3億年前から姿がほとんど変わらない原始的な特徴を持つ昆虫。無変態の昆虫で翅もない。いわゆる「生きている化石」の系統的遺存種に該当するだろうか。英語では、Silver fishと呼ばれる。本の隙間など狭い場所が好きで、家屋の中でも見つかります。
翅はありません。退化したのではなくて、翅が進化する前の昆虫なのです。
6本の脚があります。腹部の腹側には腹刺(ふくし)と呼ばれる突起があって、多足だった祖先の脚の名残と考えられます。
顕微鏡(落射照明)で観察しました。小さいですが、複眼が分かります。個々の「個眼」の様子が分かります。
前胸の背板の縁くらい。鱗状の「鱗片」で覆われています。
魚の鱗のようですね。英語の「Silver fish」や日本語の「紙魚」と名付けた人の観察力はすごいなと思います。
この写真だけ見せられたら、魚類?と思ってしまいそうです。
顕微鏡の暗視野で観察。丸いのや細長いのがあります。
顕微鏡400倍(明視野)で観察。
<参考サイト>
▼生きている化石
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%9F%E3%81%8D%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E5%8C%96%E7%9F%B3
▼Biome>シミというジミな昆虫
https://biome.co.jp/biome_blog_109/
▼紙魚日記まとめ - 謎の生態 ~ シミ
http://bristletail.pppea.com/shimi.htm
▼no+e>ブンイチ(文一総合出版)>第5回 紙魚(シミ)とティッシュと水分