スマホやタブレットをルーペや簡易な顕微鏡にする方法です。
スマホやタブレットのカメラの性能が良くなっているので、接写(マクロ)撮影用のアタッチメントレンズを使うことで、簡易な顕微鏡として利用が可能です。レンズの性能にこだわらなければ、100円ショップでもスマホ用のマクロレンズや顕微鏡レンズと言う商品名で入手ができます。さらに外部ディスプレイへのHDMI出力に対応した機種であれば、専用のケーブルでテレビや電子黒板などに大写しして活用することもできます。
実際の使い方や参考になるWebサイトを紹介します。
□ スマホ、タブレット(インカメラの付いている機種)
□ スマホ用のマクロレンズ(100円ショップなどで入手)
□ ピント合わせ用のスペーサー
クリアファイルなどの透明な樹脂フィルムで作成。
D●ISOの物では約24mm、S●riaの物で約19mm
の幅で輪っかを作ると良い感じでした。
インカメラに切り替えます。カメラのレンズとマクロレンズの中心を合わせます。
スペーサーは左図のようにセットします。
用意したプレパラートを載せると、画面に拡大画像が表示されます。
画面に表示された画像の幅と、プレパラートの実際の幅を比較すると、何倍に拡大されているのかが計算できます。
左図の例では、タブレットの画面幅が195mmで、定規の目盛りが約15mmですから、195÷15=13倍ということになります。
画面周辺では、直線が内側に凹んでしまう糸巻き型の「歪曲収差」がやや気になりますが、まあ許容範囲でしょう。
外部ディスプレイへのHDMI出力に対応した機種であれば、専用のケーブルでテレビなどに大写しして活用することが可能です(専用のHDMI変換ケーブルが別途必要です)。
電子黒板などの大型ディスプレイやプロジェクターで映すとかなりの迫力です。
左図のように左右から、薄いクサビを差し込むことで、スペーサーの高さを変化させて、ピントの微調整ができます。
小さなガラス玉やより拡大率の高いレンズを使うことで、さらに高倍率な顕微鏡としても使えるようになりますが、ピント調整が難しくなります。
アウトカメラを利用するとより高解像度の画像を写すこともできますが、ピント調整などを行うための台や照明方法を工夫する必要があります。
クリアファイルなどの樹脂シートで図のように高さを変えられるスペーサーを作っても良いでしょう。カメラレンズのピント調整などに使われる直進ヘリコイドの簡易版です。
<参考サイト>
【100均材料でできる!】顕微鏡をつくろう<お茶の水女子大学・理科教材データベース
https://sec-gensai.cf.ocha.ac.jp/3050
スマホ顕微鏡<地史・古生物の部屋<学芸員の部屋<富山市科学博物館
https://www.tsm.toyama.toyama.jp/?tid=102791
1000円でスマートフォンを高性能な顕微鏡に変身させる方法
https://gigazine.net/news/20131030-how-to-turn-smartphone-into-microscope/
スマホ顕微鏡「ミジンコスコープ」の作り方と使い方
https://www.wingnest.com/blog/archives/399
ビー玉とスマートフォンで拡大観察・撮影を