日の出と日の入り時刻
同時刻の太陽の描く軌跡、アナレンマ
同時刻の太陽の描く軌跡、アナレンマ
奈良付近では、11月28日から12月14日頃の16:46が最も早い日の入時刻になります。グラフの赤い線が、日の入り時刻の変化を示しています。日の入り時刻がもっとも早くなるのは、冬至(2025年は12月22日)より前なのですね。
「秋の日はつるべ落とし」と言って、急に日の入り時刻が早くなることを表現したものですが、気のせいではなく、本当に急に日の入り時刻が早くなることがグラフからも見て取れます(グラフの傾斜の角度が急ですよね)。
ちなみに奈良付近で日の出がもっとも早い時期は、6月11日から6月17日の4時42分になり、夏至(2025年は6月21日だった)の少し前になります。夏至の昼間が14時間29分で、冬至の昼間が9時間49分なので、その差は4時間40分。やはり冬季は夜が長いですね。
<参考>
日の出・日の入時刻の年間変化(太陽の視半径と大気の屈折を考慮、JavaScript版)<音と色と数の散歩道
アナレンマ
毎日、同じ時刻の太陽の位置を一年間記録すると、南北に細長い8の字状の軌跡が描かれます。この8の字状の軌跡をアナレンマ(Analemma)と呼ぶそうです。
図は、教育研究所のある田原本町付近から西の空を見た際のアナレンマのイメージ図です(そんなに正確ではありませんが)。
イメージ図を見ていただくと、11月末から12月始めの太陽の位置が最も地平線に近くなることが分かると思います。つまり、この時期の日の入時刻がもっとも早いということです。
<参考>
日の入りが一番早いのは…実は冬至じゃありません その理由とは