Windows XPの代わりにUbuntu

新Googleサイト移行のために自動変換されたファイルです.修正版をご覧ください(クリック).

XPの代わりにUbuntuを入れたところ,まさにJust works(ちゃんと動く)であったという話.

普段はMacを使っているが,分子軌道計算ではWindows機(XP&7)にインストールしたアプリケーションや計算結果を使うこともある.XPのサポートが切れた機に,自作XP機はネット接続を切って使うことにした.分子計算ソフトはネット接続を必要としないので何ら問題はないが,計算結果をネット経由で他のマシンへ転送することができない.そこで同じPCにLinuxを入れてデュアルブートにしてみた.Linux OSとしてはUbuntuを用いた.

Ubuntuにインターネット接続を分担させる程度の考えで,インストールしてみたが,予想に反し見事なOSに進化しているのに驚いた.

起動画面

システム設定

手順

1)日本語版Ubuntu 12.04 の isoファイルをダウンロードして、インストールDVDを作成する

Mac OSXのディスクユーティリティでDVDに書き込んだものを使用した.

12.04を選択したのはサポート期間が長いためである.

2)Windows PCのバイオスで最優先読込デバイスがCD/DVDであることを確認し,PCを起動する

DVD起動は,USB2ケーブルで接続したLogitec社製外付DVDドライブを用いて行なった..

3)DVD読込が終了すると,試用目的かインストールか訊かれるので,インストールを選択する

ネットワークは有線接続しておく(筆者は無線コンバータに有線接続した).

4)インストール法の選択の際,「XP以外に別のOSをインストールする」が選択できる場合はそれを選択する.

筆者は,XPで使用していない領域に,Ubuntuを(おまかせ的)インストールをしたが,容量が少なく実用的ではなかったので,XPで使用してない部分を含めて再インストール時に拡張(30GB)した.再インストール時には,パーティションを新規に作成する(その他)を選んだが,なぜかブートに失敗した.mbrを修復すれば正常化できると思ったが,既存Ubuntuを上書きする方式でインストールし直したら成功した.Macでも似たようなトラブルを経験したが,その時も上書きでうまくいった.

5)途中,タイムゾーンやパスワードなどを入力する必要がある.ログイン時にパスワードを入力をするか自動にするかは後で変更ができるので,どちらでもよい.

6)インストール後,再起動するとOSの選択画面が現れる.一番上が新規インストールしたUbuntu,一番下にXPが表示されるので,キーボードの↓↑キーで選んでリターンキーを押す.

7)Ubuntuが立ち上がったら,ディスプレイの解像度を調整する.

8)ネットワークが有線で繋がっていることを確認する.右上隅に表示されているマーク群の⇑⇓に注目する.

無線接続は,USBアダプタを刺しただけでは認識されないので,左側メニューの設定→ネットワーク→無線に移動し,SSID, WEP, WPA等のパラメータを書き込む必要がある.Planex社製USBアダプタの場合は,新旧2製品ともドライバをインストールせずに接続できた.XPで使っていた古いCoregaのUSBアダプタは繋がらなかった.注)Linuxでは,Windowsのドライバ(sysとinfファイルが必要)が使えるが,Coregaの場合はドライバーにinfファイルのない古いタイプである.

ディスプレイ設定

ネットワーク設定

9)現在ダウンロードできるUbuntuはリリースされてから時間が経っているので,アップデータが453個存在した.すべてをアップデートした.

10)Googleのアカウントをすでに作っていれば,メールはGmailへ取り込むように設定すれば,メールソフトを新規にインストールすることはない.Gmailは容量も大きく添付資料等の置き場としても使えるので都合がよい.

11)画像,文書などもGoogleドキュメントに保存すると,他のマシンからブラウザ経由で簡単にアクセス可能

12)同じHDDに存在するWindows XPのファイルにもUbuntu側からアクセスできるので,以前の計算結果等も見ることができる.

XP側のファイルを見る

ワープロ

以前いろいろなLinuxを使用したことがあったが,設定面や周辺機器との連携がとれない(ドライバがない)等の理由で,Apacheを使ったwebサーバーの構築以外には使用することはなかった.そのApacheもMacがOSにUNIX (OS X)を採用するに至り,わざわざLinuxを使う必要がなくなった.そのようなことで,このところLinuxの大幅進歩に注目することがなかったと云った方が正確かもしれない.

XPのサポートが終了した時点で,代替OSとしてLinuxに変える企業もあるという話を聞いたことがあるが,今回の試みで実現できないことではないと確信した.キーボード、マウス、無線LAN機器,webカメラ、スキャナー等がそのまま使うことができた.インストールされていないアプリケーションについては,Ubuntuソフトウエアセンターで調べ,目的に合うものをダウンロードした.なお,プリンタについてはほとんど使用しないため.テストしていない.

webカメラの映像

化学ソフト Avogadroの力場計算

スキャナー Skanliteによる取り込み

右はシンプルスキャン(テキストモード)のモノクロ画像

キーボード、マウス 初期設定のまま接続

無線LAN Planex USBアダプタ(新旧とも認識)

ディスプレイ、サウンド 初期設定のまま

webカメラ Elecom Ucam-DLK130T, Logicool WEbcam C-200 (UVC cameraとして認識)

画像閲覧ソフト GUVCViewer

スキャナー CanoScan N1240U/LIDE30(USB電力駆動の初期製品)は,シンプルスキャン,Skanliteの両ソフトで

カラー取り込みが可能 シンプルスキャンはテキストにするとモノクロ、写真ではカラーに対応

ウエブブラウザ Firefox

メール Gmail, Thunderbird

ワープロ LibreOffice Writer

表計算 Calc

プレゼンテーション Impress

化学用ソフト Avogadro(力場)等

画像処理 Pinta, Sinple Image Reducer, Gimp

クラウド Google, Dropbox(同期ソフトあり), Cloud Drive等

資料

Ubuntu Japanese Team: Homepage

追記

Pentium4 (3.0GHz), CoreDuo程度のマシンが現役マシンに生まれかわるという話はうそではなかった.本ウエブページの編集に関してはまったく問題がない.

(2014.4.25)