教育研究所の構内や周辺で見かけたキノコを紹介します(それほど多くはないが)。
薄歯茸。シワタケ科のキノコで、広葉樹の枯木に発生する。写真のキノコはカワヅザクラ(河津桜)の枝に発生していた。背着生~半背着生で、傘はあまり発達しない。下面の子実層は薄歯状になる。
粉吹猿腰掛。マンネンタケ科のキノコで、広葉樹の生木、切株、枯木に発生する。褐色~赤褐色の胞子を放出し、それが傘の上や周辺の草木にも堆積して「粉をまぶしたよう」になっていることがある。広義としたのは、肉眼的には区別しづらい複数種があるらしいから。
大白唐傘茸。ハラタケ科のキノコで、元々は熱帯から亜熱帯に分布する種。温暖化の影響で分布域を広げている。1990年代に関西でも見つかるようになった。公園の芝生や河川敷の草地などに群生することもある。傘の直径は普通10cmくらいだが、大きなものでは20cmを超えることがある。
緋色茸。タマチョレイタケ科。南方系のキノコで、広葉樹(まれに針葉樹)の枯れ枝に発生している。鮮やかな緋色をしたキノコで、傘下面も濃紅色の細かい管孔状。