1月中旬の寒い中、教育研究所構内の落葉樹の枝にできている「冬芽」を観察してみました。冬に葉を落とす落葉樹。葉っぱが無いので見分けが難しいですが、枝ぶりや冬芽もとっても個性的です。小さな冬芽は肉眼では形がよく見えないものもあります。ぜひルーペを片手に冬の木の観察をしてみてください。
ケヤキとムクノキとエノキの枝。肉眼ではかなり似ています。ルーペで拡大して、じっくり観察してみましょう。
冬芽の先が枝と反対方向に飛び出します。枝は赤みが強いです
冬芽は枝に寄り添うようにつきます。ケヤキよりも毛深いです
芽の大きさはこの3種では一番小さい。葉の落ちた跡(葉痕)がやや目立ちます
コブシの冬芽は、毛深いコートを着たように暖かそうです
若い枝先は赤みと光沢があります。冬芽は、うろこ状の鱗片に覆われ、小さなタケノコのような形です
丸くて小さな冬芽が、細い枝にびっしり付いています。春にたくさんの白い花が咲きます。
枝に沿うように小さな冬芽が付いています。
カエデの仲間は、葉っぱも冬芽も2つずつセットで枝に付きます。対生(たいせい)という付き方です。
イヌビワの枝には、昨年実った小さなイチジクのような果実がついていることが多いです。太い枝先は冬でも緑色。
太めの枝先は赤みがあって、先端部には産毛のような白い毛が多いです。葉の取れた跡(葉痕)も目立ちます。
属名のプラタナスで呼ばれることが多いスズカケノキの仲間。枝は太く、冬芽も大きい。
枝は太く、葉の取れた跡(葉痕)の形が特徴的です。
枝先に丸い実のような冬芽を付けています。
丸みのある冬芽。葉の取れた跡(葉崑)が目立ちます。
落葉樹の冬芽を、いろいろ観察しました。種類によってけっこう違うものでしょう?
<参考>
冬芽を10倍楽しむ観察のコツ!「冬芽ハンドブック」を使って識別に挑戦
https://buna.info/article/1960/
冬芽と葉痕を観察する<わかやま環境学習プログラム
https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/032000/gakusyu/program/syogakko_d/fil/syopro1-19.pdf