台風１２号は韓国の東で熱帯低気圧にかわり，東へ向かっているのに，フィリピンの東には「非常に強い台風１１号」が北上している．

台風の進路を知るには，台風予想進路図（気象庁発表）を見ることが多い．ところが，気象庁の予想は三日先までがほとんどである．もっと先までの予想はないかと探したら，米軍の進路予想（クリック）があることを知った．

リンクをクリックすると下記のような画面が現れる．上が台風１１号，下が熱帯低気圧になった１２号のメニューである．

１行目の「・TC Warning Text」は文章による説明である．

２行目の「・TC Warning Graphics」をクリックすると進路図が表示される．

右側に風速が表示されるが，単位はKTS，ノットである．1/2すればメーターになる．

米軍の予想の方が正確と主張する人もいるが，もしそれが正しいなら１１号は九州をかすめることになる．

下図の予想は，8月4日午前3時のもので，気圧は930Hpaであり，かなり大きな台風が民族大移動中の日本を縦断することになりそうである．

時間が経つと，予想進路は修正されるので，引用した本図と見比べてほしい．

［後日談］この時点では，気象庁は九州直撃を予想．実際は九州の東沖を通過した．米軍は，初期の段階から気象庁より東側のルートを予想していた．

(2014.8.4)