レイトガイジェン国憲法前文

本文

  Baurram feinsal on Baurr, les tiis lesek Juutonin fenzat, tves halst neiqest daskenxet sal solkeil. Baurr laisern sel lieept wesxainxlantek wesveizinkek, on wesskamern sel yellonaxor tenaskrulek on kruldofotek, vaiqantern sel vingul Deirekke. Baurr, les tiis lesek Leitgaijen feinsaljenqaat, siinern lesek Baurr yekttenasern xenzaiul Saam ousenjonglaiszinkqaik on dimuskaisern Baurram difaktorenek, on yinxan solkek ten xoikslaasonxil, onfilt nonjotern  Saam ousenjonglaiszinkqaik.

   Leitgaijen feinsaljenqaat centaern zaist jizinul lesek Baurr solkek hjumyinxan isten verrtil on kangerril, noes kvaoszinkaxil on ruernzinkaxil pfiilil les tiis lesek Baurr kolviz rapzinkul, vem Baurr vairt qeit is dampkenxil, on hjumwesheng barrzeustdatvaixek hengkenxek, isten dam rrakex Baurram on Baurram natdampessider haitor okt sinhjelil on haiyil. Is doiqil mainil, sal dassfeinsalil, Baurr centaern zaist lesek Baurr hjujigateeqjibeirr barrnexvaixek kruldofotek on qaik les byeltis zaist Baurrek vem solkeil, on laisern zaist lieept follentuulek ko verrtam on wesveizinkam on deewiam on emparnceiwoykam fiu zinbeirril jonglaiszinkil eps jaalzitempaldaimkenxam maivajiixkenxil, sal xeizaixil dassfeinsalil.

   Dissto Baurr garffooupert Saek aljiixek, Baurr zaistern terrvaasait Saek. Isten Jur, le Baurr, feinsaljenqaatam deeftmaifaxar maftenoix tiis dedasxandax. Teinfeiv Leitgaijen feinsaljenqaat nexis gertetek daidanefkenxek, isten terrvaa rrakex Zaut Baurr. lekraazink veikoil got haiyekek isten genmonq daidanefkenxek, onfilt feinsaljenqaat kolvest iyektdimaepfjeenek les etakis rrakex le Baurr daidanefkenxek. Nat gtes lieept fendempalas vos daidanefkenxil, Leitgaijen zens tisol halst vaiqlen jeebrals sal ze solkeil. 

   Onfilt, isten dimuskais jeebralsek, Baurr beirrern got zinnexvaixek botek les vais dii vos feinsaljenqaatil on feinsaljenqaatil, let balbeness on let krulneigessess on let deeftmaifess, at dousolis got. Vem saul, waxest eftfeinsal eftqaalet tvee, jomn Deir tvee barrnexvaix on barrcantait deqenul, on ist Sai petil lieunil, oilfilt deeftmaifax feinsaljenqaat lieunant xanti isten voelbavnil halst parrfatul. feinsaljenqaat siinis lesek Baurr gtesern rex wainek dousolkenxek, on kielnern lieept  Tuibaurrek. 

   Baurr gendihjern filt lesek Saam ousenjonglaiszinkqai tiis feinsaljenqaatam pfillam moelk les kielnakis lieept Leitgaijenek ten garfil ko solkem on halstqai ko Leitgaijenam, on vais baat jond vos yunil bazorul qail. Eftfeinsal at, dixandaxul, les tiis lesek lekraazink on alaljiixfinventkenx on vanun on feinsaljenqaat ap eit, on feiz ous on ous ko ziiteur, ous on ous ko laipener on, ous on ous ko hadnam ko kanxenam, terrvaas zaist Saek ousenjonglaiszinkqaik pfim onsenjonglaiszinkaxar xrronam on genmonq zaist sel cat drranb nan Zara kwalaizinkek. 

