9月になると、力尽きたクマゼミが転がっているのをよく見るようになる。
1980年くらいには、奈良盆地では茶色い翅のアブラゼミが多くて、透明な翅を持ったクマゼミやミンミンゼミが採れるととても嬉しかった。21世紀になってからは、奈良盆地でも普通にクマゼミが採れ、むしろアブラゼミより多い状態になっている。
透明なクマゼミの翅は、顕微鏡での観察にも向いているかもと思い、ちょっと見てみることにした。
顕微鏡で観察しやすいように、翅をスライドグラスにセロテープなどで貼り付け、プレパラートを作成。ラベルを付けておくのも良いだろう。
肉眼ではこの程度。翅脈に少し毛があるのが分かる。
懐中電灯で上から照らして(落射照明)、顕微鏡で見ると、毛の生えている様子がよく分かった。この照明法では物本来の色が分かるのが良い点。
透過照明に変えて、顕微鏡観察。翅脈に生えた毛の様子がよく分かる
下から照らす透過照明、対物レンズを40倍にして400倍で観察。翅の毛の拡大。この毛はどんな役に立っているのかな?
<参考サイト>
クマゼミ<ウィキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%9E%E3%82%BC%E3%83%9F
クマゼミが北上中!? クマゼミの北限はどこ?<ウェザーニュース