等が記念碑を設置したとのことである.
以下,朝刊(PDF)の切り抜きである.
Google mapの航空写真 西(左側)は国道3号線浄行寺方面,南西側(左下側)に子飼商店街の入り口がある.北側に向かう細道は済々黌高校,九州ルーテル学院高校へ,東(右側)へ向かう道は熊本大学,竜田口方面.南(下側)は子飼橋
私は昭和38−57年の間,福岡市に住んでいたため,スクランブル交差点や市電廃線(水道町ー子飼館)については知らなかった.渋谷より5年早いというから,まさに「わさもん」の典型である.「わさもん」とは新しい物好きのことである.
新聞記事の見出しに.「熊大や商店街・・・人ごった返した場所」とある.現在の子飼商店街は,駐車場完備の大型ショッピングセンターの開設や熊本地震の影響などによって,かっての賑わいは感じられない.子飼交差点から浄行寺交差点までの県道拡張工事は事業決定から十五年間が経過し,令和5年(2023)10月に,立ち退き拒否家屋に対する行政代執行が開始された.今後,周辺道路の整備が進み,子飼町界隈に賑わいが戻ることを期待したい.
(2024.11.30)