ミカンに生えた青カビの観察
冬にこたつで食べるミカンは美味しい日本の風物詩だ。ミカンの皮にはよく青カビが発生します。カビたミカンは食べない方がいいけど、顕微鏡での観察には使えますね。ミカンに生える青カビには、柑橘類緑かび病菌(Penicillium digitatum)と柑橘類青かび病菌(Penicillium italicum)の2種あるそうだ。しかし見分けは難しそうだ。
容器に入れておいておくと、2日後には全面が淡い緑色の胞子で覆われた。
全面が胞子(分生子)に覆われた状態になると、ホウキ状に連なった胞子を付けた分生子柄を見つけることは難しいようだ。
写真はかろうじて見つけた分生子柄の形を保った菌糸。水で封入したが、胞子(分生子)はすべて取れて流されてしまう。
胞子を連続的に作るフィアライドが分かる
分生子の形。丸いのから細長いのまで幅がある。やや斜め下から照明する偏射照明で撮影。影が付いて少し立体的に見える。