モンシロチョウの翅の鱗粉(りんぷん)を顕微鏡で観察してみました。
モンシロチョウは、小学3年生で飼育をする身近な昆虫ですね。
寿命を迎えて死んでしまったチョウの翅をスライドグラスに載せて、テープで動かないように固定します。これでプレパラートは完成です。
鱗粉は取れやすいので、翅はそっと扱いましょう。
白黒の模様も顕微鏡で見ると、白い鱗粉や黒い鱗粉でできていることが分かります。
肉眼でもわかりますが、モンシロチョウの翅には、白や黒以外にも黄色っぽい部分があります。顕微鏡でも見てみましょう。
普通、学校にある生物顕微鏡は、ステージの下側から光を当てる透過照明(とうかしょうめい)になっていますが、チョウの翅はあまり光を通さないし、鱗粉のある表面を観察したいので、上から光を当てる落射照明(らくしゃしょうめい)で反射した光を観察したいです。上図は落射照明で、100倍で観察した時の写真です。
このように物の表面を顕微鏡で観察したい場合は、落射照明を工夫しましょう。小さめの懐中電灯などで顕微鏡のステージの上側からプレパラートに光を照射します。針金などで懐中電灯を固定してもいいでしょう。
落射照明を使うには、顕微鏡の対物レンズがプレパラートに近づきすぎない倍率、40倍から100倍程度での観察に向きます。400倍以上になると透過照明が適しています。