訳文

 わが国、及びわが国民は世界で最も偉大なものどもである。燦爛たる文化を築き上げ、壮麗な領土、文化をこの手で守り、長きに渡って保持させてきた。我々レイトガイジェン国民はこの憲法を恒久に遵守し、我らの名誉を発展させ、世界を平衡へと導くことを誓い、この憲法を制定する。

 レイトガイジェン国民は、世界を、我らがこの世に生を受けた時より自然に有する正義、博愛の精神を以て平和と繁栄へ嚮導し、自ら及び自らの子孫たちを安全と自由の下でその命を終えられるようにするための不断の努力を続けることを決意する。そしてそれと同時に、祖国では、我らを世界より突き落とそうとする不要な慣習、法を攻撃廃止し、基本的人権の尊重という絶対不朽の礎の上に平和、文化、地理、人間社会の高楼を、永久の祖国の下に築き上げる所存である。

 かの如き目標を掲げたからには、我らは必ずこれを達成しなければならず、その為には国民の聡い智慧が不可欠である。左様であるならば、レイトガイジェン国民はその智慧を身に付けるための綿密な教育の施しを必要とする。政府は教育を実施するために学校を置かねばならず、また国民は教育を受ける義務を有する。教育を以て理性人間を育成することにより、レイトガイジェンは初めて世界で最も強大な国家となることができるのである。

 そして、国家を発展させる為には、一切不要な国民同士の争いを消滅させ、労働者も、農民も、知識者も、全てが一つに団結しなければならない。今までも国内での紛争は幾度かあったが、それは全くもって不要かつ非合理的な時間であったし、このような愚かな行動に対し、大多数の智慧ある国民達はこれを最大限迅速に収束させようと行動してくれた。今後は更に団結を深め、益々自身を高みへ引き上げることを国民は宣誓する。

 この憲法は、レイトガイジェンを世界の頂点へとひたすらに牽引し続ける国民の精神の結晶であり、レイトガイジェンの最高法規であって、他のあらゆる法律にも妨害されないことを確約する。国内の全ては、政府、機関、軍事力、国民などは勿論のこと、獣畜の一匹一匹、草花の一本一本、血の一滴一滴までもがこの憲法を原則のものとし、尊厳を害することなく、実施し続けなければならない。

解説

 レイトガイジェン国憲法の前文。レイトガイジェンを建てる国民の気高い意志が謳われている。憲法の前文という性質もあって、非常に形式張った堅苦しい文章である。

 以下では、各段落ごとの解説を述べる。

<第一段落>

 全体的に、レイトガイジェンとその国民を讃える文。第二文では、憲法制定時の矜持が謳われている。第二文の「平衡」は、原語では xoikslaasonx (「ショイクスラーソンシュ」や「善静」と訳されることもある)といい、レイトガイジェンでよく信仰されているルザーユ教において、五大神が心を乱すことなく静まり、世界が平穏に保たれることである。第一段落は、憲法制定時からほとんど変わっていない。

<第二段落>

 レイトガイジェン国民の強靭な決意を記した文章。「嚮導(きょうどう)」は導くこと。第一文では、平和主義が謳われている。ここでの平和主義は、一般に、平和を乱すものを武力で排除することも選択肢に含める積極的平和主義を意味すると考えられている。第二文は、国家を発展させる旨の文である。「攻撃廃止」とは、原語では jigateeqjibeirr といい、不要・有害な慣習や法律などを圧力をかけて廃することである。ここで、国家の発展は、あくまでも基本的人権の尊重のもとに行われなければならないことも明記されている。

<第三段落>

 国家発展のための教育の重要性を訴える文章。これはヴェクラムダー総統の就任後の改正憲法で追加された。これを追加する際には「この文章を追加すれば、教育は国家のために行われるという意味合いが強くなってしまう」という反対意見が出たが、結局採用された。「理性人間」とは、原語では fendempal といい、理性で自己を律して生きる、高度な精神性を兼ね備えた人間のことである。

<第四段落>

 国家発展のための国民の団結を訴える文章。憲法制定前に内戦があったことがこの文章の作成に影響している。「労働者も、農民も、知識者も」の部分は、後に憲法改正があった際に、社会主義者が製作に携わったためにこのような社会主義の風味を帯びた文になっている。第二文では、過去の内戦を「不要かつ非合理的」と断じるところに起草者の合理主義哲学が現れている。第三文の「自身」は、1615年以前は「国家」だったが、全体主義的で国家の存在意義を誤っているとして現在のように変更された。

<第五文>

 憲法の最高法規性を宣言し、憲法を徹底的に遵守する強い決意を示した文章。第一文が最高法規性の宣言である。第二文では、憲法が効力を及ぼす範囲を記している。「獣畜の一匹一匹、草花の一本一本、血の一滴一滴」にも憲法がしっかり適用されるということである。「この憲法を原則のものとし、尊厳を害することなく、実施し続けなければならない。」というのは、レイトガイジェンの法律の前文に書いてある定型文である。「この憲法に違反してはならない」と言う意味である。