2025年6月20日。田植え直後の用水路の様子。田と繋がっている水路の部分をよく見ると、小さな生き物がうごめいていた。
洗濯槽ネットで作った「簡易プランクトンネット」を使って、小さな生き物を採集してきた。
シャーレなどの浅い皿に移し、スポイトですくってホールスライドグラスなどに載せて、顕微鏡で観察すると・・・。
微塵子。うごめいていた多くは、このミジンコ類。何種類か混じっているようですが、種類の見分けはちょっと難しい・・・。
複眼は左右が融合して、1つになっていることが、上面からのアングルで見たときに分かる。
腹部の背側にある育房に卵?を持った個体も見られた。ミジンコは雌のみで増える単為生殖する生き物だ。
卵の上にあるのは心臓で、せわしなく拍動する様子が観察できる。
↓育包内に仔ミジンコのいる個体。
剣微塵子。ミジンコの名が付くが、上記のミジンコ類(鰓脚綱、枝角亜目)とは縁遠く、カイアシ亜綱キクロプス目に属する甲殻類。この仲間も一つ眼で、ノープリウス眼と呼ばれる眼をもつ。
ミジンコにひっついたツボワムシ類(ツリガネムシ類じゃなかった)。
ボルボックス属の1種。わずかに残っていた個体。ミジンコ類に激しく小突かれていたが、壊れるような気配は無く、案外丈夫にできているようだ。
じつは、1週間程前に同じ水路の水が鮮やかな緑色をしているのを見ており、緑藻類(あわよくばボルボックス)が大発生しているかもと思っていたのだが、今日はミジンコの大群に置き換わっていた。水田や用水路の生態系は変化が早いと実感した。
観察後、採ってきたプランクトン達は、飼育しているメダカの水槽へ投入。メダカたちの血となり肉となっていただきました。