国立国会図書館デジタルコレクションの中に,「熊府之図」という古地図があり,PDFファイルがダウンロードできるので,さっそくダウンロードして,江戸中期の城下町と現在の町名との関連について本ブログで紹介した(熊府之図,2022).国立国会図書館デジタルコレクションのほかにも,旧藩時代の城下町の絵図を収集し,精細画像で公開しているサイトがあるので紹介したい.
聖心女子大学図書館デジタルギャラリーには,岩下文庫,武島文庫,一般和装本,和装本(各種),漢籍が所蔵されていて,和装本(聖心女子大学図書館所蔵絵図・古文書目録/1969.3.25)の中に次図のメニューがあり,全国城下町絵図 一覧と国絵国一覧が選択できる.
全国城下町絵図 一覧では,103件の絵図が公開されていて,手書きの文字もパソコン上で実際の資料の大きさ(等倍)まで拡大しても崩れることなく読み取ることが可能である.例として,肥後国熊本城下図(聖心女子大学図書館デジタルギャラリー)の画像の一部を示す.詳細は実際の画像にアクセスして確認してみてほしい.
全国城下町絵図のリンク先は以下の通りである.
以上,後期高齢者向きの備忘録として紹介した.
資料名: 全国城下町絵図資料記号: 和291.038/Z3 1/1-103
追記
国立国会図書館デジタルコレクションで,「日本古城絵図」で検索すると,ログインなしで利用可能な画像374件がヒットする.IIIF高精細画像である.
佐賀県立図書館データベースには同県内の古地図をIIIF高精細画像を用いて公開されている.
福岡県立図書館も同県内の古地図を公開している.図中の手書き文字は識別可能.
(2023.2.1)