最近は、小中学校で使われる学習用顕微鏡もLED照明が標準仕様になってきているようだが、古い顕微鏡でも100円ショップなどで入手できるLED照明を使ってグレードアップすることができる。
顕微鏡照明に向いたLEDライト
顕微鏡の照明用には、電球色のものより、白色光のものを選ぼう。小型で薄型でステージの下に設置しやすい形のものを探そう。発光部は複数でなく、発光部が1つのものが適している。明るさを調整できるものは、さらに便利だ。
明かりが強すぎると、眼を痛めるので、薄紙や白いシートを貼ったりして、調整すると良い。
上から試料を照らす落射照明を追加して観察に使ってみよう。100倍くらいまでの低倍率での観察では、カバーガラスも不要だ。
試料本来の色が美しく観察できるし、少し斜めから照明する
ので、陰影ができて立体的に観察できる。
100円ショップなどで入手できる小型の懐中電灯を、顕微鏡の落射照明にするには、太めのアルミ針金などで固定すると良い。
落射照明での観察は、オススメです。
プレパラートの下から照らす照明方法。
逆光で試料のシルエットを見るため、本来の色はわかりにくい。
薄くて光を通す試料の観察に適している。
対物レンズが20倍を超える倍率になると、試料とレンズの距離がとても近くなるため、透過照明での観察が適すようになる。
プレパラートの上から照らす照明方法。
順光で反射した光を見るため、試料本来の色がわかりやすい。
光を通さない試料を低倍率で観察する場合に使える。
試料の表面の様子を立体的に見ることができるが、対物レンズが10倍程度までの観察でしか利用は難しい。
<参考サイト>
▼顕微鏡は「理科大好きっ子」への道しるべ<<<新興出版社啓林館サイト
https://www.shinko-keirin.co.jp/keirinkan/sho/science/support/jissen_arch/201310/
▼科学・生物のすばらしい世界-GRENDEL-
▼生徒用顕微鏡LED照明装置の製作<昆虫超接写