トイレ、洗面所、厨房、風呂などでよく目にする小型の昆虫「チョウバエ」。不快な衛生害虫とされることが多い虫だ。幼虫は、配水管などに溜まった汚泥状の有機物を餌にして繁殖する。
チョウバエ類は世界で約300種、日本でも約70種が報告されているそうだが、屋内で見つかるチョウバエ類は、オオチョウバエ(成虫の体長4-5mm)とホシチョウバエ(成虫の体長1.5-2mm)の2種であることが多い。
教育研究所でもトイレの壁にオオチョウバエ成虫がたまに見つかることがあるので、観察してみた。拡大すると毛深く、もふもふしていて、ハエというより、蛾や蝶を感じさせる姿だ。「蝶蝿」や英語で「moth fly」と呼ばれるのも納得できる。