何かをしよう
詩人 坂村真民さんの詩である.
コロナ禍で何もできない生活を送らざるを得ない中で,坂村真民さんの「何かをしよう」を思い出した.ホームページで取り上げるのは三度目である.最初は平成16年年頭の研究室ホームページで,1年後に熊本大学薬学部を定年退職して新設の崇城大学薬学部に再就職するための整理と準備の時期であった,二度目は熊本地震の直前,真民さんと血縁関係にある従兄弟と親戚の法事で会った時,真民さんのことが話題になった.その後,真民さんの代表的な詩を紹介した際,真民さんの姉は筆者の母方の叔母であることを記した,今回はコロナの恐怖に曝された後期高齢者としてステイホームの最中である.「何かをしよう」はそれぞれの局面で背中を押してくれている.
何かをしよう
何かをしよう
みんなの人のためになる
何かをしよう
よく考えたら自分の体に合った
何かがある筈だ
弱い人には弱いなりに
老いた人には老いた人なりに
何かがある筈だ
生かされて生きているご恩返しに
小さいことでもいい
自分にできるものをさがして
何かをしよう
一年草でも
あんなに美しい花をつけて
終わってゆくではないか
筆者は「老いた人には老いた人なりに何かがある筈だ」に該当する.1日にひとつだけ実行したことをメモ帳に記載している.今日は,「あなたのウエブページは文字が小さくモバイル閲覧者向きではない」とGoogleの巡回ロボットに指摘されたので,「修正作業をした」という具合である.
(2021.2.23)