樹木を測る? 何を測るか? 森林の調査では、樹高、幹の胸高での周囲長、樹種などを記録していきます。大きな木の高さ(樹高)はどうやって測ったらいいでしょうか? 少し考えてみましょう。
木の隣に並んで、少し離れた場所から写真を撮ってもらいました。自分の身長は分かりますよね。
私の場合は、身長約1.7mなので、木の高さはその7倍くらいあります。1.7m×7=11.9mと計算できます。
左図のように、分度器に筒と重りをつけて、見上げた角度を測る道具を作ります。
ちょうど、45度の角度で見上げた先に、木の先端が来る位置に立ちます。
立っている場所から、木の根元までの距離(B)を測って、その長さと自分の眼までの高さ(A)を足し算します。それが木の高さになります。
上図のように、ちょうど45度の角度で測れない場合は、左図のように角度Xと距離B2を測ります。
三角関数のtan(正接 、タンジェント)の数値と距離B2を掛け合わせた長さが、B1になります。
B1と自分の眼までの高さ(A)を足し算します。それが木の高さになります。
測りたい木が斜面に生えていたら、どうしましょうか?
そんな場合でも、下図のように角度と距離を測れば、計算で樹高を知ることができますよ。
<参考>
木の高さをはかろう<エコシステムアカデミー
https://www.mpm.co.jp/ecosystemacademy/kids/measure/tree-height.html
見やすい!三角関数表
https://sci-pursuit.com/math/trigonometric-function-table.html#google_vignette
国土地理院地図 ツール>計測を利用すると、地図上で距離を測れます