細胞の発見
ロバート・フック
ロバート・フック(Robert Hooke、1635- 1703)は、生体の最小単位を "cell"(細胞)と名付けたことで知られている。
イギリスの自然哲学者、建築家、博物学者、生物学者であったロバート・フックは、1665年に『顕微鏡図譜』(Micrographia) を出版。コルクを観察した際に小さな部屋のような構造を発見した。(Wikipediaより抜粋)
ロバート・フックは、コルクの「細胞」の観察はしたものの、生物学的な意味での考察は発展させず、物理学的な観点での一般化を試みてしまった。その後、173年も経過して、1838年、ドイツの植物学者シュライデン(Matthias Jakob Schleiden)が、「生物としての構造と機能の最小単位は細胞である」という細胞説を発表した。
右図は、ロバート・フックが使った顕微鏡の模式図だ。調べると鏡筒の直径は4インチあったそうで、かなり大きな装置だったらしい。
コルクを顕微鏡で観察してみよう
<準備するもの>□ コルク □ カッターナイフやカミソリ刃 □ ピンセット □ セロテープ □ 懐中電灯 □ 光学顕微鏡
コルク栓などをカミソリやカッター刃で薄く切り出す。
そぐように刃を滑らせながら、透けて見えるくらいの、できるだけ薄い切片を作るほうが顕微鏡で見やすい。
一番薄くできたコルクの切片をスライドグラスにテープで貼り、上から照明して顕微鏡40倍~100倍で観察(落射照明、反射光での観察)。
落射照明は、低倍率での観察や光を通さないものの表面の観察に適します。
高倍率で観察。200倍以上では、下から照明して顕微鏡で観察(透過照明、透過光での観察)。
透過照明は、高倍率での観察、光を透過するものの観察に適します。
透過照明、400倍での観察。
できるだけ薄く切れた部分を観察すると見やすい。