レーゲン語の造語規則

 レーゲン語の造語規則は、古レーゲン語からあまり変わっていない。

 名詞の格変化は省略されることがある。例えば、bammbeirr(省略する)は bamm(隙間)と beirr(~を消す)から構成されていて、「隙間を消す」という意味からきている。この bamm は対格であるにもかかわらず格変化がない。古レーゲン語では、bamm の対格は bammoor である。

 しかし、レーゲン語では、名詞を原形にして造語することが多い。もちろん、格変化語尾をつけて造語されることもある。日本語でも対格はしばしば省かれる(敵を討つ→敵討ち など)ので、違和感は少ないと思われる。

 これは例外もある。名詞が属格形の場合である。例えば jongamrrej は jongam(大地の) + rrej(激怒)であり、jongam は jong(大地)の属格である。

 その他にも、haiyek(学校, haiy(自由) + ek(を))といった例もある。

 名詞同士をそのままくっつけて複合語を作ることもできる。この場合、格変化はしない。複合語の格変化はその語の一番うしろにある単語の格変化に依存する。たとえば fendempal (理性人間) という単語は、fend(理性) + empal(人間) なる構成であり、うしろの empal が四型名詞なので、四型名詞のとおりに格変化する。


 次に、接辞を使う。接辞には語頭につける接頭辞と語尾につける接尾辞がある。

 副詞を単語に入れる場合、動詞に前置する。男性の名前に使われる "xoikulhaitmix(xoik-ul + hait + mix)"「善良に生きる男」が例に挙げられる。