葉っぱの断面の観察材料として、一番使われていそうなのが、ツバキの葉っぱです。
校庭の樹木としてもよく植えられている樹木で、葉は年中ある常緑樹だし、丈夫な葉っぱは扱いやすい。
ニワトコやキブシの枝の随を乾燥させたものがピス。ピスに切れ込みを作って、そのスキマに葉っぱの欠片をはさみます。葉の中央の葉脈がうまく挟まるようにすると、維管束がよく見える断面を切り出すことができます。
簡易ハンドミクロトームにピスをセットし、少しずつ押し出しながら、カミソリの刃で削ぐように切り出します。少し押し出しては切り、少し押し出しては切りを繰り返して、うまく薄く切れた切片をプレパラートに使います。
薄く切れた切片をスライドグラスに移し、水を1滴、カバーグラスをそっと被せて、プレパラートを作ります。先の細いピンセットがあると作業がしやすいです。
ますは40倍くらいの低倍率で見やすい場所を探しましょう。
100倍で観察。維管束の細胞には葉緑体がほとんど無いようです。
400倍で観察。葉の表側にあたる部分には細長い細胞がびっしりと並んでいます。
断面作り、プレパラート作りのしかたが分かったら、いろんな葉っぱの断面も観察してみよう。
<参考サイト>
NHK for School>ツバキの葉の断面を見る
https://www2.nhk.or.jp/school/watch/clip/?das_id=D0005401856_00000
ミクロトームの作成と葉の切片の観察