爆弾能力・改

 このページは、私が仮想のものとして即席で考えた「爆弾能力」を洗練させた能力について記述します。太球とは全く関係ありません。無断利用もご自由にどうぞ。

物体の爆弾化

・この能力は累計で5分以上触れた物体を爆発を引き起こすようにできる能力である。

・爆弾にする物体の質量は5g以上でなければならない。重さの上限は20トン。

・5分以上能力者に触れられた物体を予定物体という。予定物体は、固体でなければならない。例えば、溶けかけた氷を予定物体にした場合、まだ溶けていない部分のみが予定物体となり、予定物体であった部分が溶けた場合、ただの水に戻る。

・予定物体を爆発させるためには、事前に爆弾にするという強い思いを頭に思い浮かべなければならない。爆発させる水準に達した予定物体を、特に準備物体という。威力の高い爆弾にしたければ、より強く、より長く思わなければならない。また、重い予定物体は、より容易に準備物体になる。

予定物体が準備物体に変化するときは、能力者はれを直感的に感知することができる。

・準備物体は、準備物体になってから1時間の間は、準備物体としての機能を維持する。機能を維持できる時間の長さは、念じることで最大1週間まで延ばせる。より重い準備物体ほ、少ない労力で期間を延ばせる。期限に達した準備物体は予定物体に戻る。

・準備物体は当然爆発に巻き込まれる。準備物体は爆発後、ただの物体に戻るが、原形をとどめていればまた予定物体にすることもできる。

・予定物体は、爆発前に質量の20%以上を喪失すると予定物体でなくなる。予定物体でなくなった物体を再び予定物体にすることは可能である。

・厳密にいえば、予定物体は、定められた威力の爆発を一定条件下で起こせる物体であり、爆弾ではない。よって、予定物体を燃やしたり、爆発に巻き込ませたりしても、予定物体は爆発しない。

・同時に存在させられる予定物体(準備物体含む)の最大個数は16個である。また、任意の予定物体は、いつでもれをただの物体に戻すことができる。ただし、予定物体情報を充分に把握できていなければ、物体へ戻すことはできない。

物体の一部のみを予定物体にすることは、総質量が50kg以上の物体でのみ可能である。この場合も、5g以上の部分しか、予定物体にならない。

生物を予定物体にすることは可能である。この場合、固体部分のみが予定物体となり、血液やリンパ液といった体液は予定物体とならない点に注意すべきである。爆発時には、威力に応じて全身が損傷し、威力の大きさによっては、体中が爆発を起こして死亡する。

・予定物体は、16まで作ることができる。また、任意の予定物体は、いつでもれをただの物体に戻すことができる。ただし、予定物体の情報を充分把握できていなければ、物体へ戻すことはできない。

・厳密にいえば、予定物体は定められた威力の爆発を一定条件下で起こせる物体であり、爆弾ではない。よって、予定物体を燃やしたり、爆発に巻き込ませたりしても、予定物体は爆発しない。

爆発について

・準備物体は、3.0m/s以上の速さで物体にぶつかるか、2Mpa以上の圧力を継続して5秒以上ないし10MPa以上の圧力を継続して0.5秒以上かけられると爆発する。爆発するには、準備物体の質量の10%以上が加速または加圧されていればよい。例えば、小さめのカーテンを準備物体にしたとき、カーテンをぶんと思い切り振ると、端の方が動いていなくても爆発する。

・爆発の威力は、ティッシュを吹き飛ばす程度から、TNT火薬1Mt分まで、自由に調節できる。爆発時には、威力に応じた爆音が鳴る。余りに威力が少ないと、「ポン」という音が聞こえる。爆発の威力にかかわらず、爆発によって放射性物質は放出されない

・核兵器の爆発ではないので、爆発するときに放射線はほとんど出ない。ただし、極めて高い爆発威力にすると、高熱によって少量の放射線が発生することがある。

・余りに高い爆発威力にすると、準備物体を準備物体とした能力者に相応の痛みが襲う。100gの準備物体の場合、出力1Mtでは、陣痛の2倍ほどの痛みが丸3日間、腹だけではなく全身に襲いかかる。1Mtでも、陣痛の3分の2ほどの痛みが1日ほど続く。痛覚以外に体に影響は出ないが、痛すぎて失神したり死んだりするなどはありえる。痛みの種類は、疼痛に近い。神経ブロックなどによって痛みは軽減させられる。

より重い物体を爆発させることで、痛みを抑えられる。たとえば、1kgの準備物体を出力1Mtで爆発させた場合、陣痛並みの痛みが丸2日続く程度で済む。痛みは準備物体の重量に反比例する。痛みが出はじめる目安は、6畳の部屋を丸ごと吹き飛ばす威力である。

前述したが、痛みが襲うだけで体に異常は出ないので、病院に行っても痛覚神経の異常だと処理されるだけである。

・厳密な爆発のプロセスは以下のとおりである。

能力者の制約など

・能力者は自身を予定物体にすることができない。ただし、能力者自身から排出された物体を予定物体にすることはできる。

・能力者は爆弾能力を持っているという以外は普通の人間と同じである。したがって、準備物体の爆発に巻き込まれれば、能力者であっても負傷または死亡する。

能力の譲渡

爆弾能力は他者に移すことができる能力の譲渡は、能力者が譲渡対象の人間の2メートル以内に近づき、念じることで行う。譲渡された人間は、少なくとも500日間、能力を他者に譲渡することができない。また、一度譲渡すると、二度と爆弾能力を手に入れることはできない。

・能力者が死亡または脳死に陥った際には、能力者に一番近い場所にいる人間(Homo Sapiens)が無条件で新しい能力者となる。能力者由来の物質を摂取・注入などしても、新たな能力者にはなれない。人類が全て滅亡した場合、この能力は消滅する。